「二度目の佐渡島旅♪ ⑤佐渡の魅力」

この⑤で、今回の旅日記は終わりです。
私にとっての佐渡の魅力、、、いろいろあります^^♪
司馬遼太郎先生が『街道をゆく』で紹介されていた佐渡の魅力、たくさん訪問させていただきました。
江戸時代の風景・・・はたまたそれ以前の風景がこの令和の時代にも遺っているのが最大の魅力なのではないでしょうか?
北前船という、江戸時代における我が国の物流の中心を成す船を作るために、船大工がハイレベルな技術を手に入れました。
(船はほんの少しの傷や隙間が空いたり壊れたりしたら、船乗りたちはたちまち海に沈んで死んでしまいますので、高い技術力が求められていました)
その船大工たちが、ゴールドラッシュや北前船での貿易で得た、膨大な利益で、立派な神社仏閣や家屋を作りました。
だから、令和の我々でも、江戸時代の風景そのまんまを、観ることが出来るようになっています。
小木・宿根木界隈はその景観保全地域として非常に有名で、北前船である千石船「白山丸」が原寸で再現され、展示されています。
こんな大きな木製の船が、瀬戸内海・日本海の沿岸地域をひっきりなしにたくさん往来していたって、本当に美しく優雅で凄い時代でしたね。。。☆
昨年7月末に世界遺産になった佐渡金山も有名で、そのおかげで、団体の観光客がひっきりなしにそこに向かってバスで往来しておりますが、佐渡島自体、淡路島よりも大きい島ですので、そんなに人が多く、せわしない感じがしません。
あと佐渡島は、北朝鮮と韓国を分ける北緯38度線上にあり、比較的緯度の高い場所にありますが、対馬暖流が島の大地をすっぽり覆っている関係で、緯度が割には温暖な場所になっています。
寒いところで採れるリンゴと、あったかいところで採れるミカンが両方採れるような島で、お魚もいろんな種類のものが穫れるそうです。
お米は、大佐渡山地と小佐渡丘陵の間にある国中平野でたくさん穫れ、佐渡で食べるお米も本当に美味しいです。
佐渡の食はめちゃくちゃ新鮮で種類が多く豊かで、美味しいのも魅力です。
戦後の日本は、東海道新幹線が走る太平洋側を中心に都市化が進み発展していきました。比較的日本海側の都市化はゆるやかで、さらにその北側にある佐渡島は、経済的な発展はさらにゆるやかでした。
だからこそ令和の今に、古き良き歴史的なものがたくさん遺ったのです。
船大工が作った歴史的な建物と一緒に、人々の心身の中にある、文化や習慣という精神的なものも、たくさん遺っていると観じました。
大阪から遠く離れた島であっても、なぜかどこか懐かしい・・・時空間を超え、日本人がずっと大切にしてきたものが、鮮やかに蘇って来ると観じました。
都市化という開発から取り残された島は、実は、令和の時代においては最先端をゆく、人々のたましいのふるさとの風景が遺る、真の幸福を叶える場所であると個人的には観じています。
東京・関東の人たちは、上越新幹線ですぐに新潟・佐渡に行けますので、比較的馴染みのある島かと思いますが、大阪・関西の人たちにとっては、北陸新幹線は敦賀乗り換えで不便になり、よ~く行っても、同じJR西日本管轄の富山までですが、かつての北前船の終着・出発の地であった、大坂・京界隈の人たちにこそ、佐渡に行っていただきたいなぁと思っています。
お世話になったみなさま、ありがとうございました(=人=)☆
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