インタビュー 〜「社会貢献につながるタネ」はどんな人の中にもあるのではないでしょうか?!〜

ボランタリーライフ”・・・ってどんな感じ?!
・・・仕事をしながら実践しているヒトから、いつの間にかやりたいことを本業として実践するヒトまで、『ボランタリーライフの魅力、楽しさ、多様性』を探ります。

今回話を伺うのは、エコツアーなどの旅のお仕事と、NPOを支援しつつ、毎日の生活の中でも自然と社会貢献が溶け込んでいる、三浦聖子さんです。
*ロングインタビューのため、今日明日の2回に分けてお届けします。

■みなさんのご意見も、お待ちしてます!

(以下、(%赤点%):三浦 聖子(みうら せいこ)さん、(%緑点%):プチ社会貢献スタッフ・はやし)

■写真 タイの遺跡にて。

(%緑点%)自己紹介をお願いします。
(%赤点%)夫とふたりの東京在住。関西育ちですが、ルーツは沖縄・宮古島です。
現在は(株)日本エコプランニングサービスで、世界各地のNGOの方々と協力しあって、
「環境・教育・福祉」といったテーマを柱にさまざまなツアーやプログラムの企画・コーディネーションをしています。
それと同時に、ボランティア時代から関っている現在のNPO法人「はっくるべりーじゃむ」の今は理事として、
活動を支援しています。ここでは、”食と農と環境をつなげた体験と学びの場”を提供しています。

(%緑点%)すごい活躍ですね。”社会貢献”が深く浸透している三浦さんの“原点-社会貢献につながるタネ”お聴きかせください。
(%赤点%)母が教育に携わる人であるためか、小さな頃から、“人権や平和、などの福祉的なテーマ”には
家庭での日常的な会話の中で自然と触れてきた
気がします。
象徴的な出来事は、自宅から離れた保育園に通ったこと。
・・・保育園は、“同和地区”と呼ばれる、被差別部落地域にありました。
母いわく「幼い頃から差別される人もする側の人もみな変わらない、という客観的事実を肌で感じてほしかった」
・・・とのこと。今の私の原点にあると感じています。

このため、「社会的に弱い立場に置かれている人たちへのサポート」、が自分のテーマになっていった・・・
のは自然な流れでした。
・・・人権、国際貢献、平和、教育、環境、福祉、食、農的な暮らし、オーガニック・・・
現在の私を形づくるこれらのキーワードは、”生い立ちや環境にも根ざしたもの”です。

ただ、“このような「社会貢献につながるタネ」は実はどんな人の中にもあるのではないか?!“とも思いますよ。

(%緑点%)とっても興味深いですね。三浦さんの心の深いところから出てきているから”真実”に感じるのでしょうか?!
・・・確かに、とくに子ども時代の環境の影響は、本当に大きいものだと思います。
みなさんも、ぜひ子ども時代の体験を、辿ってみてください!!
(私の場合、松林の中の療養所施設その内の官舎に住み、養生している方ともごく自然に触れ合ってたの思い出しました。)
では、辿ってきた具体的な活動や経験を教えていただけますか?

(%赤点%)学生の頃から、知的障害を持つ方たちの施設での介助、フリースクールの授業補助などボランティア
として関わりました。
「自分が持っている“何か”をあげるんじゃなくて、逆に、たくさんもらっているんだな・・・」
と、おぼろげに感じたのは、この頃です。

そんななか、“阪神大震災で自宅が被災、全壊・・・。自分が育った家を一瞬にして失う”
という、大変ショックな体験
をしました。
しかし、この時に、さまざまな救助活動に携わり、“サポートする側とされる側、両方を経験した”ことで、
“社会貢献活動とよばれるものの原点”
を垣間見た、ように思うのです。

・・・それは「自助の大切さ」でした。
手を差し伸べるほうは助けすぎてはいけない、あくまでも”その活動・地域・個人が自立できるよう背中を押す”
サポートを受ける側は、”求めすぎず自分たちで立っていける道を探る”、ということ。
これは現在、私がどんなことに接する場合にも、心がけていることです。

その後、ワーキングホリデーでオーストラリアでの生活を経て帰国、日本福祉大学へ。
さまざまな活動の中で特に“不登校問題”に主軸を置き、フリースクール・オルタナティブスクールでの
ボランティア活動
の傍ら、在学中にオーガニック農法を実践する「渥美どろんこ村」との協働で
“ファームステイ事業”
を立ち上げました。

(%緑点%)すばらしい。三浦さんの得た「自助の大切さ」や「社会貢献は、自分がたくさんもらっている」は、とてもためになります。
三浦さんの場合、ご自身の”テーマ”を早くから見つけられ、自分に正直に関ることで、”思う通りに人生を築いて”こられたように感じます。
あと、阪神大震災は想像絶しますが、”人の底はかとない、力強さ・たくましさ・あったかさ・魅力・・・”を感じますね。

・・・このインタビューは、明日に続きます。