今日の一言!『基盤作り!!』 6月12日

昨日は、東播工業との試合を終えてから夕方、監督の奥山先生の所まで会いに行き話をしました。奥山先生は子供の気持ちとしっかり向き合ってチームを一つにする能力にすごく長けています。それはきちんと子供を納得させる術を知っているからです(%怒る男%) 話をしていても、本当に前向きな方で普通は嫌に思うような事さえも楽しんでおられる事が分かった(%ショック男%) そんな奥山先生と出会ったのが今から6年前です。。。当時奥山先生は多可高校の教師で、26歳でした。でも、本当に落ち着いていて、プレーはもちろん精神面でのすごさを痛感しました。最初はどっしりとした態度を快く思わないアミーゴのメンバーからも強いタックルなどの洗礼を受けていたのに対し、それを楽しんでいたその時の話も聞きました。僕は、常々今の年代『中学生年代』までが指導の限界だと思っています。自分の性格、人間性の器を冷静に分析しても小学生ぐらいが一番合っているとも思っていました。でも、中学生との様々な経験から今ではこの年代もやれる自信は多少ついてきました。奥山先生は高校生ばかり教えておられますが、やはり年代で全く子供の質が変わる事もあり、『俺はこの16〜18歳までしか見れない』と言われました。そんな事もないと思ったのですが、先生のやり方は聞いていると本当に緻密に計算されていて、子供の心をコントロールする事が出来る方です。でも、それが『高校生だから』通用するんだと話されました。そして、一番感謝されていた事が『俺は副顧問に恵まれてきた』と(%ショック男%) 単に好き勝手やれるだけでなく、『お前の思うようにやったらいい!後は全部俺に任せとけ!』と言われる方ばかりであった事が自分の指導を大きく支えているとの事です。僕の話もしました。やり方、やっている事、全てではないけど苦労した事もあって、自分は27歳にして、当時26歳だった先生の気持ちが今は分かると言いました。先生は『俺は公務員や。小さい殻の中で生きてる。祐尾のように地域でそこまでやれる大人はいない。今日FALCOの子供を見たら祐尾の指導は十分価値あるものだと分かった』と言っていただきました。きちんと基礎を刷り込んでいるなぁと。今すぐに芽の出るやり方とは違うだろうけど、これからサッカーを続ける為には避けてはいけない事を指導している。それは先に成果は出てくるだろうし、子供自身がそれを分かる日が来る。と言葉をいただきました(%ニコ男%)

人生の中では、やはり何事においても『基盤』がないと何もうまく出来ないと思う。『たまたま』という言葉もあるけど、それは所詮『偶然の成果』であって力ではない。気持ちの面でもそうです。今日は乗り気だからがんばろう。今日はしんどいからサボろう。それは言い換えれば『気持ちの基盤がないから揺れている状態』だと思う。目標があれば人はがんばれる。そうなりたい形があればがんばれる。だけど、気が向いた時だけがんばる子では先でも成果は難しい。それを今教えてる年代には伝えたい。確かに今はまだ精神的に未熟な時だから、どんな時もがんばるというのは大変な作業です(%痛い男%) でも、その成果に気付くのはこれから先の進路での事になるはず。自分もそうやって後から気付いた一人。それを繰り返させたくない。自分は子供の将来をつなぐ大事なパイプラインであると最近思う。サッカーに関わっただけでの責任では指導が出来ない時代へとなっていると思う。教師資格もないし、教育者でない自分でも『社会のルールを知っている大人』としての責任は果たさないといけない。それが子供に対してしてあげられる事です。大人も、社会も、環境も、本当に変わってきた。そう思う人は一体どれくらいいるだろう‥また気付いていても自分に害のないようにだけ指をくわえて見ている人はどれぐらいいるのだろう‥今の現実を素直に、冷静に受け止めていかないと手に追えない時代が来ると思う。確かに黙ったままでも時間は過ぎる。でもそうしてしまったら、先へ進む子供や今から生まれてくる何の責任もない子供が『被害者』になってしまう。今なら変わる、変えられる!自分はそう思っている。でも、一人では出来ない。子供の基盤は大人が作ってやるものです。今日は、夕方に中町中訪問をしますが、そんな話も先生方とはしたいと思います。

人生の中には自分に大きな影響を与える人が必ずいます。その人との出会いや価値はすぐには見えません。でも、後になってがんばった自分がいたならその価値に気付くはずです。いろんな人に出会い、多くの人に刺激を受けて育ってほしい。小さな地域、小さな殻に入ったままにならないように、心の大きな、感性の豊かな人間になってほしいと思います。