化学兵器はサリン=軍事介入の議会承認に自信—米国務長官

ケリー米国務長官は1日、CNNテレビなどのインタビューに応じ、シリアの首都ダマスカス郊外で8月21日に使用された化学兵器は「神経ガス・サリン」だったとの証拠を米国が過去24時間に得たことを明らかにした。オバマ政権が化学兵器の物質を特定したのは初めて。
 長官は、ダマスカス東方の化学兵器使用現場に駆け付けた救急隊員から毛髪や血液サンプルの提供を受けて検査した結果、「サリンの陽性反応が出た」と明言。アサド政権が化学兵器を使用した証拠は「さらに強化された」と強調した。
 長官はまた、オバマ大統領が求める対シリア軍事介入の議会承認について、「議会は正しい判断をすると確信している」と述べ、自信を見せた。さらに、米国が行動しなければ、核兵器開発を追求する北朝鮮やイランなどに誤ったメッセージを与えると警告した。