すでに新聞・テレビやWeb上などで報道され,みなさんもよくご存じだと思いますが,28日午後の激しい雷雨で神戸市灘区を南北に流れる都賀川が増水し,学童を含む5人がお亡くなりになりました.

翌日現地を歩いたのですが,一日あけると,もうそこに見られるのは小雨降る普通の都市河川の情景でした.洪水の爪痕が大きく残されているわけでもなく,逆に普通であることが,夏の昼下がりに一瞬にしておきた濁流の恐ろしさを際立たせているように思います.

普段は水に親しみ楽しめる都市河川空間も,いったん雨が降ると雨水が集まってきて流れる「水の通り道」となり,大変危険な場所となります.都市河川の親水空間では,ともすればその親水性に隠れて忘れがちな出水の危険性を,常に意識して行動することが肝要だと思います.

私たち土木の技術者はその職業的専門性から,市民の皆さんに対して川のもつ危険性をわかりやすく,継続的に伝え続けることが重要だと再確認しました.亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います.

(%ショック男%)