「先達昇補内定御通知」

先日の三連休8〜10日、

人様をお連れしてのお遍路に行って参りました。

主催は大阪楽心会、今回は土佐一国参り+観自在寺です。

40番観自在寺(愛媛県南部)から、

高知県・足摺岬→高知市内→室戸岬にある

24番最御崎寺まで逆打ちでした。

今回もすてきなみなさんと和気あいあい、

時に真剣にお参りをさせていただきました。

・・・自身の過去の遍路経験に加え、

先達の諸先輩方のアドバイスを頂きながら今回始めて、

私がこの2泊3日のお四国参りのスケジュール作成

並びにその遂行を担当し、

終始心身が緊張しっぱなしの遍路修行となりました。

自身のスケジュールの間違いや容量の悪さもあり、

小さな失敗はいくつかありましたが、

基本的にスムーズに事が運び、

おかげさまで無事お参りを終え参加者全員、

大阪まで戻って参りました。

参加者の方々

(5歳の女の子〜80うん歳のおばあちゃま方まで)

に喜んで頂き、ほっとしています。

ほんと、今までこのお役目を黙々と、

そして完璧にされておられた井上さんの

ご苦労や凄さが痛いほどによく分かりました。

また、先達という立場役割の人は、

いくら自分も参加者と同じ金額のお金を支払い、

ボランティアでお世話役をしているとは言え、

責任重大で・・・先達というものは、

人様よりも「既に先に達している人」ではなく、

「先に達しようと努力すべく、

人様のために率先して先導しようとし、尽力する人」

なんだということに気づいた次第です。

もちろん先に達しようとその先にあるものは所謂

【即身成仏(真の幸福への到達)】だと感じています。

即身成仏の方向には【己〜我〜】

というものは微塵もないかと思われます。

ほんと、ご縁あって公認先達になって、

なってみて・やってみて分かるその修行の辛さと奥深さ、

そして素晴らしさを今、かみしめております。

遍路から帰宅後、しばらくは仕事などでドタバタでしたが、

ようやく落ち着きました。

昨晩帰宅すると、四国八十八ヶ所霊場会から手紙が届いており、

そこに「先達昇補内定御通知」が入っていました。

“お大師さん”から、私の修行(こと)が

ちょっと認められた・・・

そのご褒美だと感じ、なんだか感無量、、、ウルウルでした。

・・・公認先達にはランクがあり、

私は2年弱前に「先達」になりました。

その一つ上のランクが

「権中先達(ごんちゅうせんだつ)」になります。

権中先達→中先達→権大先達→大先達・・・と続いていきます。

いろいろな方のお考えを聞き、情報を収集した上で私は、

自分が生きている間に「大先達」までは

行くということを現時点では決めております。

実際、権中先達なるのは

今年12月開催される研修会の後ですが、

先達のランクが上がって行く程に、

その責任が更に増して来て・・・益々、

自他の真の幸福のために

【喜んで我を捨て、人様のために喜んで尽力する人】

にならなければならないと更に気を引き締めた次第です。

昇補させていただくことの喜びよりも、

その責任・重みをかみしめながら、

これからも曲りなりに、

先達修行に励んで参りたいと思います。

ほんとこの先達修行も、人生の一本の道の如く、

果てしなく終わりはありません。

今導かれている“お大師さん”に、

ただただ感謝しかありません。