夏です!勝負です!変われる時です!!

普段は『学校だから』という事で、決められたスケジュールの通りに動き、決められた事を決められた通りにやる繰り返し。。。それでも誤魔化せてしまうものです。ですが、いよいよ夏休みに入ると、自分のタイミングで色々出来るし、言い換えれば『しなくても良い』のです。早起き?準備?朝ごはん?勉強?トレーニング?しなくても済ませます。

だからこそ『差』がつく期間です。やっている子とやらない子との差が。

そんな事も加味しながらやる子とやらない子とを分けて向き合って、話して、気付かせて、考えさせて、行動させて、改善させて、をどう導くか?が自分のテーマです。今日は連日活動を続けてきたトレセンメンバーは休みにして、オープンハイスクールに参加した3年生も抜いての活動。残りのメンバーで素晴らしい三木防災の芝生でトレーニング、紅白戦をする事になりました。この環境へのありがたみを感じると共に暑い夏に向かっていく努力を開始しよう!という事で、今日はトレーニングよりも先にグランドを使う前の時間に外周走をやりました。

1年生は陽向くんと柊人くんの二人だけだったのですが、2、3年生にもついていこうと必死にがんばってくれていたし、最初の1周は各自のタイムトライアルで、次はコートの中での外周走はチームリレーを行いました。

自分の為、疲れてからのチームの為、という本音の部分でがんばれるか?という所も見させてもらいました。今日の参加メンバーにはそういった踏ん張る力はある程度証明されたと思うし、がんばれるようになってきたと思います。

そこから午前中は動き、パス、コントロール、関わりという事をテーマにしたトレーニングを行いました。その最中に『個人の理由』で遅れてきた二人が合流。ですが、『自分の都合』で遅れてきた子はその自覚もなければ責任感もなく、メニューの意図や狙い、考え方まで理解しようとはしませんでした。単純に『与えられたものをこなす』考えだから今回のような個人の理由で遅れなければならない意味をよく考えてもらいたい。昼に対話をしたけど、やっぱり返答がほとんどない。考えていない、考える習慣が浅いからすぐに返事が出来ないのです。一人一人が変わらないとこの夏は戦えないと思っているからこそ全員がやらないといけない時だし、その自覚がないと前へは進まないと思う。

怪我で離脱している2,3年生もいて、そのメンバーも全力でサポートをしてくれました。自分の都合でやらなかった二人に対しても真剣に向き合ってくれた。

そのおかげで『自分の今までの中で一番がんばった』と本人に言わせた経験をさせた・・・。でも、その『価値観』が本人にとっては大きくても周りにしたら『それが当たり前』というレベル。まだまだ低いという事が今日ようやく理解出来た(らしい)。自分は子供達に広い世界を教える必要があり、様々な選択肢の中から選ぶ状況を作らないといけない。その中にはいつだって『サッカーじゃなくても良い』という選択肢もある訳です。

やってもいいし、やらなくてもいい。常に選べる立場の中でみんなは存在している事を忘れないでほしい。その上で『やりたいです』と言うならば行動で示さない限り、誰も理解や納得をしないという事もそろそろ分かっていい頃だ。

本当に身と心を削って、これ以上は出来ない、体が動かないって経験をした事がある子とない子は必ずいます。した事がない子は動かなくなる前に『あ〜しんど』で辞めてしまう。心が折れる、心が負ける、という状態。今日の二人はまさしくその状態。

ただし、この状態も今に始まった事ではない。これまでの経験をそこまでさせてもらえていないから。すぐに手を貸し、アイデアを貸し、本人に乗り越えさせていないから起きている事。偶然でもたまたまでもなく『必然的』なもの。だから、自分はこのファルコで敢えてそれを与え『なければならない』状況になる。

どうしてか???

育成の大切な時期を預からせてもらっているからです。

今自分が嫌われようが、自分の言葉が通じなかろうが、自分は『未来の君達』へ向けてやっているのだから全く気にしない。

コーチが気にしている事はいつだってただ一つ!!

『どうして君がそれ(サッカー)をやるの?』という理由。

その理由が各自にあって、その理由を貫く男に、人間になる為に手を貸す訳です。自分の心を痛めて、それでもどうしたら良いか分からないなんて状態の子にはいくらでも付き合うし、手を差し伸べる。でも、鼻からやらない、何もしない人間にこちらが、こちらから手を貸す事が優しさではないし、それを指導とは呼ばない。

みんな色々な葛藤もしながら成長をしていく。そうでないと成長はしない。

葛藤もなく、順風満帆に事が全て進んでいく先には喜びも成長もないという事。人は成長をする為に生きているのではないだろうか?と最近思う。体だけではなく、心は常に強くなれる。なろうと思えば!なのに、どこかで、何かを諦める。その気持ちのせいで成長が止まるだけであり、本来は生き続けている以上はずっと成長を目指すものだと思う。だから、人間だけがそんな葛藤や苦労、悩み、喜び、思考というものを授かっているのではないだろうか?

そんな自分が最近思っている事は『命を燃やす』とは、常に何かを考えるって事だと思う。それが自分の為でもあり、自分以外の何かの為になる事を。考えるという人間に与えられた最大の特徴をどこまで活かせるのか?すぐに辞めてしまう、逃げ出してしまうような自分にはなりたくないから、自分はそんな自分を目指すだけ。

みんなはどうなりたいんだ?自分の思いすら人に言えないようなものを『内に秘めた』なんてカッコイイ言葉で片付けるなよ!逆に口なんかに出さなくたってコツコツ自分の為に努力出来る人間が一番強くてカッコイイと思う。

弱い人間はがんばったとすぐに周りに言う。強い人間は周りから言われても自分ではがんばっているとは言わないもの。何故なら『それが当たり前』だと思っているから。

この差です。

分かっています。

分かっていながら自分もなかなか出来ません。だからこそこうして毎日がんばる子供の刺激を受けながら自分を戒め、改善していってる最中です。完璧になるのは難しいでしょうが、完璧を目指してやるしかありません。

だから君達もがんばれ!なんて思っていません。

やりたいならば、好きならば、やるだけでしょ?って話。

余計な言い訳はやめにしませんか?

つもりはなくしましょう。

みんな同じ人間。やるか、やらないか、だけの差。