冒険遊び場と子育て支援

昨年度ニッセイ財団の助成を受けて、「冒険遊び場と子育て支援研究会」がまとめた「冒険遊び場と子育て支援」という冊子を紹介したい。
冒険遊び場(プレイパークまたはプレーパーク)は、子どもたちがさまざま規制を受けることなく「自由に遊べる遊び場」でである。当然、「自分の責任で」という言葉が付随するが。日本では1975年に世田谷で都市計画家である大村夫妻によって始まり、現在では全国で約200箇所で活動が行われている。
一般に、冒険遊び場というとターザンロープがあり、火を使用でき、小学生が基地を作ったりしてダイナミックに遊んでいるというイメージがあるように思うが、これは決して小学生のためだけの遊び場ではなく、午前中などは乳幼児と親で楽しく遊べる場所でもある。ただし、前述のイメージがあるために、若干の工夫が必要である。
「冒険遊び場と子育て支援」の事業では、「冒険松原あそび場」「のざわテットーひろば」「発見きち」でモデル事業を行い、多くの乳幼児と親が遊びに来ている。地域の子育て支援情報を提供したり、乳幼児を親が自由に情報交換などができるように工夫をしている。
冒険遊び場の活動は広がりを見せているが、地域の子育て支援の拠点としても機能していく可能性があると考えられる。