ロナルド・マクドナルド・ハウス おおさか・すいた

遠方の病院に入院する子どもの家族のために、病院の近くに廉価で宿泊できる施設として、あのマック いや関西ではマクド が10月に全国で4番目にオープンしたロナルド・マクドナルド・ハウス おおさか・すいたを見学してきました。

 注:日本では『ドナルド』ですが、日本以外では『ロナルド』が正しいそうです。私は知りませんでした。

建設地は、千里ニュータウンの北辺にある国立循環器病センターの斜め向かいです。ここは、阪急電鉄が北千里駅から箕面に延伸する予定だった軌道跡地です。
 立地としては最高であるにも拘らず、近隣の一部住民からは景観が悪くなると反対されました。そこで、『良いことは推進すべきだ』との賛成派が地元自治会を引っ張り、景観にマッチした施設になるように施設側に要望を出して完成に至ったそうです。
 写真を見てもわかるように鉄筋コンクリート2階建ての落ち着いた建物です。

国立循環器病センターは、開業から28年が経ち、施設の拡張を検討しているそうです。しかし、敷地にその余裕はなく移転も考慮しているとのことで、地元としてはこの地に残ってもらえるように策を講じる必要がありました。
 今日見学してきたマクドハウスは、地元にしてみれば棚から牡丹餅状態でした。それなのに何故建設反対運動が起こりそうになったのか。自分達の既得権の一部でも侵されるなら、何が何でも反対と言う前時代的な闘士がまだ生き延びている証拠なのでしょう。

 環境アセスメントにもコンセンサスが重要になってきたように、市民運動にもコンセンサスが非常に重要で、将来のできるだけ良い状態を目指してコンセンサスを作り上げることがより良い解決になるはずです。

 エントランスホールにどっかと腰掛けるピエロの人形はやはり商業的とも思えますが、それぐらいは受け入れるだけの度量が市民側にも必要です。