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以下の文章は性的虐待やレイプ被害者を支援している複数のNPOさんからお聞きした話です。
活動を始めたきっかけは知り合いのDV被害
「夫婦喧嘩は犬も食わない」
「子はかすがい」は嘘
夫婦でも憎しみ合う場合がある。
そして、子を愛せない親はいる
ふたり子どもがいれば、平等には愛せない
気の合う子もいれば、合わない子もいる
この事実を認識すること
実は親族の夫も児童虐待の被害者だった。
でも、親は虐待と言う認識は無く、‘しつけ’と言う。
彼女の場合、たまたま知識とスキルのある私が身近にいたから救われた。
でも、世間では自分が虐待にあっていることも気づかず
その反動で引きこもったり、加害者になってしまう人もいる。
そして、本当の加害者は罪に問われることもなく、
社会的に高い地位にいる人が多い。
加害者には被害者の生の声が届いていない。
だから被害を受けた人の苦しみを知らない。
それは援助者も同じこと
専門知識を持たない人が被害者を援助すると
逆に二次被害をもたらす場合が多い。
「あなたにも責任があるから、もう忘れなさい」
「もう過去のこと。いつまでもくよくよしないで」
は決して言ってはならない。
ただ「あなたは何も悪くはない」と伝え、
幾つかの選択肢と判断するための情報を提供すること
被害者を支援することは社会的コストを低減すること
被害者には様々な能力を持つ人が多い。
援助に失敗した結果、引きこもりになったり、精神的な病になったり
することは単純に社会的コストが増大するだけでなく
被害者の持つ様々な能力を活用できないと言う損失。
従って、二重の損失となる。
被害者を援助することは社会的にも有益なのだ。
性犯罪者の多くは虐待の被害者
それも意外かも知れないが、性的虐待の被害者ではなく
身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待の被害者が多い。
性犯罪者は性的欲望を満たすためではなく
自分よりも弱い者を支配するためである。
だから、子育て支援による児童虐待防止は
将来の性犯罪者を無くすことにも繋がっている。
性犯罪はまだまだ拒絶反応が大きいので
まずは子育て支援による虐待の未然防止。
研究者には見えない。
性的虐待の場合、加害者は近親者であるため、
虐待の事実を認めることは少ない。
多くの加害者は子どもである被害者の妄想と主張する。
この時、研究者は被害者の子どもの話の真偽を問う。
でも、私たちは話の真偽にかかわらず
子どもがそのようなことを話さざるを得なかったことに注目する。
本当であっても嘘であっても子ども達の生き辛さは解消しないから。
裁判官ならまだしも研究者が真偽を問う必要があるのだろうか?