今日から全日本ユース大会が開幕しました。新3年生にとっては非常に大きな大会で、クラブとしては最後の大会となります。その重要性はずっと前から言ってきている事でもあるし、当然新3年生の気持ちは高ぶっていると思っていました・・・・・
試合の会場はヴィッセル神戸の練習場でもあるいぶきの森球技場でした。綺麗な芝生が3面あるコートでは未来のプロを目指すヴィッセル神戸の高校生や中学生、小学生が試合をやっていました。さすがにそれぞれが徹底された指導の下でやっているのもあって、技術はすばらしいものがありました。そんな試合をやっている会場で試合をするのもあって、みんなの目は『戦う目』よりも『憧れている目』になっていました。完全に空気に飲まれている感じのするみんなに心配もしていましたが、やるしかない状況に奮起してもらうようにミーティングをまずはしました。

今日は、しっかりと全員でやらないといい試合は出来ない事は何度も強調して言いました。いつも大事なゲームで大事な場面で一歩が出ないとか、がんばりが一つ足りない子の所が穴になって負けたりしています。だから、『全員が』やらないといけないと何度も言ったのです。ベンチも含めて・・・・と。その気持ちを全員で確認してからアップをしました。中でボールを蹴れない状況だったので、まずは中で芝生の感触を確かめてもらいながら走ったり、ステップをしました。十分に体を温めてから外で基礎をしました。この時でも『言われないと声を出さない子』が多く、緊張感に負けている表情である事を見て感じました・・・が、こればっかりは本当に経験の部分が大きいのでその場で改善というわけにはいかないものだと思いました。

試合は、SUMAが相手でした。大会では前にもやった事がありますが、今日もですが相手がどうよりも自分達がやってきた事をいかに試合で出せるか??でした。それだけを考えてやるように言いました。この大会は30分ハーフという長い時間の中で戦わないといけません(%痛い男%) それだけに控えすら少ないうちは全員がやらないといけないのです。その意味をベンチの子も理解をしてほしかったのですが、試合が始まってもコーチとした約束であるベンチからも声を、という事を全く頭には残っていませんでした。中でやっているメンバーも、新3年生が機能せずに前半で交代しました。
非常に残念なのは、この大会が最後なんだぞ!と何ヶ月も前から言ってきているのに、たった4人しかいない3年生が試合に出ていない状況である事でした。コーチだって使いたいとは思っていたのですが、チームとしてやらないといけない事をしない子はどうしても使えない。それを繰り返し伝えてきたのですが、理解をしない。それでは試合には出られないのです。その意味も分かってくれていません。ベンチに戻っても声を掛ける事なく、ひたすら黙ってみているだけ・・・・戦う気持ちってベンチからでも出せるんですよ。一番コーチに近い位置に座っているんだから、その気持ちがあるなら伝えてほしいのです。なかなか分からないようです。。。。そういう事が。

試合は、なかなかやってきた事を出せないというか、出そうとしていない様子でした。今日も試合前にテーマは話したのに、そのたった1個か2個の事すら意識出来ないメンバーでした(%怒る男%) 緊張??そんな時は味方と会話をしてやればいいのに、自分で黙って自分でミスして、自分だけで落ち込む・・・そんなメンバーが多かった。中には一生懸命自分の役目を果たし、走り、体を張るメンバーもいた。がんばってくれている子もいた!!それはうれしかった。
でも、最初に言ったのは『みんなでしないと!!』という言葉のはず。なのに、ベンチは沈黙、中でも沈黙・・・がんばるのは自分でやらないと!と思っている子だけでした。後は自分の責任すら果たしていないのに、人の責任にしようとする子ばかりでした(%ショボ男%) この文章だけでも分かると思いますが、『ズルい選手が多い』んです(%涙%) 自分の責任ごと押し付けておいて、フォローもしないでその子の責任にしようとする。本当に見ていて、結果どうこうよりも一番気になる部分でした。

試合は完敗でした。
でも、結果を見て冷静に思いました。サッカーに対する気持ちの軽い子、自分でしないといけない勉強すらしっかりとしない子、身の周りの事も出来ない子、努力から逃げる子。。。そういう多可、西脇地区の子供のスタートから考えると、やはり3年間でサッカーに集中、行動に集中させる事が最大のテーマであると思います。ファルコは北播選抜や県の選抜の選手ばかりが入ってくるチームではないし、誰が入ってきても構わないチーム。だから、気持ちの強さも目標も、本当にバラバラです。そのメンバーをサッカーに必死にさせるのは相当の作業であると最近感じています。勝てないのはコーチである自分の責任だと分かっています。それはそれで仕方ないのですが、本当に全員がサッカーに対して本気になってくれているのか?とコーチから言わせてもらうと、『全く』そうではないと思っています。無断で休む。平気で休む。少ししんどいから休む。こういう部分が消えない限り、真剣にがんばる環境へは入っていけないと思います。そこも自分が修正しながらやるのが責任とは思っていますが、個々の目標は違っても、もっともっと勝負に対しては、どんな些細な事でも、『負けたくない!』と思えるぐらいにはなってもらいたい。そういう気持ちは、目標が違っても、考えが違っても同じように持てるものだと思っています。
みんなの考えの甘さ、人間性は真面目であると言えても勝負に対しての甘さは本当に大問題です。決め事を守らないとか考えないとか。それではダメなんです。サッカーだけの人間になってほしくはないけど、人間性とサッカーはきっと将来つながる。それを分からないといけない!今日という日は戻ってこない。だけど、明日は今日とは違う日が来るのです。その違う日を、違う気持ちで迎えてほしい。一日で変わるものではないけれど、負けたくない気持ちを出す事は今すぐにでも本気で思えば誰にでも出来るものです。悔しいのかな???とみんなの表情を見ていても伝わってこないのが今のチームです。勝てないからシステムを、ポジションを変えるとかどうとか以前の問題です。でも、一番大事な問題です。戦う気持ちを持つ事と出す事。これが出来ないと試合にもならない・・・みんなはサッカーが好きでも、サッカーをがんばる所にまで行っていないと確認した。しんどかったら逃げる、任せる。それは卑怯だよ(%怒る男%) 人間的に真面目でも、肝心な心が卑怯なら意味がない。体も心ももっともっと鍛えていく必要がある。そんな事を思う今日の初日でした。
このチームにはこのチームにしかないカラーもあれば問題もあります。一つ一つに時間を掛けていますが、それだけサッカー以外の時間のロスをしているとも言えます。でも、これが今の時代の今の子供が抱える現状でもあると思います。無理に引き上げようとしてもついて来れない子がいるし。そんな現実と理想とのギャップは開くばかりですが、現実から目をそらさないようにまた明日もやるしかないと思っています。
