今日の一言!6月30日!!『大人への準備段階』

前の水曜日に自分の母校である社高校へ、生徒を連れて部活見学に行ってきました。この時期は進路に絡む話をしていかないといけないし、みんなにとっても『人生』に影響する大きさがあると思っているので、こちらも真剣に話をし、みんなの納得いく進路への導きを出来る限りしたいと思っています。日曜日には作陽高校の生徒を見ました。全国レベルのチームの生徒、そして水曜日の社高校、いわば『身近なチーム』も見る事でいろんな事が見えたし考えました。。。。。
やはり率直な感想としては『サッカーだけをしてきた生徒や高校から始めた生徒はあんまり楽しそうではない』と言う事。やらされているように感じる生徒を特に社高校では見受けられた(%痛い男%) 子供を教えているといろんなものが見えてくるのだけど、表情に全てが表れている。2時間近く、社の練習を見て『何か感想・アドバイスがあれば言ってやってほしい』と言われたのだけど、『言ってきちんと聞いてくれる雰囲気とそうでない雰囲気』は自分には分かる。恐らく社高校の生徒には自分が言っても半分以上がまともに聞かない、または何も頭に残らないだろう‥何故そんな事が言えるの?となるけど練習を見ていると仕切っていたのはキャプテンで、ベンチにいた先生の言葉にきちんと耳を傾ける子がまずいなかった事。そしてキャプテンの指示にも『目で聞ける選手がいない』事。僕もコーチをしていて、子供を見てきたのでそこを感じる力は付いた。聞く気のない子にいくら言っても伝わる事はないのです。じゃあどうしてそういう状態になっているのか??です。

きちんと人の目を見て話を聞くのは心を許す、信頼を持っている、自分の為に、とどれかに当てはまると思う。例えば一流プロ選手が話をしに来たら目を輝かせて聞くと思う。そこには『憧れやすごい人だから、成功した人だから』と確実な信頼があるからだと思う。でも、僕のような中途半端な人の話はなかなか聞けるものではない。個々の目を見ればその意識は十分に分かる。自分はユース年代(高校生)を指導した事はないからやればまた見えてくるものもあるだろうけど、やはり高校を指導したら『中学までにはここまで指導しておいてほしいなぁ』とかあるだろうし、今中学を指導していたら『中学までにはここまで教えておいてほしいなぁ』とかある。自分が思うには、やはり小学生の間には『楽しさ・一生懸命さ』を。中学生の間に『協調性・基礎・人間としての基盤』を作るべきだと思う。そして高校生になってそこまであってから『戦術や夢への挑戦』を出来ると思う。これは、やはり最近の子供を見ていて思うし、この順序を間違えてしまうと子供は先でおかしくなってしまうと思う(%痛い男%) これまでも多くの地元の卒業生の話も聞いたし見てきた中で、まず小学生の時しか『言われた事を素直にする』時期はない。これはいい意味でも悪い意味でも大人を信用しているから、指導法が正しかろうが、正しくなかろうが素直に受け入れる習性がある。だから小学生に『勝つ事』を第一で教え、楽しさを教えなかったら結局そのツケは中学で表れる‥。どういう事か?周りの仲間に偉そうに言ったり、汚いプレーを平気でしたり‥勝つ為に教え込まれた事を素直に出すから周りと協調していけなくなる。また、甘やかされていてはしんどさについていけなくなる。小学から中学ではコートとボールが極端に大きく変わる。中学から高校へも多少コートの大きさと試合の時間が変わる。これは年相応の体力に合わせてあるのだし、それに対応出来るようにするにはある程度、しんどい事も経験しながら体力は必要になってくる。

だから、高校から始めたけどものすごく伸びた子っていると思う。それは言い換えれば『人としての基盤』がしっかりしていたからだと思う。変な知識もないから、素直に吸収し、真面目に取り組む。それで驚くような成長があるのだと思う。高校ぐらいになると、素直に人の意見が受け入れられなくなる(%痛い男%) これは中学の時期に訪れる思春期の影響で『我の目覚め』があるからです。だから大抵の子は高校からいきなり、素直に真面目に、とは出来ないのです(%ショボ男%) この年代まで来れば、『ワールドカップでサッカーに憧れた』みたいな幼少の夢みたいな気持ちだけではしんどくなるのです。だから、結局はサッカーのみならず『人』としても大人への成長の階段を上って行くにはそれなりの過程が必要なのです。それが先程書いたように、小学生には真面目さと一生懸命さを、中学生では協調性と基礎・基盤を、それを高校で夢、目標へとつなげていくのが一番いいと思う。どれかが欠けるとどこかで折れてしまう‥結局急いで指導し過ぎると子供の良さを殺してしまうのです。こんな田舎育ちの僕でも高校から先では十分な成果を出せたし、焦る必要はないと思う。始めるきっかけは『おもしろいから』だと思う。その楽しさが消えないように卒業出来たら小学校の間はOKです(%笑う男%) そして中学校に入ったらその楽しさがベースになり、今度は一人では勝てない事を知り、仲間と協力をします。そして失敗を考え、自分なりに考えていく力。基礎技術の習得など、必要だからといってメニューを押し付けるだけでは身にならないので、その子供達に合ったメニューで基礎技術を付けさせるのがいいと思う。地域にはカラーもあるので、そのカラーを破り、単にプロのしているメニューだからいいと押し付けるときっと子供はパンクすると思う。そこは指導者の考える部分ですけどね(%ニヤ男%) そして、楽しさを失わず、夢や目標も失わずに先へ繋げられたら高校で初めて『いい選手』になると思う。それまでは『いい人間』作りのほうが大切です!当たり前にはしゃいだり、楽しんだり、喜んだり、悔やしんだりと感情をいっぱい出して大きくなってほしいと思う。難しい話になったけど、自分は自分の目と肌で現場の子供を感じている。その経験を無駄にしないで生かしていきたい。大人への興味だけで動く子供もいる。それは間違っているんです。子供にはその年代に合った生き方があってそれを教えるのが大人の役目です。叱れない大人が増えていると言われていますが、素直で真面目な小学校の時にきちんとしつけが出来ているかどうかではないでしょうか?我が生まれた後では遅いと思います。地域全体で改善したいと思う気持ちがありますが、なかなかすぐには変えられないので、自分の思いを理解してくださる方や自分がスクールを通して小学生にそういう面を教えていきたいと思います。子供はいつの時代も『宝物』です。その年代でもそうです!!その宝をより輝かせる為に我々大人が磨いてやりましょう(%星%) そうすればおのずとその子も先の子供を輝かせてくれるのです。そんな先を見た指導が今は大事な時代だと思います。。。