札幌会場《参加作家情報》※その4

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札幌会場《参加作家情報》※50音順
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高坂光尚 TAKASAKA mitsuhiro
造形作家

□作品名
『ゆきのうつわ』

□作品について
「北海道」の代表的なイメージのひとつに「雪」がありますが、その感覚も実際に降る雪も各地各所の温度や湿度の関係で様々です。例えば、私の住む十勝…。
帯広では、さらりとした乾いた雪が降ることが多いですし、連日降り続くことも極めてまれです。雪の降った次の日に晴れ渡る青空も印象的です。

「雪は天から送られた手紙である」

雪の結晶の研究で知られる故中谷宇吉郎博士の言葉です。
冬の空から届く手紙である「雪」に対して、私たちは天空へ向け「雪の結晶」を返事として作ります。何枚も何枚も作り続けていくと、空想はふくらみ、今自
ら切っているはずの結晶は空から届いたばかりの「手紙」なのではないか?とさへ思えてきます。ハサミで切り込みを入れた紙片を広げるとき、思わぬ表情に
いつも驚かされます。まさに十人十色、千差万別、一期一会です。

今回展示に用いた「雪の結晶」は「2006年おびひろ歩行者天国」で展開した「なつのゆき」の時に多くの参加者と共に作ったものも含まれています。車の
通行を止めた路上にイメージの雪を降らせるという試みでした。それを元に更に増やしてゆき、今回の展示をむかえています。

出来上がった「結晶」に作った人の名前は書かないのですか?という質問がありました。最初、なるほどそれもそうだなと思ったのですが、自然に舞い降る、
誰のためにでもなくただただ美しい『雪の結晶』に準じてやめました。

『おびひろのゆき』が今回『さっぽろ』に降ったように、またいつかどこかで降ることでしょう。

[略歴]
1972年十勝・帯広生まれ
2002年より渦巻き模様をモチーフにした作品「GURU×GURU」の制作を開始
「とかち国際現代アート展 デメーテル』(2002年)にボランティアスタッフとして参加
FLOWMOTION activity for art and design environment代表。
2002/05
PROJECT GURU×GURU EARLY SUMMER 2002展
会場:NCアートギャラリー(帯広)
2004/08
Tシャツのためのぐるぐる展
会場:FLOWMOTION realshop + cafe and gallery(帯広)
2004/12
田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器 2004-2005
[77G OBIHIRO CITY ART] G = GURU×GURU
会場:FLOWMOTION realshop + cafe and gallery(帯広)
2005/12
田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器 2005-2006
[FIELD OF ART :TOKACHI ] R = GURU×GURU
会場:NCアートギャラリー(帯広)
2007/1
田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器 2006-2007
[北方圏の芸術] 連 PROJECT GURU×GURU
会場:ホシビル(帯広)
現在 2008年2月17日まで開催中
田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器 2007-2008
[北方圏の芸術] 種〜想片〜PROJECT GURU×GURU
会場:ホシビル(帯広)