晴れて今日も夏日のような大阪です。
昨日は早めに仕事を終えて、フェルメール展に行って来ました。
近くなのでいつでも行けると思っていると、会期があと1か月たらず。大型連休前の平日の空いていそうな時間をと思うと、こうなりました。

フェルメールは1632年、オランダのデルフト生まれの画家。現存する作品は35点といわれていますので、そのうちの6点が見られる機会は非常に珍しいと思います。

これが若いころの風俗画の作品[取り持ち女]。(展覧会チラシ)

あと5枚がこちら。
向かって左上が[マルタとマリアの家のキリスト」上の風俗画の前に描いていた聖書の1場面からの絵。

その横は[手紙を書く夫人と召使] 右側上が[リュートを演奏する女] 左が[手紙を書く女]その下が[恋文]です。

今まではフェルメールが出展されても1点なので比較のしようがなかったのです。

今回は特に室内の4点を較べると面白いと思いました。
この展覧会はフェルメールだけでなく、オランダの画家の作品もたくさん並んでいました。

すると同じような構図で、[手紙を書く男]や[手紙を読む女]がありましたが、全体を見ると明らかに違う。

どこか違うのかと見ると、他の画家は写真を撮ったかのごとく室内の調度なども自然のそのままの色=見たままの色を使っています。(この中でいえば[マルタとマリアの家のキリスト」の感じ)

フェルメールの4点を、目を細くしてみるとわかるのですが、家具調度などの色の彩度が低く沈み込んでいる、机や壁の絵なども茶色、2枚の絵に召使がいるのですが二人のドレスも茶色。主人公だけが白や黄色のドレスで、そこに柔らかな光が当たって、静かな時が流れている。

そこに何か物語があるような気になるのです。また向かって左側からの光も共通します。

今回は閉館前の時間ですいており、ゆっくり見ることができました。

これは以前見た[真珠の耳飾りの女](絵はがき)です。(1点のみの展示だった)

今回は較べてみるのが面白かった展覧会。フェルメールが目の前で見られるなんて、ぜいたくな時間、良い機会に恵まれました。