環境がこども達の気になる行動をアフォードする。

半年ぶりぐらいの更新です(%痛い男%)

自閉傾向のある子どもの中には音に過敏な子がいる。
すべての音が等しく耳に入ってくるらしい。
また自分の感情をうまく言語化できないため、
音に我慢できずパニックを起こしてしまう。
彼らは工事現場で勉強しているようなもの。

難聴の子どもがいる。
この子は補聴器を使っていて、
自閉傾向の子と同じように音が捨象できない。
彼らも工事現場で勉強しているような状況なんだけど
補聴器を外せば逆にほとんど音のない世界になる。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもがいる。
この子たちは気が散りやすく
ちょっとした音でも気になり、
様子を見にいきたくなる。
他の子どもがその音に気づいていないと思い、
他の子どもに知らせてあげるために動き回る。

このように彼らの気になる行動にはそれなりの理由がある。
しかも、他者も自分と同じように感じていると思い、
こんな工事現場のような環境で勉強できない自分に対して
自己嫌悪に陥る場合もある。

この3人の子どもたちが必要としているのは
先生の声しか聞こえない環境を整備してあげること。
音環境が彼らが気になる行動をとることをアフォードしていたんだよね。

解決するには、子どもたちへのしつけではなく
遮音された少人数の個別学習室を準備すれば良い。
遮音された少人数学級ではこの子たちが気になる行動を取ることをアフォードしない
ので、アンダーアチーバーになる可能性は減る。

参考文献はこちらをご覧ください。