《サポーターレポート》佐用(さよう)・宍粟(しそう)地域集中豪雨に対する災害支援活動について(1)

(%晴れ%)早いもので、8月ももう今日で終わりです。

今は新聞もテレビも、30日に投開票があった衆議院総選挙と政権交代のことで持ちきりですが、兵庫県で台風9号による大きな被害がもたらされたのもわずか3週間前、同じ月の中のできごとでした。

私たち(=フォーラム事務局)自身、この8月は指定管理者応募の準備で忙殺され、お隣の県の大災害に対し十分に鋭敏な対応をとれたかといえば、反省するところもあります。(%ショボ男%)

そんな中、フォーラムに関わってくださっているサポーターのOさんが現地にボランティアに行かれました。
その時の模様について文章をお寄せいただきましたので、以下に掲載します。(%ニコ男%)

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少し前の話になりますが、17日(月)に兵庫県佐用町に行ってきました。
佐用町というとあまりピンとこないかもしれませんが、兵庫県西部(岡山県近く)に位置する、農村地域です。
こののどかな地域を台風9号による集中豪雨が襲ったのは、8月10日(月)の晩でした。

私は車を持っていないため、余った青春18切符を使って電車で向かいました。
が、やはり遠い! 朝5時に阪急電車に乗っても現地到着が10時になってしまいました…。
洪水発生から1週間、ボランティア受入開始から数日経ったとはいえ、
駅前付近にもまだまだ土砂が積もったままの状態。
改めてコトの大きさを感じました。

播磨徳久駅から歩くこと約20分、佐用町災害ボランティアセンターに到着。
まずは受付を済まし、ボランティア保険に登録(無料)、左肩に名前を書いた黄色のガムテープをはりました。
ボランティアであることを証明するかわりのものです。
待合室へ。9時から活動開始ということで、第一陣は既に現地に出発していたようですが、
出発を待つボランティアがまだ多く待機していました。
それでも、1000人規模のボランティアがあった土休日に比べ、
今日はとても数が少ないんだなという雰囲気が感じられました。

ボランティアの受け入れを希望する住民とボランティアとをつなぐ「ボランティアコーディネート」は
現地の社協の職員さんが行っていました。後に聞くところによれば、災害ボランティアセンター設置後、
不眠不休の態勢で取り組んでおり、かなり疲れてはるなという感じが見受けられましたが、
それでも住民に不安を抱かせまいと、元気な声で電話越しに対応されている姿にぐっときました。

男性5人が集まり、ボランティアの現場に向かいました。
佐用町の親子2人(50代&20代?)、竜野出身の学生2人(帰省中とのこと)、そして私のグループで、
私たちの取り組む内容は、民家の蔵の土砂搬出作業です。
スコップに鋤簾(じょれん)、一輪車を車に乗せ、ゴム手袋とマスクをいただき出発です。
佐用町の方は自宅も被災したそうですが、ある程度片付いたということでボランティアに出てこられたそうです。
竜野のお二人は、佐用町出身のお友達から聞いてやってきたと。
その友人も自宅の蔵が全滅(要建て替え)したものの、家にいても仕方ないから、と
ボランティアを現地に送迎するドライバーボランティアとして参加していました。
現地では、みんなで助け合ってなんとか乗り越えよう、としています。

向かった先は、船越という、車で30分くらいかかる随分と奥の地区でした。
おだやかな千種川に沿って車は走りますが、橋が崩落していたり、道路の湾曲部がえぐれていたり、
川に車が浮いていたり(!!)、といった風景を何度か目にしました。
こんな川遊びができるような川が、どれほど荒れていたのだろうと想像するだけで恐くなります。

現地到着。
小川のそばにあるお宅で、重機が入りにくい場所ということで、大木がその辺に転がったまま。
早速スコップと鋤簾で土砂(というよりは泥)をかき集め始めました・・・
・・・がなかなか進まない。掘れど掘れど、かき出せどかき出せど、次々出てくる泥。
水分を多く含んだ泥は重く、作業は難航しました。
結局、1時間あたり10分休憩しつつ、11時から16時まで、男性5人がかりでやって
ようやく蔵1つの土砂搬出作業が終了、という現状。
自分自身の無力感を感じるとともに、80代の高齢ご夫婦2人だけではどうなっていたのだろう、という思いも。
しかし、1つ1つをこなしていくことが災害復興の第一歩であることは間違いありません。
今自分に何ができるのだろうか、といろいろと思いをめぐらせながら帰路につきました。

今回の豪雨の特徴は、被害を受けた場所が広範囲で、点在しており、その場所が人口集中地域をも含んでいたことです。
私が行った地域はそれでもまだ全体的には”軽傷”だったようで、佐用中心部や少し南部の久崎地区は更に被害が大きかったと聞きます。
ボランティア活動は、泥かき作業が中心でm家屋の掃除・使えなくなった家具の運搬などの後片付けなどでしたが、
被災地に必要な作業のメニューは毎日変わっています。また、だいぶ良くなりましたが、断水地域や支援が届いていない地域もありました。

※次号で、「何か私にもできないだろうか?」と思うみなさまへ、
いくつかのアクションのご紹介をしたいと思います。

*参考記事
ひょうごボランタリープラザ(兵庫県社協):
現地でのボランティア受入情報については、こちらのサイトをごらんください。
http://www.hyogo-vplaza.jp/etc/saigai.html#ooame89_v

地域SNS「ひょこむ」:
兵庫県規模の地域SNS。さまざまな情報交換がなされており、
下記サイトは外部閲覧可能な「災害関連コミュニティ」です。
ちなみに、佐用や宍粟にもそれぞれ地域SNSがあることをご存じですか?
http://hyocom.jp/community.php?bbs_id=506

NPO法人レスキューストックヤード:
名古屋のNPO法人で、災害救援活動を行っています。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/

神戸新聞: 写真が語る現場
http://www.kobe-np.co.jp/photo-gallery/n-gou09/

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