斎藤文春さんの作品は、「くるくるアートセンター」(旧徳陽シティ銀行)の窓にレントゲンで使われるフィルムをはったもの。港町・塩竈の夏を彩るのにふさわしいすがすがしさに満ちた作品ですが、さらに仕掛けがあって、このフィルムは日にさらされているうちに、だんだんと黒色化していくのだそうです。
そもそもが水墨画を制作されている斎藤さん。やがて時をへて墨の世界が出現していくという、心憎い演出になっています。
会期中、何度か足を運んでみたい作品です。

(コメント:門脇篤