謹賀新年(平成23年1月1日)

ありもと@孟子です。。みなさま明けましておめでとうございます。。
本年は海南市わんぱく公園も3年目を迎え、日本ユネスコ未
来遺産プロジェクトも最終年を迎えます。

今後のビオトープ孟子の発展に向け、大きな節目になる年
になることが確実です。
「うさぎ年」に新しいことを始めると、翌年その事業が「龍(たち)」
あがり、その翌年「巳(み)」のると言われます。
新たな事業を興すにはうさぎ年が最も最適であるということで
す。
未来遺産指定を契機に、孟子の里山の自然を継続するため
に不可欠な「生き物と共生する無農薬農法のレベルアップ」
に向け、新たな一歩を進める「うさぎ年」にしたいものです。

本年も、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
 平成23年 元 旦

このご挨拶は、昨日に行いたかったのですが、昨夜は20時
30分まで、わんぱく公園にいました。
1月4日から開始する和歌浦干潟の写真展示を一人で行っ
ていました。
7時間もかけたにしてはショボい展示ですが、和歌浦干潟の
動物たちの写真展示を行いますので、みなさまもぜひ見にお
いでください。
ちなみにわんぱく公園は、1月4日から開園でございます。

元旦はいつものように孟子不動谷です。

10時に不動谷入口に着いたのですが、もう1家族初詣に来
ています。
ありもとは元旦は地元の庚申さんで初詣を行い、孟子不動
には1月3日に参ることにしているので、今日は孟子の生き
物たちに「新年の挨拶」に訪れました。

平成23年の「初見鳥」は、入口の水田に夥しい群れでいた
ツグミでした。
今年はツグミが多いです。
わんぱく公園にも10月に入るとすぐにやってきました。
孟子でも10月末には渡来し、雑木林の中に入り、コバノガ
マズミの果実などを食べていました。
それが元旦になって、また一気に多数の群れが渡り込んで
きたようです。

いつもの鉄塔に今朝はオオタカの姿はありません。
ちょっと孟子に来るのが遅かったせいなのかもしれません。

ノグルミの実を食べに、カワラヒワの群れが来ています。
とても綺麗なシーンなので、これが今年の「初撮鳥」です。
孟子不動谷には冬も亜種コカワラヒワが少数滞在していま
す。
貴志川の河川敷や、わんぱく公園でも、冬には亜種オオカ
ワラヒワに替わっているのですが、孟子はなぜか亜種コカ
ワラヒワのままです。
生石山で庭に餌台を作っている知り合いの庭にも亜種コカ
ワラヒワの大群がいたので、コカワラヒワは冬に山地ですご
すのが普通なのかもしれません。
そういう意味では、カワラヒワにとって、孟子不動谷は「山」
という認識なのでしょう。

いつも空貫きの逆光で出会うことの多い鳥ですが、今朝は
低い枝に降りているので、その羽衣の色がはっきり見えます。
こうしてまじまじと見ると、本当に美しい小鳥です。
マツカサのような形のノグルミの実の間に、ピンセットのよう
な嘴を差し込み、間まら種子を咥え出し、パリパリと音をたて
ながら割って食べています。

風切羽に走る鮮やかなレモンイエローのあまりの美しさに、
しばし見とれてしまいました。

水路道沿いにはシロハラがそこここにいて、ありもとの気配
に驚いて「ピシピシッ!」と叫び声を上げて飛び立ちます。
尾羽の外縁の羽毛の白色部が、小さいのが♂、大きいのが
♀なのですが、今年は♀の個体数が多いように感じます。

ヒィフゥ・・・
上空をウソが鳴きながら飛んでいます。
ポッペに紅を刺した愛らし小鳥ですが、この声を上空からき
くと、なぜか「物悲しい」気分になります。

今日も水田にセグロセキレイに交じって、ハクセキレイがい
ます。
昨日に撮影したのと同じ、若い♂です。
今年は越冬するのでしょうか?
別の場所ではごく普通の小鳥ですが、孟子で越冬することは
少ないので、とても気になります。

森さんの水田で2羽の♂モズがにらみ合っています。
ここで♂を2羽見るのは珍しいので、しばらく観察してみます。
お互い1mほどの距離を置いて止まり、牽制しあっています。
キチキチキチ!と鋭く鳴いて追いかけっこをしますが、流石に
取っ組み合いのケンカにまではなりませんでした。

今冬初めて森さんのお墓の方にいってみます。
ここは一昨年、ミヤマホオジロの群れが入ったので、時折チェ
ックしているのです。
正月早々「エレガント」な出会いを期待しましたが、カシラダカ
とジョウビタキを見ただけに終わりました。

ジェージェジェー
スギ林の中から、カケスの叫び声が聞こえます。
この鳥も孟子で久々に越冬します。
いつもは秋に通過するだけなのが普通なのですが、今年は珍
しくこの時期になっても居ついています。
ピィーヨォー ピィーヨォー
ノスリの声を上手に真似ています。

カケスの物まねは有名な話で、カケスの物まねを聞くと、そこに
今いるタカの種類がわかります。
たとえば夏鳥のサシバの物まねは、4月を過ぎる頃にならない
と絶対しないようです。
とにかく「今そこにいる」タカの声をみんな真似るのがカケスの
特徴なのです。
孟子では今、一番ノスリがよく目立つということが、カケスの「物
まね」から推察できます。

そういいながら昨日オオタカが止まった鉄塔そ見ると、ノスリが
止まっています。
いつも出てくる成鳥です。
今年はコイツ1羽しかいないのでしょうか?
これ以外の個体を、ありもとは見ていません。

天堤池では、久々にカワセミに出会いました。
翡翠色の線になって池面を飛び、池畔の枝先に静止しました。
チチーチチチ
金属的な声で鳴き、そのまま「ポチャン!」と水に飛び込みまし
た。
残念ながら狩りは失敗・・・体をブルブルッと震わせて体につい
た水を払いました。

今年も孟子の冬の小鳥は例年通りです。
一通りの鳥に「新年の挨拶」を済ませました。

1月3日は、いよいよ「人間の仲間たち」に新年の挨拶をする日
です。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、トビ、ノスリ、キジバト、アオバト、カワセミ
コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ
ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、シロハラ
ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオ
ジロ、カシラダカ、クロジ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、スズメ
カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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