相次ぐフリーマガジン創刊

2008年6月創刊「YES」
2008年7月創刊「Key」

と、ここ最近の松山市ではフリーマガジンの創刊が続いている。
加えて、飲食文化から街の活性化を目指す「ナモシプロジェクト」が、「ナモシ」という情報誌を創刊。

フリーペーパー/フリーマガジンが大好きなため見過ごせない!
松山市におけるフリーマガジンとは何だろう。

広島のパルコに行けば手に入る、という距離感だった「FLYING POSTMAN PRESS(フライング・ポストマン・プレス)」は、昨年から松山のソコカシコで手に入るようになった。オシャレだけど、地方ネタも掲載されているけど、あくまで中央のものだと思う。

7月で3周年を迎えた「bit」が登場したときは、1つのテーマを持った情報誌としてなかなかにセンセーショナルでワクワクしたけれど、すぐさま彷徨いはじめたように感じる。

そんな中の、新たな2冊のフリーマガジン登場!

これがビックリするくらい、目新しくない。
タウン誌と何が違うのだろう。
なんだか生真面目すぎるのです。

松山に「中間」がないことを目の当たりにした気分。
美術館までちゃんとしていなくても、路上でイラストを発表することでなくても、その「中間」の、ある程度の場所でアートを味わえるような。
それが難しいことの表れのように、思う。

(たくさんの土地を訪れているわけではないのですが)
個人的に今もっとも愛してやまないフリーペーパーは、京都の「SCRAP(スクラップ)」。
出会った時の特集は「正しい悪の遊び方。」でした。
とってもキュートです。
もはや演劇関係者というポジションを得た私にとって、全国的にも人気者「ヨーロッパ企画」の活躍を改めて知る、貴重な一冊でもありました。

「SCRAP(スクラップ)」には、街が見える。
それも、とびっきり楽しそうな。

やっぱり彷徨っているような「bit」も、堅物新登場の「YES」「key」も。
もっと街を楽しく見せてくれる可能性は、きっとあるのだと信じたい。

その中身について、地域で活動する我々にも責任はあるはずと思いたいし、いずれ愛されるフリーマガジンだと認められた頃、そこにはシーンが出来ているのだろうから。

(irie)