「WEBデザイナーの仕事はなくなるのか?」
というわかりやすい問いがある.
レッドオーシャンを爆走しても,その先の道は,もうない.
消える仕事と残る仕事を,2タイプのLPから考えてみたい.
LPには,2つのタイプがある
LPは大きく次の2タイプに分かれる.

※中間型もある.
採用LP,B to Bサービス紹介LP,IR・サステナビリティページ.いずれも両タイプの要素を含む.
AIに丸ごと任せられるのはどっちか
存在証明型LPは,テンプレートの集合体である.載せるべき情報は法令と慣習で決まっている.構造もデザインもパターン化されている.
ここは生成AIで一気通貫の制作が可能になった.
現時点で30〜60分.
制作会社にとって利益率の高い”おいしい案件”だったが,ここから先に消えていく.
単価は数年で90%減するくらい(推定).
発注側からみればルネッサンス,受注側にとっては完全オワコン.
顔型LPは,事情が違う.ブランドの世界観,創業者の哲学,ターゲットの心理,競合との差別化.
これらを解釈し,言語化し,視覚化する作業に,人間のセンスの余地があるAIは”道具”として優秀だが,どこまで”センス”をみにつけられるか.
案外,あっさり「センスがある」とおもわせるような無限の思考回路をみにつけるかも.
ここに残るのは,ディレクション人材.
コピー設計,アートディレクション,UXリサーチ,ブランド戦略.生成AIの出力を”見覚えあるAIっぽさ”から脱獄させる美のセンス.
これらは当面,人間の領域として残る.
むしろ,AIで量産できる層が増える分,上流の判断ができる人材の希少価値は上がっていく.
中小事業者は,どう判断するか
自社のLPやWEBが,顔型寄りか,存在証明型寄りか.これを問えばいい.
存在証明型寄りなら,外注価格は数年で大きく下がる.
社内にトップクラスの生成AI(2026年4月時点だとClaude CodeのOpus4.7)を入れているなら,ゼロになる.
高額な製作費や管理費を支払っている社長は,発注先を切る時期だ.
顔型寄りなら,逆だ.
AIで安く作れる時代だからこそ,ブランドの解像度の高いディレクションを引き受けられる人材は希少になる.
コストではなく差別化投資として扱ってよい.
極少数のサバイバル合戦に突入
「AIに仕事を奪われる」というより,「AIを使えないデザイナーが,使える側に奪われる」.
これが現状の業界議論の主流派だ.
存在証明型LPの市場単価は急速に縮小していく.
LP 500円とかに,すぐなりそうだ.
顔型LPの上流ディレクションは,残るどころか価値が上がっていくかもしれない.ただし,極めて少数の「センス」あるデザイナーが,AI軍団を率いての参戦になる.
WEB制作の世界は,すでに灼熱のレッドオーシャン.