命を守る授業「動物の性と人間の性の違いを考えよう」

高校のトイレや自宅の部屋などで
少女が1人で子どもを生む事件が続きました。
どちらも子どもは死んでしまいました
通常、私たち女性は妊娠すれば病院に通い
定期的に検診を受けています
つまり妊娠出産とはそれだけリスクが大きいからです

若い人が妊娠しても誰にも言えない
中絶もできないで
あっという間に10ヶ月が過ぎてしまう
たった一人で子どもを産むことは
子どもにはもちろん母親にも大変な危険があります
出産では大量に出血しますし
感染症の恐れもあります
逆子とか前置胎盤とかいろいろ想定外のことも起こります

そういう基本的な知識を知ることは
若い人が命を大切に生きるために
最低限必要なことであり
それをきちんと知らせない大人たちは
かなり無責任ではないでしょうか

多くの動物は親から離れ巣立ちし自立してから
巣作り子作りをします
まだ親の保護下にあるのに性交をするのは
ほとんど人間だけです
まだ自立の準備ができていない未熟な段階で
性交をするのは問題もたくさんあります

ただ人間は子孫を残すためだけでなく
互いのコミュニケーションのために性交をしますが
そのときは避妊をすることが大切です
避妊は望まない妊娠をしないためでもあり
性感染症やHIV感染を防ぐためでもあります

現在日本ではコンドームの出荷数は10年前の60%で
先進国では唯一HIV感染者が増え続け
特に20代〜30代の感染者が多くなっています

避妊の知識を教えない結果
昨年度の未成年の妊娠中絶は3万5千件(厚労省)
多くの少女が中絶の罪悪感にさいなまれたり
2度と子どもが産めない体になってしまったり
新しい命が失われているのです

この問題は性というプライバシーに関わることで
教育としては非常に難しい面もありますが
このまま放置するわけには行かないでしょう
中高生向けのワークショッププログラムを
数年間かけて研究開発しているところです

<ニチニチソウは暑さに負けず花を咲かせます>