ボランティアとコミュニティビジネスの狭間で

昨日は木枯らしが吹きつけ、真冬の寒さに思わず体が縮こまってしまいました。
 そんな日に、はるばる阿倍野区まで関西経営者協会主催のCB(コミュニティビジネス)人材育成セミナーの実習のために行ってきました。
 伺ったのは、NPO法人エフ・エーで、「誰もが住みやすい地域づくり」目指され、助け合いボランティアから始められ、介護ヘルパー派遣、地域交流スペース運営、そして、清掃サービスと幅広く活動されています。

 なかでも、有償ボランティアの助け合い事業は介護保険が導入されるまではとても利用者が多かったが、今では介護保険適用サービスに移行したそうです。しかし、介護保険の適用外になる通院の同行や普段使っていない部屋の掃除、庭の手入れなどは、ホームヘルパーでは利用料が高すぎてなかなか使えない。そこで、やはり従来からの有償ボランティアによる助け合いが必要になりますが、一旦減少してしまった助け合い事業を支えていた有償ボランティアも既に減少してしまい需要に応じられなくなってしまっているそうです。

 そこで登場したのがコミュニティビジネスとしての清掃サービスです。○○サービスマスターのような民間の清掃サービスの半額程度で民間並みのサービスを提供できるそうです。今後は清掃以外にも範囲を広げたいとのことでした。
 しかしながら、サービスを受ける側にしてみると、従来の有償ボランティアとコミュニティビジネスの清掃サービスでは利用料のギャップが大きく、なかなか理解を得にくいとのことでとした。そして、やはり助け合いという立場からは有償ボランティアを全廃することもできず、それがディレンマになっているようです。
 私達『住まいを助けたい』は、当初からコミュニティビジネスとして活動しているので、エフ・エーさんのようなディレンマはなく、余計なエネルギーを浪費せずに済んでいます。