定期借家は住宅ストック活用の切り札!

私たちが、『住み替えたい』事業で空家や空家になる予定の住宅を定期借家制度を使って若い世代に相場より安い家賃でお貸ししようとする仕組みは、今後増える住宅ストック活用の切り札になります。
 建築家向けの専門誌『建築ジャーナル』4月号で、それに注目している千里すまいを助けたい!を取り上げていただきました。

仕組みは簡単です。
 まず、千里すまいを助けたい!が借りる期間を前もって3年や5年、10年と決めて空家の所有者から住宅を借ります。借りる期間を前もって決めておくことで家賃を相場より2割程度低く抑えることができます。賃貸借は条件が厳しいほど家賃を低くしなければならないからです。
 そして、この住宅を今度は千里すまいを助けたい!が大家になって入居者に、同じく期間を決めて貸します。

私たちと同じように、この仕組みを使って全国的に住宅ストックの活用を図ろうと、昨年の夏から国が事業を始めました(国のほうが二番煎じです)。詳しくは有限責任中間法人移住・住みかえ支援機構のホームページをご覧ください。ただ、今のところ実現した案件は1件もありません。それは、この事業では利益を上げることができないので、民間の会社は余り興味がないからです。