住まいを見守りますが・・・

 今日、ある放送局から高齢者の見守りについて問い合わせがありました。
数日来話題になっている100歳以上の高齢者の所在確認についてでした。
私たちの活動には、確かに「見守り」がありますが、私たちが見守るのは高齢者ではなく、高齢者が居住する戸建住宅です。いわば高齢者が住む戸建住宅のハウスドクターです。

 また、先週には別のテレビ局から高齢者の見守りについて問い合わせがありましたが、その目的は高齢者の熱中症についてでした。

 これらの問い合わせについては、私たちの活動外であり、福祉の方々が高齢者の暮らしについて見守り活動をされていることをお伝えしました。
 それにしても、マスコミの高齢者に対する関心の高さがよくわかりました。私たちの活動の一部は、高齢者に対するものです。私たちの活動の社会的な責任の大きさを痛感した出来事でした。

 さて、このようなマスコミからの問い合わせにはお応えできなかったのですが、後で考えてみると、熱中症については感じることがありました。

 千里ニュータウンの戸建て住宅の空家調査をしたときのことです。空家ではないかと疑う住宅がたくさんありました。詳しく調査すると空家でないことがわかりましたが、どの住宅も雨戸が閉まっているのです。どうも日頃使っていない部屋の雨戸を閉めたままにしているようです。防犯上のことのように思われますが、それによって家の中の空気が滞留して、気温と湿度の上昇を招く恐れがあります。
 室内で発症する熱中症の原因は、高温・多湿です。窓を開けて室内の空気を換気することで熱中症を防ぐことができます。夏場は、空気の対流により、1階と2階のそれぞれ1室の窓を開けることで、住宅内を空気が流れることになります。高齢者にとって、防犯も気になりますが、それ以上に健康に留意していただきたいです。