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ふるさと自立計画推進モデル事業
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2009/12/07のBlog
[ 12:54 ] [ 自立計画日記<梁瀬> ]
ふるさと自立計画推進モデル地域のひとつ、朝来市の梁瀬(やなせ)地域からです。

梁瀬は、東は京都府や丹波に接し古くから交通の要衝として栄えてきました。
地域は大きく北部、中部、南部の3つに分けることが出来ます。農業が基盤産業の北部、商工業が栄えた中部、農業が盛んであるものの最近では住宅地としての色が濃くなってきた南部というところでしょうか。中部は宿場町の古い町並みが残っていますが、商店街は衰退してしまっています。
この梁瀬を元気にしようと地域自治協の方が立ち上がりました。


モデル地域選定後、9月にうちあわせ、10月に自治協運営委員会開催、梁瀬自治協ふるさと自立計画策定推進会議の設置、11月に地域づくりに取り組む先進地の視察と進み、今回は「コミュニティビジネス検討委員会」の立ち上げです。12/4(金)、山東公民館学習室で2時間ほど打合せを行いました。当地域には、津田勝啓アドバイザー(㈱ウエスコ)が助言、計画策定のお手伝いをします。

地域資源を有効活用し、いかに地域を活性化させるか。自立に向かっていくか。
梁瀬では次の3点を柱として考えています。
地域資源を活かした地域の活力向上・魅力発信★コミュニティビジネス創出事業
但馬に人を呼び込む★交流促進事業
地域づくりの思いを広げる★地域リーダー育成事業
なかでも、地域資源を活かした産業をおこせないか、梁瀬ならではの特産品を作り出せないか、というのが対応が急がれている大きな課題です。

地域資源としてどんなものが考えられるでしょうか。
造り酒屋、道の駅、宿場町のまちなみ、盛んな農業をいかした地元食材、地元企業、農地・・・・等。
地域内で生産及び加工から販売、観光までつなげるコミュニティビジネスを作り出せないかがスタートの思いです。
具体的には、梁瀬地域の特産品や農産物、及び伝統的な技術等を活かした地域ブランドの特産品開発商品開発した特産商品を活用して安定した収益を得る方策検討、です。
書くのは簡単ですが、いざやろうとすると大変です。
この日の会議も「しーんとなって、端から順にむりやりしゃべらせるような会議になったら困るなあ」と少しは心配していたのですが、まったくの杞憂でした。各方面から選出された委員さんから前向きな、様々な意見が出されました。
いいですねー。今月下旬にももう一度集まって話し合います。

「梁瀬町筋二代目会(仮称)」なるものも実行部隊として立ち上がろうとしています。自分達のふるさと「梁瀬」を守っていくために。

1枚目の写真は山東公民館の冬の飾り付けです。こちらは、山東庁舎。写真うつりはイマイチですが、ほんとはもっときれいですよ。街に出た方が週末や年末に梁瀬に帰ってきて、この景色をみてほっとされるそうです。

神戸でもルミナリエが始まりました。阪神淡路大震災の犠牲者に対する鎮魂として始まったルミナリエ、現状には賛否両論あるようが、私は毎年家族で行ってます。
今年も行きまっせ~。

さて、スタートした梁瀬のコミュニティビジネス創造の取組。さっとやって、ぱっと結果が出るものではありません。津田アドバイザーから話もありましたように、長い目でみて、じっくりと取り組んでいきましょう。

くろ
2009/12/04のBlog
[ 13:11 ] [ 自立計画日記<余部> ]
12/3(木)、今日は13あるモデル集落の中でも最北端、香美町の余部(あまるべ)に行ってきました。 写真は4月に撮ったやつです。

余部は香美町の北西に位置します。おとなりは新温泉町です。余部の谷にかかる鉄橋はトレッスル方式と呼ばれるそうで、この種のものでは高さ、長さで日本一を誇っているそうです。
皆さんご存じでしょうが、この鉄橋については現在架け替え工事が行われています。
また、地域内では、H22年度末供用予定として、鳥取豊岡宮津道路の余部道路の工事が進んでいます。
まさに地域が変貌しようとする中で、地域の自治会、老人会、PTA,婦人会等各種団体メンバーが「明日の余部を創る会」をたちあげ、地域の産業振興、活性化を通じて住みやすい地域づくりを進めようと活動されています。
で、今日は道路のお話。新温泉土木事務所の方の説明会ということで、創る会の役員さんが集合。
そのなかで少し時間を割いていただいて、ふるさと自立計画の事について話し合いました。
創る会では3つの部会毎にこれまで活動されています。今後、その活動をさらにパワーアップし、明日の余部を創っていきましょう!!


この日は神戸でも朝から雨が降ったりやんだりの天気。
替えたばかりのワイパーゴムがまだなじんでいないのか、稼働させる度にバリバリと爆音がします。助手席のエヌ氏もびっくり。
写真は途中で休憩をとった道の駅「まほろば」です。12月になり、建物外観がクリスマス仕様になり、きらきら光ってます。
さて、但馬に入り雨粒が大きくなってきました。香住道路を降りてから、鎧地区を抜けて余部に着くまでの間まさしく土砂降りでした。無事にたどり着けてなによりでした。
しかし余部は遠いですね。
でも兵庫県の地域振興のため気合い入れて走りまくります。


くろ
2009/12/03のBlog
[ 09:41 ] [ 自立計画日記<小規模集落> ]
先日、11/30の明延ワークショップのお話をしましたが、明延に行く途中、宍粟市の倉床に寄ってきました。
写真は、一宮の名水「ふれあいの水」の水くみ場です。おいしい水ですよー。

こちらの倉床でも、集落を元気にしようと取組を始められています。こちらの小規模集落元気日記もぜひお読みください。


くろ
2009/12/02のBlog
[ 16:28 ] [ 自立計画日記<明延> ]
11/30(月)、先週の水曜に引き続きこの日も明延でした。
今回は、地域の人に集まってもらってのワークショップ。委員さんを含めると20名近くになります。明延の人口が140人を切ってたと思いますから、約15%の出席というところですか。

今日は最初に、昨年度作成した明延鉱山のDVD上映。自然学校で子供用のビデオは流していたのですが、こちらは少し大人向け。
なかなかわかりやすい映像でしたよ。東大寺の大仏に明延の銅が使われているとのことで、大仏を撮影に役員さんが奈良まで行かれたそうです。

さて、自立計画とは別事業なんですが、今明延では県の景観形成地区指定調査が行われています。実際には県から依託を受けてスタヂオカタリストの松原永季さんが地域に入り込んで調査しています。そうそう、松原さんは、八木地域のふるさと自立計画のアドバイザーでもあります。
その中間報告が行われました。
・新しい建物と古いものが同居している
・社宅跡を始めとしたまちなみ、鉱山、住居などそれぞれに特徴がある
・引き続き調査を実施し、景観ルールのたたき台を提示しましょう
明延をまるごとエコミュージアムとするためにも、景観づくりは欠かせません。しっかりとした住民の理解が必要ですね。

次は、中井豊アドバイザー(中井都市研究室)と相川康子准教授(神戸大学経済経営研究所)にバトンタッチ。
今日のお題は、
明延の“お宝”を生かす方法を考えよう!
明延でいつまでもご機嫌に暮らす方法とは? です。
今回も期せずして男性グループ、女性グループに分かれました。おっと、女性陣のアイドル、藤尾のけんちゃんは女性グループに引きづり込まれています。
出番が終わったはずの松原さんも活躍してます。
今回も盛り上がりました。笑い声の絶えないWSです。いろんな意見が出ましたよ。

意見出しの後は、それぞれの班毎に発表。写真は小林副区長さんです。
今回は、明延でいつまでもご機嫌に暮らす方法、に時間をかけて話し合いました。
今、毎週火曜日に明延振興館でやってる「体操教室」も最近は参加者が減ってきているようです。「もったいない。寄って、顔を合わせて笑いあえるだけでもご機嫌暮らしになるよ。」という声。また、「地域のコミバスなんかも出来ないかな」と言う声も。
最後は中尾区長さんから、「いつまでも明延で元気に暮らしたい。今日出てきていない住民も今後呼び込みながら、地域を元気にしていこう」とまとめの言葉。

お昼すぎにスタートしましたが、終わる頃には外は薄暗くなってました。充実したワークショップでした。


くろ
2009/12/01のBlog
11/27(金)、丹波県民局・但馬県民局が主催した「農家民宿等情報交換会」が、晩秋の丹波路、丹波市氷上町にある丹波市立休養施設「やすら樹」で開催されました。
この日は、夜から養父市八木地域にてふるさと自立計画の会合がありましたので、ちょうどいいやということで参加してきました。
平成15年から始まった構造改革特区で農家民宿開設の垣根が低くなり、全国的にも農家民宿がちょっとしたブームになりました。
今回は、農家民宿の意義や地域との係わりについてお話をうかがい、意見を交換します。
プログラムはこんな感じです。
講演「農家民宿を核とした地域の活性化」 ㈱KBS創研 代表取締役 小泉 寿宏さん
事例発表 農家民宿 おかだ 岡田 かよ子さん、 農家民宿 八平だるま 能勢 勇さん
意見交換

小泉さんからのお話をかいつまんで紹介。
大型旅館・ホテルが次々と廃業している。その原因として、①高度成長期に団体客中心でやってきたが時代は個人旅行化②バブル期の過剰投資が重荷に③旅行会社に販売依存しすぎて客のニースがわからなくなっている④旅館内に客を囲い込み→まちと旅館の関係が希薄、連携しない・・・ということがあげられるそうですが、小規模な農家民宿はその逆!将来性が見いだせるのです。
「儲け」を大事に!その心は・・・はやりで事業をやって欲しくない。子どもの時に泊まってはしゃぎ回った民宿。彼女と、奥さんと旅行した想い出のある民宿。『自分の子どもにも泊まらせたい。もう一度あの宿に泊まりたい』、そう思ったときに、その宿が無くなっていたら悲しくないですか。続けてやる事は大事ですよ。そのためにも必要な分は儲けましょう。儲けは地域社会に還元することにもつながります。

事例紹介は、まず岡田さん。
まちから、ふるさと丹波に戻ってきて百姓、農業をやることに。このくらしを楽しく愉快なものにしようということで農家民宿を。
せっかくやるからには、田舎暮らしのよさを伝えよう、生活の知恵・伝統文化を子ども達に、体験を通して農業・食料の理解者に、作ることの楽しさ・喜びを知ってもらおう、野菜本来の味を知ってほしい・・・と「農家民宿手作り工房 食・農・宿 おかだ」をはじめました。
そのかいあって利用者からは非常に喜ばれ、なんと「農家民宿おかあさん100選」に選ばれています。全国で100人のうちに1人ですよ!
おかあさんからは「地域発展のために貢献したい。都会に出ても田舎大好き・丹波大好き人間になって欲しい。ここを「こころのふるさと」として癒しの場に。私は第2の実家の母親の役割」とのお言葉。
もうお一方、能勢さんからは、農家民宿開業までの山有り、谷有りの感動の物語を。
いやー、開業まではなかなか大変だったようです。
行政の助けを借りすぎると何かと制約が出てくる、よし自分達でやろう、とスタート。
「お金はないけど、地域活性化のための熱意と行動力はあります、がんばります。」と次から次へと出てくる問題をクリアしていきました。この苦労は大変だったとおもいます。でもそのかいあってか、いまでは多くの八平ファンが生まれました。(実は私もそのうちの一人
こちらでは、構造改革特区を活用し関西ではじめての特区による酒造免許を取得。その名も『八平達磨』。呑みやすくておいしいですよ。女性の方にも呑みやすいと好評。
今年は特区メニューの見直しもあって、『そばの実入り』バージョンも生まれたそうです。日本初ですよ、そばどぶろく。おう、これは是非とも体験せねば!
但馬県民局豊岡農林水産振興事務所の所長さんからも「冬の日本海の味覚、カニにぴったりと合う、すっきりとした味わい」と太鼓判が押されていました。
農家民宿八平だるまさんのHPはこちら。
意見交換会でも、農家民宿を考えられている方からの質問や、実際にされていた方からの意見がだされていました。
豊かな自然、だけならどこにである。岡田さんや能勢さんといった先駆者のお話を伺うと、そこに付加価値をつけるのはヒトなんだ、ということなんですね。
最初の小泉さんからは「儲けが大事」という話がありました。能勢さんからは「人儲け」という話がだされました。言葉は違いますが、魅力ある農家民宿によって人の交流が生まれ、それによって「人儲け」があり、やがては「金儲け」につながる。やがて、金儲けは地域に還元され、地域全体の魅力UPにつながっていく。それによって、人の交流もさらに豊かになっていく・・・。

丹波・但馬県民局の関係部局の方、このような情報交換会を企画していただきありがとうございました。


写真は、晩秋の丹波路。携帯電話カメラでの写真なのでいまいちですが。

くろ
2009/11/30のBlog
[ 08:19 ] [ 自立計画日記<八木> ]
11/27(金)、ふるさと自立計画モデル地域のひとつ、養父市の八木地域の会合です。
毎月、まちづくりの会合が開かれ、今日は第86回です。前回の様子はこちら
写真は、八木城跡にあがる道の看板です。
八木城跡・周辺地域の環境を保全・整備しながら、地域の歴史資源や特産品を活用した観光、交流の促進、空き家・遊休農地・規格外農産品など地域資源の有効活用をすすめていく、というものです。

皆さんが意見を出し合い、松原永季アドバイザー(スタヂオカタリスト)がうまくまとめていきます。
課題が多くて、一度にすべてを話し合っていくのは難しいです。何点かは、日を改めて、重点的に話をしようじゃないか、ということに。
今日確認したのは、神戸の住吉呉田まちづくりの会が12/20に開催する「わいわいフェスタ」に参加すること。至急、広報して参加者、野菜等の出品者を募ることになりました。広報担当者さんからは「あらかた準備はしていたので、すぐにでも広報できますよ。」と力強い言葉。
この住吉呉田協議会とはこれまでにも何度か交流をされています。昨年は野菜、柿が好評だったようです。
柿の木をお持ちではあるものの、高齢等の理由から収穫されていない家もあります。そうしたところに声をかけてみよう、ということになりました。からすに食べられてしまうよりも、「住吉呉田の方に喜ばれましたよー」って言ってもらえるほうがいいですよね。少しですが、収入にもなりますし。

このほかにも、「城下町八木地区整備計画」の審査マニュアル作成についての話し合いで、「指導後、きちんと実行されているかどうかをチェックする体制が必要ではないか」といい意見が出されました。
そうですよねー。
こうやって、魅力ある八木を維持していくため、いろんな意見がかわされました。

さて、養父市は今年で合併5年だったでしょうか。「養父市まちづくり元年」として、新しい時代の新しい自治に向けてスタートをきりました。
12/6には、養父市立ビバホールにてシンポジウムが開かれるようです。
基調講演は野崎隆一(NPO神戸街づくり研究所)さんによる「協同によるまちづくりのすすめ」です。
また、「養父市まちづくり元年~新しい時代の新しい地域自治にむけて」と題して行うパネルディスカションでは、松原アドバイザーが司会をつとめられます。
入場は無料ですよ。


くろ
2009/11/29のBlog
[ 12:01 ] [ 自立計画日記<明延> ]
11/25(水)、午前中は小規模集落元気作戦の朝来市与布土地区、午後は養父市の明延地域です。
与布土の農家レストラン「百笑茶屋 喜古里」でおいしいおそばを食べて、息をつくまもなく明延へ。1時間もかからないかな、と思っていましたが、結構遠いですね。私の赤いフェラーリは安全運転ですので1時間少しかかっちゃいました。
大屋地域局から南へ車で15~20分。明延を抜けると朝来市、旧一宮町の倉床、宍粟森林王国です。

で、約束の時間に遅れること10分、明延到着。旧明延小学校は廃校後あけのべ自然学校となっていますが、「明延近代鉱山研究所」のりっぱな看板もかかってます。
今日は、取組中心メンバーと中井アドバイザー(中井都市研究室)、養父市さんです。こじんまりとした集まりですが、中身は熱いです。
内容は、先週に行かれた足尾銅山先進地視察の状況報告、第2回ワークショップの打合せです。
足尾銅山は、慶長15年(1610)に発見され、かつては日本一の銅産出量を誇ったそうです。その歴史は、「鉱山近代化」の光と、「鉱毒問題」の陰に彩られています。私の世代ですと、足尾といえば田中正造でしょうか。教科書に載っていたような気がします。
足尾銅山は閉山後、環境保護運動に取り組むと共に、観光で生きようとされています。明延の活性化の参考に、と視察されましたが、どうも街の規模が違いすぎるようでして、そのままでは参考に出来ないこともあるようです。ただ、鉱山跡(坑道)は、足尾に負けていない、いや、明延の方が断然にいいとのこと。
自信持てる強みを再認識しました!

第2回WSは週明け11/30です。前回は、明延のお宝を皆で出し合いました。次回のお題は、
明延の“お宝”を活かす方法を考えよう!
明延でいつまでもご機嫌に暮らす方法とは?
です。
明延のこれからを考える大事な、住民みなさんの会です。第1回同様、多くの住民の方に参加して欲しいですよね。


そうそう、いま明延で大イベント!が企画されています。内容をいっちゃいますと混乱を引き起こしかねないので公表は止められていますが、無事に実施されれば、また皆様にお知らせしたいと思います。


くろ
今回(11/25)は、小規模集落元気作戦のモデル集落(地域)、朝来市は与布土にお邪魔しました。
ここで少しおさらいしておきましょう。

私の所属する兵庫県政策室地域担当課では、県内の地域を活性化するために、または地域だけでは解決できない困難課題を解決すべくいろんな取組を行っています。
そのなかで、私の担当する
「ふるさと自立計画推進モデル事業」(しかし、何度書いても名前長いなあ・・・)は、「未利用・放置されている地域資源の利活用による自立のための計画づくり」をキーワードに、ふるさとづくりについて自ら考え、自ら行動しようとする地域住民の、地域の資源を発掘し、創意工夫で活用する計画づくりを支援するとともに、種々の施策や制度を活用して地域の自立を図っていく、取組です。
もう一つ、似たような事業ですが(実はこちらが先行してH20から始まっているんですが)、
「小規模集落元気作戦」というのがありまして、「都市と農村の交流・連携」をキーワードとし、人口が減少し、高齢化が進んだ小規模な集落を対象に、市町と協働した集落再生に向けた住民の主体的な取組を支援し、集落住民による地域づくりの合意形成や、都市地域との交流を通じた活性化を図る、という事業です。
さて、その小規模集落元気作戦のひとつ、与布土です。
前回の様子はこちら
今回の様子は、同行した、たけちゃんの記事をご覧ください。
私からは、農家レストラン「百笑茶屋 喜古里」でのヒトコマを紹介しましょう。
今回は、あったかいおそばとおにぎりをいただきました。
おそばには、揚げたての天ぷらと地元食材を使った1品がついています。
この前は冷たいのをいただいたのですが、今回の暖かいのもグーでした。私的にはだしが少し濃かったですが、その辺りは人それぞれでしょうか。
おにぎりもおいしかったです。
時間に余裕のある方は、自然薯とろろごはん(てんぷら、漬け物付き)をどうぞ。
写真は、6月におじゃました際のものです。思い出しながら書いてみましょう。
ご飯は、1人用の釜で炊きあげます。少しさましたところで、自然薯のとろろを熱々ご飯にかけていただきます。んー至福の時間ですな。
小さい頃は、こういうねばねば系は駄目だったんですが、大人になっていうか結婚してからでしょうか、嗜好も変わってきましたね。食べれなかった酢の物も好きになりました。はっ、話が飛んでいますな(汗)。
炊きあがりまでにはそれなりの時間がかかるのですが、それを待つ価値はあります。

こちらは、旧の山東町の資料館にもなってまして、この度農家レストランに改修したものです。
昔の刀傷、なんてのも残っているんですよ。建物自体も建具なんかが少し変わってみます。
少し昔の日用品が展示されていたり、応仁の乱について書かれた書物でしょうか、そんなのもあります。
ここでおいしいご飯をたべて、ゆっくり庭で昼寝したいですね。
この日も、平日にかかわらずけっこうな人出でした。といっても、街中のお店のように追い立てられる感じではありません。ゆったりと出来ます。
さて、1枚目の写真。
なにが頭上注意なのかというと、入り口の戸が小さいんですよ。
で、[「頭上注意」と、そんな張り紙がされたようですね。
で、前回も前々回も大丈夫だったんですが、今回は頭打っちゃいました。(^_-)
資料館としても見どころあります。はいるときにかがむのを忘れずに。

この記事を見て、少しこころが動かされた方、ぜひ行ってみてください、小さな幸せが得られますよ。(^_^)
すこし場所がわかりにくいかもしれませんが、与布土温泉を目がけていってください。
北近畿道なら山東IC、播但道なら和田山ICです。

与布土自治協では、百笑茶屋 喜古里だけではなく、地域の魅力をあっぷするために様々な活動をされています。豊かな自然を活かした体験メニューなんてのも今後充実させていくようです。地域の特産物をまちに売り出す野望!も。
よければ一度HPを覗いてみてください。

くろ

2009/11/27のBlog
[ 08:53 ] [ 自立計画日記<倭文> ]
ふるさと自立計画推進モデル事業のモデル地区、倭文地区の会合の報告です。

25日(水) 南あわじ市緑防災センターで「ふるさと自立計画策定委員会」第4回目の会合がありました。

前回から引き続き、地域づくりに関する地区の皆さんの幅広いご意見を聞くアンケート調査案について、神戸大学の中塚先生に指導をいただきながら、皆で内容をつめました。
 
これから地域づくりをどうしていくかについて、倭文にお住まいの方だけでなく、現在は倭文以外に住んでいる方までご意見を聞くアンケートを今回実施しようとしています。ここまで幅広く、地域づくりについてアンケートを実施するというのはすごい珍しいことだと思います。
 
いいアンケートができるのではないでしょうか。現在、委員で内容の最終確認をしています。近々、倭文の皆さんにお配りする予定です。これからの倭文を考える上で、きっと役立つものになるので、倭文の皆さん、ご協力よろしくお願いします!

うめ

2009/11/24のBlog
[ 16:28 ] [ 自立計画日記<地域活性化への道> ]
兵庫県の多自然居住地域の将来を考える、「ふるさと自立計画」策定に取組む地域を支援するため日夜走り回っているくろです。
明日は、近代化産業遺産と一円電車を活かしたエコミュージアムづくりと超高齢化への取組を考える「明延」と、都市部との交流・連携を目指す小規模集落元気作戦の「与布土」の2箇所に行ってきます。職場に寄ってブログを更新する時間がありませんので、今日は2つめのお話をしましょう。明日の分です(^_-)。


「ふるさと自立計画」のモデル地域が南あわじ市に3つあることもあって、最近は淡路島に出かける事が多いです。そんなある日、確か神代地域の会合に出かけた日のこと。
私の車、赤いフェラーリーはラジオしかついていない仕様でして・・・・しかもAMラジオ。ま、普段は、ラジオさえ聞かないのでべつにかまわないんですが、この日は道路の渋滞情報が気になってラジオを聞いていますと、「みなさーん、ビワイチって知ってますか?」と流れてきました。
「ん?ビワイチ?カメラならデジイチとかだけど。なんじゃろ?
よく聞いてみますと、最近は健康ブームもあって、自転車(なかには徒歩)で琵琶湖を1周するのが流行っている、という内容だったんですよ。
ほう、私もオートバイ乗ってるときは、真夜中に琵琶湖1周した記憶あるなあ。
帰ってから、「ビワイチ」でネット検索すると、出るわ出るわ。いろんなHPやブログで取り上げられています。そっか、ライダーは1周好きなのか!(チャリンコもライダー?サイクリスト?)


ん?琵琶湖1周があるなら、淡路島1周でどうだ!!ちょうど似たような大きさだし。
神話の島、淡路島1周で「アワイチ」だっ!!
「アワイチ」で地域活性化!おまけにメタボ解消!
僕って、目のつけどころがシャープでしょ?

念のため、「アワイチ」も検索してみました。
・・・・。「アワイチ」もおもいっきりヒットしました。
琵琶湖が先なのか淡路島が先なのかは別にして、昔から言われているようですね。単に私の知識不足。
そういや、1ヶ月ほど前の神戸新聞で、「淡路島サイクリングマップ完成」なんていう記事を見た記憶もあります。こちらも検索しますと、距離毎に分けた3つのコースと、サイクリングの途中に楽しめる観光施設などを写真付きで紹介した無料パンフを明石や神戸のJR駅に無料で置いているようです。なるほど、淡路島内でもサイクリングを題材に交流人口を増やす取組も始まっているのですね。
明石からたこフェリー乗ってきれいな景色を見ながら海岸線沿いを1周。いいですね。ほんと、淡路って見所いっぱいありますから。


それはそうと1日で1周出来るんですかね?
私も天気のいい週末に須磨-明石間をなんちゃってマウンテンバイクでゆっくりと走り、橋の下の舞子公園で本をまったりと読んだりすることがあります。それくらいでもおしりが痛くなるのに、淡路島1周なんかしたら、おしりが割れてしまうじゃありませんか。はっ、もう割れてる?
で、何の話かといいますと、今、健康ブームで自転車に乗る人が増えています。また、自転車通勤にしてみて自転車の魅力のとりこになったとかと言う話も聞きます。自転車乗りにやさしい淡路島、魅力のある淡路島への取組を島全体で行って、淡路島を自転車乗りの聖地に!っていう提案なんです。
マップづくりはもちろんのこと、魅力のあるコース紹介・情報発信、走りやすいコース・標識等の整備、住民の意識醸成・・・。なんや派手なウエア着た、やたらスピードの速い自転車が走って、車の邪魔じゃわい、ではなく、安全第一で島を楽しんでね、こんな見所あるよ、こんな歴史あるから一度見てみない?、こんなおいしいものあるよ、うちの村で泊まってゆっくりしていって、うちの納屋で雨宿りして、整備していってよ・・・って。
地域活性化、自立のための戦略のヒントにならないかなーと。独り言でした。

そうそう、2枚目の写真ですが、自転車は明石海峡大橋を通行できません。たこフェリーを活用しましょう!
3枚目の写真は、たこフェリーで入手した「たこのお守りストラップ」。うちのおにいちゃんの受験のために入手しました。
タコは英語でオクトパス。→置くとパス(合格)。



くろ
[ 13:45 ] [ 自立計画日記<大蔵> ]
11/20(金)、今日は朝来市は大蔵地域のふるさと自立計画策定計画です。
モデル地域の決定が発表されてから、今日で3回目の会合です。地域自治協議会ではこれまで「まちづくり計画」の策定に取り組んでいる最中でしたので、それにあわせて自立計画も考えていくことになっています。

大蔵地域は朝来市の最北西部に位置し、国道9号線とJR山陰本線の和田山~養父駅間の沿線沿い、その周辺の12集落から成っています。都会でもなく純粋な農村でもなく、新旧の人が入り交じる地域、といったところでしょうか。

そうそう、国道9号線のバイパス化、豊岡自動車道の工事も進み、H23には完成見込みです。これによって、大蔵の様子もがらりと変わるでしょう。しっかりとした計画づくりが必要ですね。


大蔵自治協でこれまで活動してきたふれあい、生活安全、健康福祉、交流と魅力づくり、環境の部会活動に、大蔵で採れた農産物を都市部に居住する大蔵出身者に届ける生産と消費のネットワーク化にとりくむ大蔵ふるさとネットワークを加え、「大蔵じろはったん村」による地域づくりを目指そう、と構想が練られています。
さて、じろはったんってなんでしょう。
じろはったんは、大蔵が生んだ児童文学作家・森はなさんの代表作です。

戦前から戦後の但馬を舞台に、知的障害のある青年じろはったんと、村の人々の交流をやわらかな但馬弁でつづった彼女の処女作で、日本児童文学者協会新人賞を受賞されています。このとき、はなさん65歳、“遅咲きの新人”でした。
詳しいあらすじは誌面の都合で割愛しますが、じろはったんの物語からは戦争と平和、知的障害者との共同生活、教育の大切さが伝わってきます。
大蔵の地域の方が、自立計画のシンボルになぜじろはったんを選ばれたのか。
地元が生んだ文学者の代表作だからとか賞を受けているからではありません。また単に、「おもいやり、心のやさしさが語られている“いいお話”で、その心をいかした地域づくりを目指そう」ということだけでなく、そのやさしい心を生んだ大蔵の土壌というんですか、そういったものを大切にしよう、今失われているのであれば取り戻そう、という現れです。

息の長い取組になることは、今日出席された委員さんはみな承知のうえです。
じろはったんの思いやり、心の優しいふれあい活動を通じ、大蔵を、次世代に残していきましょう。


くろ
2009/11/20のBlog
[ 12:58 ] [ 自立計画日記<地域活性化への道> ]
今日はモデル地域の紹介ではありませんが、地域活性化への取組として、廃校の活用事例を紹介しましょう

ふるさと自立計画では、地域にあるもの、使われていないもの(自然、景観、施設、制度、人間関係など)の活用を基本とし、地域自立、持続可能、創意工夫により地域の暮らしを豊かにする地域づくりをコンセプトの一つとしています。廃校の活用ということで、まさしくこの事業の勉強にぴったしです。

11/19(木)、養父市は旧大屋町筏の旧西谷小学校に進出された但馬醸造㈱さんにおじゃましました。
但馬醸造産は、「日の出みりん」で知られるキング醸造さんの関連会社、といえばわかりやすいでしょうか。


八鹿、養父、関宮、大屋の4町が合併し養父市となりましたが、旧の大屋町には大屋、口大屋、南谷、西谷の4つの小学校がありました。平成18年4月に大屋小学校に統合され、西谷小学校も130余年の歴史に幕を閉じました。
学校の隣には、清流大屋川が流れ、兵庫県内一の落差(98m)を誇り、「日本の滝100選」にも選ばれた天滝が近くにあります。とても自然の豊かなところです。

急な工場見学の依頼だったにもかかわらず、大友工場長と養父市商工観光課上垣副課長さんが笑顔で迎えてくださいました。養父市では、企業誘致プロジェクトチームをつくり取り組まれています。

そうそう、旧西谷小学校のスペックを.....。敷地面積約6700㎡、うち校舎面積約1600㎡、うち体育館面積約800㎡、運動場が3100㎡あります。校舎は昭和62年築RC3、体育館は昭和63年築RC2。
お話をうかがった後、まずは校舎の方を案内していただきました。
教室の表示なんかは当時のまま、事務に使っている部屋は職員室でした。どうも緊張して入れませんでしたわ。
この写真の部屋は、「理科室」とありました。
理科室らしく、実験に使う流しがありました。私の通ってた三樹小学校もこんなだったかな?
この部屋は、分析業務に使われているということで、なんか難しそうな機械が稼働していました。なんやら液体がぼこぼこいって、赤や緑のランプがついた高価そうな装置が・・・。ま、無難そうなところの写真をパチリ。
大友工場長の話をうかがいながら、学校内をうろちょろ。探検気分です。
なかには、まったく当時のままの姿を残す教室もありました。卒業生が訪れ、当時の話に花を咲かせるそうです。
私の通ってた小学校は、古くて床がぎしぎし鳴る木造校舎でしたが、卒業後鉄筋コンクリート造に建て替えられ、なんかなあ、ってかんじです。体育館のなかに入り込んでいた鳩を追いかけたのが懐かしいです。

さて、こちらは体育館跡。主にこちらを活用しています。
但馬醸造さんは、こちらで「酢」を作られています。
最初の写真は、2階の見学者用通路から撮影したものです。緑色のなにやら怪しげなモノは貯蔵用タンクのてっぺんですね。こちらの4枚目の写真を見るとよくわかります。なるほど、天井高が高い体育館をうまく活用していますね。
見学者通路・・・・?当時の観覧通路ですね。 うまい具合に、見学者用通路になりました。
舞台だったところは、杉材で覆い酢酸菌の発酵施設として活用されています。
瓶詰めされた製品にシールを貼るところも見れました。


昨年から改修の工事が始まり、既に億単位の金額が投資されているのでしょうね。いちから土地、建物を取得して生産ラインを整備するよりも、投資費用は抑えられているようです。
今後、校舎1階の改修も行い、瓶詰め、出荷ラインの整備も行われるそうです。最終的な投資額は数億になるのでしょうか。
そうそう、地元の方の雇用も始まっているそうです。
現在は、深いコクと柔らかな酸味が絶妙の「但馬の酢」、オリゴ糖の甘みにまろやかな酸味を加えた「但馬の料理酢」が開発され、製造されています。
但馬地域の道の駅なんかでも販売しているそうなので、みなさんも但馬に行かれたときには1本どうぞ。
ゆくゆくは、地域でとれたお米でお酒を造る、なんてこともあるかもしれませんね。

企業にとっては、初期設備投資費用の抑制、ブランドイメージの向上。
地域にとっては、新たな雇用の創出、定住人口の増加...。
なりよりも、廃校に灯が灯ることによる地域コミュニティの再生の効果があるのではないでしょうか。

おまけ。最後の写真はなんでしょ?体育館(工場)のなかから外の景色を撮影しました。えらくオレンジ色に写っています。
防虫対策でオレンジ色のシートを貼っているそうです。不思議な光景でした。

大友工場長、上垣副課長、丁寧な説明ありがとうございました。
養父市の企業誘致は、HPも作られています。こちらです。

くろ
2009/11/18のBlog
[ 12:39 ] [ 自立計画日記<沼島> ]
11/14(土)、南あわじ市沼島に行ってきました。
ふるさと自立計画の第2回計画策定会議、南あわじ市沼島出張所の2階大広間での開催です。

この日はちょっと事情がありまして、早朝、といいますか暗いうちから出発です。朝の4:30頃に起きちゃいました。天気はというと・・・・・。
気分が滅入りますね。こんな日は事故のないように特に安全運転です。日の出をむかえ、山陽道の三木・小野あたりですこし明るくなってきました。

明石海峡大橋を今日は千円で渡り、淡路SAで休憩。朝なのに大勢の観光客がたむろしてます。みなさん、島内で観光してくれるのでしょうか。四国にうどん食べに行くんじゃないでしょうね。
うどんツアーもいいけど、淡路にゃ見所いっぱいあるよー、と言いたいのをこらえ再び車を走らせます。
うーーん、どうも早く着きすぎたようです。土生(はぶ)港9:00発の連絡船ですが、時間もたっぷりあるので途中で写真をパチリ。沼島全景の写真です。晴れてたらもっといい感じに撮れてたのになあ。残念。

さて、今日の議題は、先進地視察行程等、、勉強会の講師選定、藻場の勉強会、島の暮らし(生活)についての課題出し・・・の盛りだくさんです。
また、今日は旅行代理店の方にもお越し頂き、また違った目から見た沼島について意見をいただこうという試みです。

島を元気にしていくには、まず漁業の活性化を!ということで、10月に大阪はナンバにでむいたように、どんどん都市部商店街イベントに出展しよう、という話が進んでいきます。
途中、出席されていた神宮寺の中川宜昭住職から「積極的に島外に出てPRするのもいいが、島に来てくれるひとに魚のPRをするなどの仕掛けをかんがえてはどうか。ここ数年、淡路全体で観光島を売り出してきた。その中で沼島の魅力も伝えてきた。ようやくぽろぽろと観光客が来てくれるようになった。航路維持のためにも、島に訪れてくれる人を大事にする、島の魅力をあげることも大事だぞ。」との発言。
うーん、そのとおりです。
旅行代理店さんからは、「沼島はよいところ、気に入りました。ただ、観光業界の目から見させていただいて、“沼島の何を売り出したいの”、“何度も訪れたい理由は”というようなことが抜けていませんか?」と言う発言も。
浜本晃司アドバイザー(㈱ウエスコ)がうまく話をまとめていってくれます。
兵庫県の日本海側だったら、なんといってもカニが売りですよね。(カニ以外にもおいしいモノがいっぱいあるのは知ってますよ)
沼島では何なんでしょ。それを食べに来てもらうには?買ってもらうには?
リピーターをどうやって増やしましょ?ターゲットは日帰りそれとも宿泊客?何人規模?
こうやって考えていくと、何を話し合っていかないといけないのか見えてきませんか。もちろん、すぐに結果が出るような事柄ばかりではありません。
じっくりと腰をすえて計画を作っていきましょう!!

最後に、先日訪問した先、神河町は新田・作畑から沼島への差し入れ。翌日は沼島出張だと言ったら地域の方が地元特産の手作りみそや山菜料理なんかを持たせてくれたんですよ。 山奥の山村からすると、島っていうのはまさしく「行ってみたいー」という気になりますよね。
モデル集落間の交流も広がるといいですね。みそや山菜が鯛やハマチに変わったり・・・いや、これは私の独り言・・・・。
話し合いが終わった頃には、すっかり晴れていました。気持ちいい青空が広がっています。

そうそう、沼島のお昼ご飯紹介ですが、今日は昼抜きです。おしおきじゃないですよ。
淡路島本島に戻り、西淡三原ICを少し北に走り、『ミレットマルシェSola』っていうところでいただきました。こちらは、雑穀エキスパートの木下さんが経営されています。
単なる食い歩きブログ?いえいえそうではありません。むらおこしのネタが隠されているんですよ、ここにも。

期待を持たせつつ、紹介は次回に譲りましょう。
今日は、夕方から高橋での計画づくりです。

くろ
2009/11/17のBlog
[ 14:54 ] [ 自立計画日記<遠阪> ]
ふるさと自立計画推進モデル地域の一つ、丹波市青垣は遠阪地域の話題です。
11/3(祝)、遠阪の今出権現熊野神社にいってきました。
「はだか祭り」を見るためです。

この日は、午前中に朝来市生野町の黒川でやってました「めちゃおもしろい黒川秋の陣」に行ってまして、午後はこちらと、お祭りのはしごです。(^_^;)

お昼過ぎに着きましたら、子ども相撲の奉納をやってました。
体のちっさい子が、大きな子をやっつけると大盛り上がり。

子ども相撲が終わると大人のはだか祭りです。
待機場所から、裸衆が神社に駆けてきます。舞堂と呼ばれるお堂で体を激しくぶつけ合います。
そうそう、この日は非常に寒かったんですよ。神戸を出るときはピーカンだったので私薄着できたんですが、午前中の黒川は雪残ってるし・・・峠を下ってきたといっても、遠阪も寒かったんですわ。
裸衆が第2陣、第3陣とやってきては、同じように体をぶつけ合ってます。そりゃ、じーっと待ってられませんわな。
この間に本殿でなにやら祭事が行われます。


ここからは、熊野神社秋季例大祭裸祭りパンフレットの受け入りなんですが
裸衆は「エイサ」「ホイサ」と舞堂と本殿の間を駆け足で往復.。次に、本殿から出てきた神宝奉還の神事を後を追って舞堂を3周半します(上の写真ですね)。
3周したあと、御幣をもった先頭の人が舞堂から本殿まで勢いよく駆けだしました。なんやなんやと驚いていると、裸衆が追いかけています。追いついては御幣を奪い合いをし、身の守りとして持ち帰るのです。
うわー、迫力ありますよ。
近くで見ていた人が、あらかじめ後に追いやられていた理由がいまよくわかりました。
ホント、奪い合いでしたわ。御幣を身につけると、これから1年無事に過ごせるそうです。

さて、熱気冷めやらぬまま、「こけら御供」と「お餅」が撒かれます。
こけら御供とは?
これもパンフレットの受け入りなのですが、御神餅の赤飯を栗の木でつくった御神札(3cm×4cm程)に挟んだもの、です。これをゲットし持っていると病気にならない、もし病気になってもなかの飯を食べると治る、らしいです。さらに、煎じてお茶としていただいても、頭痛・風邪などに効き長生きするらしいです。
なにも知らない私は、とにかく上から振ってくるものはゲットすべし!とキャッチしましたよ。
「こけら御供」の後は「お餅」が撒かれます。こちらでは、ビニール袋に入っているんですね。地域の方、手間かけてますね。ん?くじも入っているんですか!
おう?ゲットしたお餅3こ。そのうちは2つは「5等」の紙が入っていますが、1つだけ紙が裏向いています!!
『これは特等に違いないっ』と確信した私は「新型のiPodやろか?それとも薄型液晶TVかな?困ったなーうちのリビング狭いから37インチ以上は置かれへんしなー」とつぶやきつつ袋を開けると・・・


『タイヤキ千円』と書かれた紙が・・・。「オーマイガー(Oh my god!)」。神社だけに....。

さて、そもそも裸祭りの由来は?
病気治癒を祈願して病が全快すると、例祭の時に元気になったあらわしとして裸になって多数でぶつかり合う・・・と言うものらしいです。

ふるさと自立計画の遠阪のアドバイザー、山本さんが丹波の森研究所のブログで、この祭りにふれられているのを発見しました。是非ご覧ください。


以上、ホットな遠阪は「はだかまつり」の報告でした。

くろ
2009/11/16のBlog
[ 16:46 ] [ 自立計画日記<新田・作畑> ]
地域の活性化、ふるさと自立計画の推進に日夜取り組む、くろです。

辛さジンジン!耳かき一杯、酒一升!
これなーんだ。
答えは、からかわ。

いやー、ほんと、辛いです。でも単に辛いだけではありません。
いやみな辛さじゃなくて、じわーと舌から辛さが広がります。酒一升!は大げさとしても、ビール大瓶半ケースくらいが必要になります、私的には。

ん?何かといいますと、山椒の皮なんですよ。
まずは、山椒の樹皮をカット、お湯で1時間くらいかけてゆがく、熱いうちに樹皮を剥がす、皮の表面を削ってきれいにする、きれいにした皮を一晩流水にさらしてアクを出す、細かく刻んで湯通し、水分をよくきってから調味料を加え味付けして煮込む、大豆・昆布を加えて煮汁がなくなるまでゆっくりと煮詰める・・・・・で完成です。
なんとまあ、手のかかる・・・。

この日は、じおが書いた記事にもありますように、新田・ふるさとの会合です。この前のようなワークショップではなく、地域のお宝であり、都会住民を呼び込むための武器の一つである「地域特産品を使った郷土料理」の確認です。

写真は、シカ肉を使ったすき焼き。肉が軟らかくてナイス、です。
この地域でもシカがおおいんですよ。ワークショップ終わって神戸に帰る頃、たいがいは10時はかるく過ぎてます。でますよ、鹿。ばんばん出ます。

このほかにも、わらびのたいたん、ずいきとふきの千本煮、こんにゃくいもの刺身、はっちくに山椒を混ぜたん、鹿の焼き肉、みそ、柚子ジュース・・・。新米のおにぎりもありました。
ひゃーしあわせー、です。


このふるさと自立計画は、新田と作畑の2集落で取り組むとして始まったのですが、これまでに、それぞれに貴重な資源、特産品であったり、名人、人間国宝と呼ばれるような人材、自然、お祭り、民話・・・があることがわかりました。
その2つの地域がそれぞれ別の方向を向いて進んでいくのではなく、手を取り合って、切磋琢磨しながら、相乗効果を生みながら生きていく。これが、過疎化が進む(失礼)この地の姿なのではないでしょうか。

お一方が立ち上がり「自分は、生まれ育ったこの地を誇りに思う」というお話をされました。堰を切ったように「わしは・・・」「私は・・・」とリレーが始まり、まるで発表会のようになりました。
いいですねー。こういうの好きですよ。

こちらは本日の料理を準備してくれたお母様方です。

ごちそうさまでした。おいしかったですー。
感謝感激雨あられ。

からかわを食べてビール半ケース呑みたい方は新田ふるさと村へGo!


追記:ビール飲めない方もふるさと村へどうぞ。ぜひ千が峰そばを堪能してください。「ひきたて、うちたて、ゆがきたて」に「心だて」を加えた入魂の一品です。


くろ
[ 16:16 ] [ 自立計画日記<新田・作畑> ]
ふるさと自立計画推進モデル事業に取り組む新田・作畑からの報告です。

11月13日(金)、自立計画実行委員さん達がふるさと新田村に集まって、地元地域の特産品を使った郷土料理の試食会を行いました。これから作畑・新田のことを発信していくために、有効な方法を探っているところです。



ご覧ください!この山菜たちを!!これらはすべて作畑・新田地区で採れたもので、味付けも地元の方たちでやっています。
ダンジ(イタドリ)、ぜんまい、ワラビ、ズイキ、フキ、山椒・・・
知らなかったものまでたくさんあります!
早速、メモメモ・・・・・
 




そして、私のオススメは辛皮(からかわ)です。これ、、名前のとおりめちゃくちゃ辛いですよ!少量でも、口の中がヒリヒリとしてなかなか収まりません。
興味をお持ちの方は是非、作畑・新田まで。





 
山菜だけでなく、シカ肉もありますよ。臭いがちょっとと思われるかもしれませんが、臭みもなく「これはウマイ!」と皆が口をそろえます。

試食後、「やさしい味がする」「この地に来て食べるのが良い」「当たり前だと思っていることを都会の人に味わってもらうことが重要」といった意見が出ました。私は、初めて作畑・新田まで行かせていただきましたが、地元の皆さんの活気に圧倒されました。
今後の展開に期待です!!


じお
[ 13:42 ] [ 自立計画日記<神代> ]
昨日の11/15(日)、南あわじ市の神代地区で『くましろ(神代)おもっしょ祭』が行われました。

天気が心配されましたが、肌寒かったものの、なんとか雨も降らずに無事開催されました。

それよりも心配といえば「準備、ほんまに大丈夫なんかいな」の心配が一番だったのですが、「うらかべはなんとかなんねん」との言葉どおり、結束堅い住民パワーで無事乗り切りました。

いやー、天候とは変わって、あたたかみのあるお祭りでした。
また、ゆっくりとみなさんにお話ししましょう。イベントネタも貯まってきています。順番にアップしていきます。順番に(汗)。
とりあえずは、来年度予算での宿題をもらってるので、そいつをやっつけてから・・・・。

写真は、イベント会場裏の田んぼでやってた、薫炭の焼き芋です。
甘くておいしかったー。


くろ
2009/11/13のBlog
週末は淡路島へ。

イベント紹介でも案内いたしましたが、15(日)は、南あわじ市神代(じんだい)地区で、
『くましろ(神代)おもっしょ祭』が開催されます。

手作り感あふれるお祭りにきっとなります。

ぜひお越しください。


くろ
[ 08:23 ] [ 自立計画日記<遠阪> ]
ふるさと自立計画推進モデル事業のモデル地域、遠阪での会合の報告です。
11/11(水)、4回に分けた地域のお宝探しのワークショップ第3回目。
今回は場所を遠阪公民館に変え、まず丹波の森研究所の山本茂アドバイザーから、これまで出された話題の整理やこれからの地域づくりのイメージ等をお話いただき、前回に引き続き地域資源やこれからの取組について、あらためて意見を出し合いました。
悪天候のせいか、寒くなってきたせいか、参加者がこれまでより少なく寂しい気もしましたが、始まってからはそんなことも何のその。先日、今年の「はだかまつり」は終わったところですが、その反省や感想もふまえながら、祭りを通じたむらづくりという点を中心に意見が出されました。

今回を含めこれまでのワークショップで、遠阪にはたくさんの資源があるとあらためてよくわかりました。そういえば、今月は、企業との協働による里山管理や相互の交流を進める「協働の森づくり」活動でアサヒビールのみなさんが遠阪に来られます。訪れる人には遠阪の魅力をいっぱい感じてほしいと思います。

次回は11月25日(水)19:30~21:00 遠阪公民館です。


うめ
2009/11/11のBlog
[ 09:17 ] [ 自立計画日記<明延> ]
一円電車まつりの第2弾です 

今日(10/25)は明延でいろんなイベントが催されています。
メインイベント会場は、明延振興館前のふれあい広場です。ここでは、昨日お伝えした「走れ一円電車~くろがね号の復活運行~」「しろがね号展示」のほかにも「ミニコンサート」「バザー」をやってました。
明延振興館では、「食堂一円電車」が開業。うどん、松茸入り炊き込みご飯のおにぎりなんかが販売されていました。ちょいと覗くとちょうどお昼時だったということもあり大盛況。厨房も大忙し、地元の奥様方が大活躍されてました。

そうそう、「一円電車の写真展と新聞記事展」なるものも振興館で催されてました。
一円電車とヤマの古い写真が所狭しと貼ってあります。こちらの写真は昭和49年10月6日のものらしいです。隣に写ってる車も年代を感じさせますね。
ちなみに昭和49年の出来事。石油危機による電力削減の為にテレビの深夜放送を中止、買い占め騒動の影響でトイレットペーパーの標準価格を閣議決定、アメリカではニクソン大統領がウォーターゲート事件の責任をとって辞任、事件モノではピアノ騒音殺人事件・・・・。めでたいところでは、北の湖が第55代横綱に昇進。21歳2ヶ月で当時の史上最年少横綱でした。

あけのべ探訪スタンプラリーも開催されていました。
6つのポイントを歩いて回ります。もともと大きな町ではないので、ゆっくりとあるいてちょうど、っといった感じです。スタートの振興館で一つ押し、お次は両松寺というお寺。もちろんこちらの釣り鐘も明延の銅を使っています。文禄5年と書いてありました。西暦でいうと何年でしょう。411年でした。411年の出来事は・・・・。うーん、日本史選択していたんですけどね、思い出せません。

さらに歩いて、次のポイントは一般の家のようなんですが、鉱石とかが飾ってあるところがありました。「ちょっと夢加誌(むかし)」って書いてあります。しゃれてますね。

道はほぼ一本道、という感じで迷うような事はありません。お次は「第一浴場跡」。日本の近代化産業遺産に指定されています。うーん、レトロな感じがいいですね。最盛期には、この狭いまちの中におふろやさんが5つも6つもあったそうです。そしてそれは無料。
こちらもあやうく解体されるところを、当時の貴重な遺産を残さねば、とまちの人が働きかけ、現在では資料館的に保存されています。今日はこちらで、「電車模型の展示・実演」「明延のくらし写真展」「明延鉱山の上映」が行われています。

先ほどの振興館で展示されていたのは主に一円電車とヤマの写真でしたが、こちらは普段の生活ぶりを撮影した写真が飾ってあります。モノクロの写真がいいですねー。普段の何気ない写真ですが、華やかな明延!が伝わってきました。この狭いまちに4千人以上が生活していたんですからねー。島倉千代子さんのステージ写真もあったりします。おっとこの「藤尾商店」とのお題がつけられた写真に写っているハナタレ坊主は、明延鉱山ガイドクラブ会長の藤尾さんでしょうか?
ほぼ同時に入室した5,6人のマダム軍団、写真を見ながら大騒ぎ、「あっ、これとなりのおばちゃんやん」とか「クラスメイトの○○ちゃん写ってるー」とか。閉山後、多くの住民が明延を去っていきました。元々別のヤマから移ってこられた方がほとんどだったのでしょうが・・・。今日は、そうした方のまるで同窓会になっているのですね。当時の想い出に花が咲く・・・・。お邪魔にならぬよう、隣の部屋へ。こちらは、当時の品々が保存されています。ヤマの労働組合の看板、消防団のはっぴ・消防ポンプ、廃校となった明延小学校の看板・・・・。

写真は、明神電車待合所に掲示されていたお知らせの看板。
なになに、「当明神電車は鉱山保安法に基づいて許可を受け運行しているものであり当社従業員並びにその家族及び会社が特に許可した者以外は乗車することが出来ません」・・・・・従業員と家族しか乗れなかったんですか。と言っても、明延に住む人は、全員が鉱山関係者といってもいいので、支障なかったのでしょうね。先ほどの振興館で当時の新聞を見ますと、一円ということで話題を呼び、都会からマニアも乗りに来ていたようです。
また、「鉱石を運行するのが目的であり従って発車時刻のおくれ又運航中の事故については一切その責を負いません」とありますが・・・・・実際には機関車を増設しても時速10キロ程度の超鈍足運行。仮にトンネル内で落石があったとしても乗り上げるような大きな事故も無かったのでしょうか。

第一浴場跡からさらに進んでいくと、ヤマが見えてきます。ヤマを見上げながら記念写真を撮るのもいいでしょう。坑口跡の「立入禁止」と書かれた古めかしい鉄の扉の横には、当時の信号機が残っています。

さて、今日のスタンプラリーコースはそちらではなく、あけのべ自然学校の方に向かいます。写真は、途中の街中の様子をパチリとしました。なかなかいい感じですね。ゆっくりと時間が過ぎていく・・・ような気持ちになります。

あけのべ自然学校は廃校となった小学校を活用したものです。夏場なんかは、林間学校の小学生なんかで賑わうようです。

さて本日は、「探検坑道見学会」をやってます。私は以前に2度ほど案内していただいた事があるので今日はパスしました。同行したケイさんが行ってきたようです。こちらでどうぞ。(小規模集落元気日記のブログに飛びます)

てくてくと振興館の方に戻ります。スタンプラリーの最後は、振興館を行きすぎて、旧道を歩いた先の「趣味の館~鉱石と模型~」なのですが、残念。今日は同行したもう一人のエヌ氏の用事もあって早めに神戸に戻らないといけません。
ふっふふふ。楽しみは次回に残しときましょう。キラーンもう一度ゆっくりと楽しむ口実が出来ました。

さてメイン会場に戻り、こちらの写真はくろがね号が運行されているあたり。
なんでしょ?募金箱でした。
実は、この一円電車をイベントの一日だけでなく復活させよう!という壮大な計画があるのです。
「鉱石の道」明延実行委員会の中尾会長(明延区長)は次のように呼びかけられています。
~私たちは、かつて明延鉱山で走っていた「一円電車」の保存・活用活動を通じて、日本の近代化のために鉱山が果たしてきた使命の継承や地域のにぎわいづくりを目指す活動を行っています。鉱山閉山とともに廃止された「一円電車」の保存と再び、明延の山に走らせるための資金支援を募るものです。~

詳しくはこちら
ぜひ実現してほしいですね。
最後は、今日のお昼ごはんです。
メインイベント会場で炊いてたご飯です。まつたけの香りがウマー
あつあつではふはふ言いながらいただきました。
このほかに、食堂一円電車のうどんとおにぎり。(おにぎりは昼過ぎ早々に売り切れになってました。
あと、同行のエヌ氏からヨモギ入り回転焼きをいただきました。けっこうワイルドな味でしたね。おいしかったです。まとめてごちそうさまでした。

そうそう、実物は見れませんでしたが、『鉱山弁当』なるものも企画・開発中と聞きました。来年の楽しみが増えましたね。そのほかにもアイデアがあるようです。
「ふるさと自立計画」のなかでも意見を出し合っていきましょう。


くろ
2009/11/10のBlog
[ 17:47 ] [ 自立計画日記<明延> ]
行ってきました。養父市大屋町明延で開催されました、一年に一度の一円電車復活、「一円電車まつり」です。

明延は兵庫県がすすめる「ふるさと自立計画推進モデル事業」のモデル地域の一つになっています。
(ふぅー、ながったらしい事業名ですね。人前で説明するとき、いつも舌をかみそうになってます。)

先月の25日(日)のイベントだったのですが、ここんとこ忙しくてなかなかアップできませんでした。


そもそも、なんで一円電車なんでしょ?
それは乗車賃が"一円”だったんですよ。

むかし、明延は日本一の錫(すず)鉱山でした。鉱山としての歴史は古く、奈良の大仏に使った銅の一部は明延から運ばれていた、と言う話も残っているくらいです。
その明延で採掘された鉱石を、6km離れた神子畑(現朝来市)の選鉱所まで運ぶために作られたのが明神電車でした。
鉱石の運搬以外にも客車が運行され、鉱山で働く従業員や家族を乗せて走っていたのです。
従業員専用列車への便乗ということで、昭和24年に50銭の運賃を徴収、昭和27年には1円となり、昭和60年11月まで値段を変えずに運行してました。

6kmのほとんどがトンネルだったようです。
現在も明延に住まれている藤尾のけんちゃん(明延鉱山ガイドクラブの会長さん)にお聞きすると、「トンネルのなかは暗くてね。一瞬だけトンネルから顔を出すポイントがあってね~、またその景色が良かった。修学予行もこいつを使って神子畑まで出てたんや。」って熱く語ってくれました。

30余年の時を経て、一年に一日だけ復活する一円電車。
わずか数十メールですが、降りてくる人の顔は「笑顔」です。


こちらは、客車専用として走っていた「しろがね号」です。
もっぱら幹部の方が乗られていそうです。
かわいらしいでしょ。とてもユーモラスな格好しています。

スペックは、重量:不明、速度:時速6km、出力:3.75KW、製造:明延鉱山工作課。
うーん、すごいのかすごくないのかよくわかりません(汗)。

このほかにも、くろがね号(上の写真のやつ)、あおば号、わかば号っていうのもあったそうです。

こちらは内部の写真です。

いやー今日は全国各地から鉄ちゃんが集まってきていると言っても過言ではありません。
あちらでもパチリ、こちらでもパチリと写真撮られてます。
私も負けずに写真撮りまくりです。

さて、魅力の一円電車祭り。1回ではお伝えしきれませんでした。
明日、第2弾をお伝えします。



くろ
[ 12:28 ] [ 自立計画日記<神楽> ]
ふるさと自立計画推進事業のモデル地域の一つ、神楽での会合を報告しましょう。
神楽はシグラって読みます。昨日の倭文(シトオリ)に続き、難しいですね。

神楽地域は、檜倉、文室、稲土、惣持、小稗、大稗、大名草の7集落から成ります。みなさん、全部読めますか?ひのくら、ふむろ、いなづち、そうじ、こびえ、おびえ、おなざ、ですよ。

とても元気な活動をされています。HPも充実されていますのでご紹介。「ネットワーク神楽の郷」です。

さて、この日11/7(土)は、活動拠点の一つとなっている神楽の郷交流センターでの、モデル選定後2回目の会合です。今日を皮切りに3月まで月1回の策定検討会議を開催、加えて集落ワークショップを数回行う予定です。
地域のアドバイザーは、丹波の森研究所の横山宜致さんです。
ふるさと自立計画では、『神楽生活環境地域博物館構想』、別名「神楽エコミュージアム」を中心に据えたものを考えています。
今日は、博物館づくりに向けてみんなが喜び元気となるものは何か外部に情報発信するものは何か、を議題にワークショップしました。

みなさんから出された意見をもとに、地域の皆さんが元気に集まれる博物館にしていきたいですね。
地域の行事、住民生活のサポートが出来る博物館
それらを展示する博物館
加古川源流の自然を体験してもらう博物館
というところですね。

実は、今回私は参加できず、出席していたエヌ氏報告書からのブログでした(汗)。

そうそう、檜倉地区にあります高源寺の紅葉は今が見頃ではないでしょうか。是非お立ち寄りください。
写真は、大名草地区にある「愛菜館おなざ」です。新鮮野菜がこちらで買えます。食事も出来ますよ。


くろ


2009/11/09のBlog
[ 11:20 ] [ 自立計画日記<倭文> ]
ふるさと自立計画推進モデル事業のモデル地区、倭文地区の会合の報告です。
倭文は“しとおり”って読みます。

5日(木) 南あわじ市緑防災センターで「ふるさと自立計画策定委員会」会合がありました。
今回は、これからふるさとづくりにどう取り組んでいくかを考えていくため、地区の皆さんの幅広いご意見を聞こうとアンケート調査について、皆で意見を出し合いました。
ふだん気にかかっていることから地域活性化のために必要と思うことまで、農業のこと、産業のこと、身近な生活関連施設のこと、空き家対策・・・等々、いろいろな意見が出されました。

今回出された意見をもとに、次回は草案をつめることとなりました。
ふるさと倭文をもっと活性化させるために、まさにこれからがスタートです。


うめ
2009/11/08のBlog
[ 09:50 ] [ 自立計画日記<新田・作畑> ]
先日紹介しました山村留学やまびこ学園の収穫祭に昨日(11/7)行ってきました。

いやー、子ども達の元気な姿が気持ちよかったです。なんか、見てるこっちまで元気になったといいますか、パワーいただきました。

子ども達をささえ、あたたかくみまもっているセンター、地域の方々の努力に頭がさがります。

詳しくは後日ゆっくりとお話ししましょう。(イベントネタがたまってきました。はやくアップせねば・・・・。
今日は模擬店やってます。

リアルタイムでこちらのブログを見られている方は、ドライブがてら是非行ってみてください。


くろ
2009/11/06のBlog
[ 18:55 ] [ 自立計画日記<新田・作畑> ]
先日、イベント情報で紹介しました「神河やまびこ学園 収穫祭」。
前日になりましたのでもう一度お知らせ。

元気いっぱいの子ども達の姿を見に行きませんか?
模擬店も楽しみです。

場所は、神河町の右端です。ハートの右ですよ。

晴れるといいですね。


くろ
週末の兵庫県提供テレビ番組の紹介です。

って、先ほど庁内放送が流れてたんすよ

11月8日(日) 正午~午後0時30分
週刊ひょうご夢情報(サンテレビ)です。
このなかの、「わが町再発見」で養父市・朝来市の紹介がされます。「鉱石の道に揺られて ~明神(めいしん)電車~」でございます。
鉄ちゃんの方は必見!!
おっと、鉄ちゃん以外も見てくださいね。

そうそう、先日報告しました「日曜さわやかトーク」の放送も同じく11/8(日)です。

こちらは、午後10時から10時30分です。

是非ご覧ください。


くろ
今回は、パールブリッジを渡って、淡路島へ。
ふるさと自立計画モデル地域の一つ、南あわじ市の神代(じんだい)です。市役所の前の道を南へ。R28を越えてなお南進、豊かな農地が広がります。
平安期の資料によりますと、そのころは「神稲(くましめ)」と呼ばれていたようです。その後「神代(くましろ)」、現在の「神代(じんだい)」と呼ばれるようになったそうです。
神さんの稲ですか。
今回の自立計画は神代地区、特に浦壁、社家の地域の方が中心となって取り組んでおられます。
先ほど書きましたように、水稲、タマネギ、レタス、白菜・・・と農業が盛んな地域ですが、高齢化で後継者不足に悩んでいます。
また、地域の南にある諭鶴羽山系ではシカが多く生息し、夜になると我が物顔でむらに出没するそうです。その農業被害もばかになりません。最近では猿のグループも出没するようになったとの報告もありました。
また、県民交流広場「くましろふれあい広場」の活動はなかなか充実していますよ。天体観測会なんか楽しそうですねー
地域の目指す姿としては、“次世代あわじ農業モデルの確立”です。このままでは、高齢化や後継者不足で、神の稲どころではなくなってしまいます。若者との交流を深め、心をつかんで次世代の農業モデルとなるよう取り組みます。もう一つの柱としては交流づくりです。サイクリングターミナルとの交流、諭鶴羽古道の活用、3月に諭鶴羽神社で500年ぶりに開催された「大護摩供法要」などの地域資源がこれまでの話し合いの中であがってきました。
そうしていろんな取組を通じて、「日本一おもっしょむら」を目指そうというものです。
さて、今日(11/5)の会合は、見手倉幸雄(NPOはりま夢農村)アドバイザーから地域づくりの考え方が示され、あとは、先行イベントして取り組む「おもっしょ祭り」の準備について確認を行いました。おもっしょまつりは、11/15(日)、浦壁公会堂あたりで行います。シカ、イノシシ、淡路鳥のバーベキューなどの振る舞いもあるそうです。
話は尽きず、19:30から23:00までと長丁場になりました。
そういや、おもっしょまつりの11/15ってあと10日きってますやん!
そこは結束力の堅いこの地域ならでは。大丈夫、とのことです。

写真は、淡路SAの観覧車。
本日のブログ1枚目の写真がなんかへんな色合いになっているのは、こいつのせいですね。
私の車のとなり、2台分のスペースを使っておおらかに駐車していたBMWの若いOL風?20代前半2人組は、「マジきれいやん」「やばくね」って会話していました。うむ、OLではないなあ。学生でもなさそうだし。・・・・・

おもっしょまつりは詳細が決まり次第、このブログでも紹介させていただきます。
さて、こちらは「くましろふれあい広場」をきりもりする木田薫さんが作成(作詞・作曲)したCD「だいすき!淡路島」
なんでもやってはるとお聞きしましたがCDも創っちゃうんですか
歌に寄せて・・・を少し紹介させていただきましょう。
~私は淡路島が大好きです。その気持ちを歌にして伝えたいと思いました。そしてこんなにすてきな淡路島を多くの方々に知って欲しいと思いました。
「ここは、みんあのふるさとなんよ」って。「いつでも帰っておいでよ」って。
どうかこの歌が、皆様に愛されることを心から願っています。~

「八狸ぽんぽこぽん」っていう少しユーモラスな曲も収録されています。


くろ
2009/11/05のBlog
[ 13:37 ] [ 自立計画日記<応援地区> ]
今回は、応援団体の一つ、宇仁郷まちづくり協議会の紹介です。宇仁は「うに」と読みます。

先日、中国自動車道の滝野社ICから滝野にある播磨中央公園~加西の和泉へと向かう道を走行しました。地図を見ますと黄色の線に145と書いてあります。もう少し大人らしく表現しますと県道145号線ですね。
道沿いに、花が咲いているんですよ、あちらこちらに。
秋風にコスモスが揺れていました。
実は、これは宇仁郷まちづくり協議会のみなさんの活動の一つなのです。

協議会の丸岡会長にお話を聞きますと、最初は「小学校」のコトから活動が始まったそうです。
地域にはもともと宇仁小学校建て替えの計画があり用地まで確保済みらしいのですが、このご時世、予算等いろんな問題があるのか、なかなか進まなかったそうです。そうこうするうちに、市全体として小学校再編の話が持ち上がったそうでして。
実は、地域の児童数は既に100を切っている状態でして、年々減っています。平成40年を迎える頃には50を切るのではないかという試算もあるとかで、地域の中で「この先どうなるの?」っていう声があがったそうです。


そして、
行政等に対してただ単に「学校建替を促進してください」って陳情するだけではだめよねー、子どもを増やす努力を自分達でやろう
自分の子どもが大きくなって結婚した後も、引き続き地域に住んでもらい、そのまた子どもを地域で育てよう
そのためには、自分達の住んでいる宇仁の魅力を上げよう
と立ち上がったのです。

子どものいる若い世帯、またはその予備軍を住まわせるには?
まず子育て、教育の環境が第一→ニーズに応じた預かり保育を地域で実施しよう。行政の制度もあるが、自己負担が大きい。そこを地域全体でカバーしょう。
若い人たちが住める住宅が必要、だけど市街化調整区域→特別指定区域の設定。ただ指定するだけでは駄目。土地売買が活発に動くように仕掛けていかねば。
地域の産業を活発に→宇仁の朝市を今年から開催。付近の施設とタイアップして売り出す仕組みを考えよう。
都市部から観光客を呼び込もう→道路沿いに花を植えて魅力のある地域にしよう。ミニ里山公園を整備。点在する施設をつないだハイキングコースをつくり、観光会社に売り込もう。
そしてそれらを計画・実行するために、まちづくり協議会のなかに「宇仁校区子育て支援センター」「宇仁の里花畑街道部会」「宇仁の朝市部会」「住宅部会」「里山ふれあいの森部会」を置き、H21から4年間の事業計画・行程表作成のうえ精力的に取り組んでおられます。

いわば「計画」ができあがっている状態でもあり、今回はモデル地域の指定を見送りましたが、今後も目が離せないホットな地域です。

こちらは、宇仁郷まちづくり協議会のHPです。今夏に立ち上がったばかりのHPですが、徐々に内容も充実されているようです。


くろ
[ 12:36 ] [ 自立計画日記<明延> ]
11/4(水)はモデル地域「明延」での事務局打合せに参加しました。 
今日のメンバーは、ふるさと自立計画策定の事務局メンバー(区長、副区長、会計)さんに市役所大屋地域局、中井豊アドバイザー。加えて、相川康子先生に来ていただきました。相川先生は神戸大学経済経営研究所の准教授をされています。
計画の2本柱の一つ、「あけのべでいつまでもご機嫌に暮らしていくために・・・」のテーマを主にひっぱっていってもらいます。
最初は明延区のご3人から始まったパーティは、一人ずつメンバーが増えていきます。この先一つずつダンジョンをクリアしていきます。うーーん、まるでRPGのドラクエみたいだなーと勝手に思うくろです。
明延の人口は鉱山最盛期の4千人から、今では150人をきるくらいにまで減っています。地域の活性化といっても、例えば昔のように、元のようにぎわうようにするというのは、産業構造上も無理な話です。まずは、今お住まいの方が、この先も元気でご機嫌に暮らしていくこと。今お元気な方はこのまま、身の回りのことは可能な限り自分で出来て、生活面でお困りの方があれば出来ることでお互いに助け合い・・・というところからしっかりと確立し、そのなかで、もう一つの柱である観光による活性化「地域まるごと博物館」に住民自ら参画していく・・・っていうかんじでしょうか。
写真は、うちあわせの場所をお借りした「あけのべ自然学校」の玄関です。壁には鉱山華やかな頃の一円電車の写真などがところ狭しと貼られています。ヘルメットは探検坑道用です。
こちらはあけのべドーム「森の館」です。自然学校の真ん前にあります。
なんと日当たりの良さそうなこのドームは、大屋町(当時)産のスギ・ヒノキを278m3使用しています。県下でも有数の木造施設でして、平成12年に完成しました。
通常、こうした大型木造施設は集成材を使用するのですが、こちらのは梁に20cm角の柱材を3段重ねとするなど一切集成材を使っていないそうで、斬新な工法となっているそうです。
建物入り口の看板にこう書かれています。
「~このドームは山から形を変えて移ってきた森林なのです~」
手入れをい怠った森林は荒れていきます。地域の木材を使うことで、そこにある森林も荒廃せずに生きていくのです。
打合せは笑い声とともに進み、次回は11月30日(月)、老人憩いの家で13:30からです。そうそう、先日、あけのべの特集が読売テレビで放映されていました。先月前に行われた「一円電車まつり」の様子や、昔の明延の様子なんかが流れていました。その番組を録画したDVDも皆で観るようです。明延のみなさん、30(月)はぜひ集まってくださいねー。
地域の皆様には、別途全戸に案内がいくそうです。

くろ
2009/11/04のBlog
[ 09:04 ] [ 自立計画日記<小規模集落> ]
11/3(祝)、小規模集落元気作戦に取り組んでいる朝来市は黒川のイベントに行ってきました。
黒川というのは、生野銀山湖をさらに青垣方面に奥に進んでいった先、集落の上には黒川ダムが行く手を塞いでいます。実際には、黒川ダム~多々良木ダム~あさご芸術の森~R312につながる道はあるのですが、関電の管理道路となっており一般車は通行できません。
また、黒川には美人の湯で有名な黒川温泉があります。お肌すべすべになりまっせ。
さて、その見所満載の黒川での一大イベントです。
生野の口銀谷(くちがなや)から銀山湖あたりまでは国道もけっこうしっかりした道なんですが、そこからはいったいどこに行くんだろうという感じになります。初めて行く人は秘境気分を味わえるかな?
普段は静かな黒川の村が、この日ばかりは人、人でにぎわいます。
観光バスもちらほら来てます。あいにくの天気ですが、朝からけっこう人が来てます。
実は、私は神戸を8:30頃に出たんですが、神戸はピーカンでして、けっこう薄着で出かけたんですよ。そしたら、生野峠を越えるあたりから・・・いつの間にか小雨も降り出す始末ま、なんとか黒川に着く頃にはなんとかやみましたが。
写真は、子ども達に大人気だった木のおもちゃコーナー
黒川の村自体は周辺の集落も含めて人口も少なく、この秋の陣も、とても黒川だけでは実施できません。主催は黒川あそぼ会・黒川本村ですが、黒川区、黒川活性化協議会、NPO日本ハンザキ研究所、奥銀谷(おくがなや)地域自治協議会の共催として取り組んでいます。
写真は、NPO日本ハンザキ研究所のブース。オオサンショウウオを展示していました。
ハンザキ研究所は、黒川に来る途中にある、廃校となった旧黒川小学校の校舎、建物を活用して研究をされています。
学校のプールは水槽となり、オオサンショウウオの住処となっています。
また地域を流れる市川はオオサンショウウオの宝庫でして、ちょく現地鑑賞会なんかを企画されているそうです。興味在る方はどうぞ。
さて、秋の陣は大盛り上がり。餅つきもあります。ついたそばからどんどん売れていくもんですから、つき手も大変です。
おっと、地域に根ざす日本のおまわりさんも餅つきにかり出されています。
「本務に支障のない範囲で」なんていいつつ、顔がうれしそうですよ。おふたりの息もぴったりでした。平和な黒川、奥銀谷のヒトコマでした。
さて、村にそびえ立つ黒川ダム。西にある多々良木ダムとつながっており、昼夜で水を行き来させて発電させていると聞きました。黒川ダムを周回する道もあり、湖面を眺めることも出来ます。車であがってみました。結構登ります。おっと、昨晩降ったのでしょう、雪が残っていました。むこうの山を見ると、ほんのりと雪化粧しています。
おいしそうな名物料理が所狭しと並んでいます。
だんじのつくだ煮、あゆ・あまごの塩焼き、クロッケ(黒川のコロッケ?)、林ライス、まっくろけけのクロ3たこ、きねつきもち・・・・・。
目移りしますね。おなかと相談しながら食べまくります。
紹介するのは、シカ肉カレーの辛口玄米バージョン、です。
おいしかったー
いやな獣臭さはありません。といって、無味無臭のスカスカではなく、お肉らしさを残しています。ごちそうさまでしたー。
このほか、チェーンソーアート実演や、オカリナ演奏、ダム見学、釣りなど盛りだくさん。
すべてを紹介できないのが残念です。是非とも来年はみなさんも「黒川秋の陣」にお越しください。集落内に民宿もあります。前日は黒川に泊まって、ボタン鍋を堪能しながら、温泉で今以上に美人になって、翌日秋の陣を楽しむというのもいいかもしれませんね。

くろ