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きららの森のできごと
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2010/08/17のBlog
[ 12:08 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年(1~3年)造形クラス》
 4月から6月のお話は、チベットのお話『犬になった王子』を基に進めて参りました。このお話の舞台はチベットですから、天にも届くかのような高い山々、ヒマラヤが舞台となっているようです。遊牧民の王子が出てくるのですが、彼は国の民のために、天の神(山の神)が持っているとされる「黄金の穀物の種」を探しに過酷な旅に出ます。九十九の山と、九十九の川を越えていくのですが、その厳しさに、同行した家来たちは次々に倒れてしまい、やっとの思いで天の神のもとへたどり着いた時には、王子ただひとりだけでした。そして、残念なことに、実は種を持っているのは、深い谷間の洞窟に住む蛇の王様であるということを知らされます。







勇敢な王子は、今度は深い谷間へとどんどん降りていき、暗い洞窟へたどり着きます。でも蛇王は穀物の種を人間には決して渡そうとはしないので、王子は留守の間にこっそり種を見つけ出し、胸の袋に入れますが、蛇王に見つかってしまい、犬の姿に変えられてしまいます。
王子という敬われる身分から、一匹の犬という姿に変えられてしまうわけです。外観上は自分の今までの地位を失ったことになります。しかし、王子はその屈辱に耐えながら、天の神が授けた言葉を胸に、旅を続けます。
「どんな辛いことがあっても気を落としてはならぬ。まっすぐ東へ向かって進みなさい。そこで、一人の娘が心からお前を愛してくれたら、その愛によってお前は救われるだろう。」

犬の王子は、ある村で、心の優しい娘と出会います。犬の首にかけられた袋に娘が気付くと、犬は種を蒔けとばかりに、地面を掘っていきます。そのようにして地面に蒔かれた黄金の種は、すくすくと成長していきます。

秋、黄金の穂は実り、風に揺られています。娘は、年ごろとなり、月夜の祭りで、踊りを舞うことに・・・。そこで将来の自分の夫となる人を選ぶのです。村中の若者たちが、娘の舞いを取り囲んでいます。もし娘が結婚すれば、犬の王子は、この後どうなってしまうのでしょうか。二人の愛は実るのでしょうか・・・。

このお話の中で、王子はまず天の黄金の輝きへと昇り、そして今度は暗闇の地下へと降りていきます。神様は王子に助言はしてくれるものの、決して黄金の種を与えようとはしませんでした。黄金とはそもそも、天に属する精神的叡智を表わしています。その黄金が地上で実るためには、人間の「勇気」と「愛」が必要であると、このお話は言っているように思われます。犬にされた時、それは王子にとって、まさに谷底に突き落とされたような心境だったに違いありません。でも、そんなときにこそ、神の言葉は彼の心の暗闇の中で消えることはなかったのでしょう。 ( 造形クラス担当; 細井 信宏 )
参考資料『白いりゅう黒いりゅう-中国のたのしいお話-』チャ-チ・スンチュンピン(編) 君島久子(訳)〔岩波書店〕
2010/06/29のBlog
[ 20:35 ] [ きららの森の学校 ]
新学期になったと思ったらもうあと7月2週目で1学期も終わり。
月2回だけの「きららの森の学校」は時間のたつがとっても早い。
 高学年クラスは昨年度の劇でクラスの連帯感が強まった感じで、ますます仲がいい。
今学期になってからなかなか全員そろわないが、毎回なぜか盛り上がる。
驚くのはいつのまにかみんなに即興の力がついていること。いろんな楽器を使ってお互い聴きあう即興がひとつの作品になっていく。アウディオペーデの講座で練習していた大人たちより上手、かもしれない。いつのまに響きを聴き合えるようになったのか、と嬉しかった。
 今はこの感覚を生かして、りんごろうそくに向けてリコーダーアンサンブルを練習している。ハーモニー感覚はお互い聴きあうことからしか始まらない。
 このごろ小学生クラスでやっているのは、音をさせずに走りまわることと目をつぶって歩くこと。これらの練習は全身を耳にして聴くいい練習になる。特に2人組になって1人が目をつぶって歩くのは世界を信頼できなければできない。これも子どもたちは大人よりいとも簡単にやってのける。感覚が大人よりも鋭いのだろうとつくづく思う。 
 低学年クラスは今年度は新1年生を迎え新3年生まで合同のクラスだ。3年生にとってはゆっくりのクラスになるかもしれないが、忙しい現代っ子にたまにはゆっくりの場があってもいいんじゃないかな。
 幼児さんも新しいお友だちを迎え、新鮮だ。4月から自宅でも幼児クラス「こびとのへや」を始めたので授業の機会が増え、前よりこなれてきたように思う。でも同じことをするのにもメンバーが違うと声の出し方から変えなければいけない。まだまだ勉強は続くのでありました・・・。 中務(斉藤)理美
2010/05/23のBlog
5月15日。公園は、山の緑が美しく、最高にきもちのよい季節!それに、この日はとてもよい天気。
今日は、「黒川の粽(ちまき)づくり」です。
川西市最北の黒川地方、独特の粽の作りかたです。
子どもたちも一緒に、ナラガシワの葉を採りに。

ちいさい子たちもみんな、手に手にカシワの葉っぱを持って戻ってきました。
みんなできれいに洗って、一枚一枚、虫がついていないか見ます。それからお湯にさっと浸けます。
アシの葉は、茎と葉っぱに分けます。

子どもたちも一緒に、米粉をコネコネ。

そして、おくどさんのお釜の上で蒸します。

蒸しあがった生地を、杵と臼でぺったん、ぺったん。
大人がついたあとに、子どもたちも一人づつ杵を持ってつきました。小学生の子も、「一人で杵を持ってつけたよ~!」と、嬉しそう。
ここからは、大人も子どもも、参加者みんなで作業です。
つきあがったもち生地を、アシの茎に細長く握りつけます。カシワの葉で半分包みます。
そして、もう半分をアシの葉でくるみ、上を「ちょんまげ」のようにして横に曲げます。最後にアシの茎をぐるぐる巻きつけて、できあがり!

そして、包んだ粽を、またお釜の上で蒸します。ホカホカの粽が、できあがり~!
お昼ごはんのあとに、砂糖醤油やきな粉をつけて、いただきます。
薄く塩味もつけてあるので、私は何もつけなくてもとってもおいしかった!
今日のスタッフは、きららの森の女性スタッフ3人、ひとくらクラブ男性2人。ひとくらクラブのスタッフが、火の番や、子どもたちに火の扱いの体験、カシワの葉を採りを担当してくださいました。
さて、私はお昼ご飯の料理担当です。
ここでの料理は、できるだけ能勢の「道の駅」で、地元の農家の方が作られた旬の野菜を購入しています。前日にお店にあったものは・・・小さめの大根、まだ小さい間引きの葉にんじん、まだ実が小さい新玉ねぎ、春キャベツ、小松菜。これで、今日の料理を考えました。
参加者の大人の方たちと一緒に、調理をしました。

★ふきご飯
能勢在住のスタッフの、家の裏に自然に生えているフキ。塩茹でして皮をむき、刻んで、しょうゆとみりん、昆布の出しで煮ます。かまどで炊いた5分搗きのご飯に混ぜて、ふきご飯にしました。今の季節限定の香り、旬の味です。

★もちきびのスープ
玉ねぎを主役に、春キャベツ、炒め煮に使った大根のしっぽ、にんじんも入れて、昆布のお出しでコトコト煮ます。もちきびを入れて、薄めの塩味でシンプルだけど野菜の味がうまみになったスープです。

★炒め煮
新たまねぎ、大根、にんじん、小松菜を順に炒めて、出しや水は入れずに野菜の水分で煮ます。塩としょうゆでシンプルに味付けをして、野菜のうまみを味わいます。

★にんじん葉のふりかけ
7cmほどの小さな「間引きにんじん」、葉がとてもおいしいんです!塩茹でして細かく刻み、炒めてちょっと濃い目にしょうゆ味に。ご飯にのせて、いただきます。

★ラディッシュのサラダ
「ラディッシュが苦手だったけど、おいしかった!」との声をいただきました。梅酢が味付けのポイントです。

動物性のものや砂糖を使わない、野菜料理です。
ふきご飯は、一人前大盛り、たっぷりの量!!でも、皆さんおいしいと、しっかり食べてくださいました。

最後に、糠を使ってみんなでお皿を洗いました。
残りの粽はお土産に。子どもたちも大満足の一日でした。
(松尾かおり)
2010/04/22のBlog
[ 11:22 ] [ きららの森のキッチン ]
4月17日。山桜も満開をすぎ、新緑。春の風は少しひんやりしても、公園はとても気持ちの良い季節です。

今日のテーマは「桜餅づくりと、葉っぱさがし」。
参加者の子どもたちと、桜餅を作ります。

生地を作ります。小麦粉を水で丁寧に溶く作業を、4歳の女の子が上手にしてくれました。
スタッフが小豆を煮て作っておいた「あんこ」を、子どもと一緒に俵型に丸めます。
そして、小麦粉で作った生地を、フライパンに薄く楕円型にのばして、ひとつづつ焼きます。
生地にあんこを包んで、桜の葉でくるめば出来上がり!
そして、スタッフゆうさんのガイドで「葉っぱさがし」です。
春の公園を散歩に出かけて、春の花や葉っぱを見つけます。
子どもたちが、葉っぱや花の色を、パレットのかたちにした白い紙にうつしていきます。
やさしい色の、すてきな作品ができました。花や葉っぱの香りもします。
お昼ごはんの料理のあいだ、子どもたちは公園で思い切り遊びます。
お釜の前で火の番をしている、ひとくらクラブの男性スタッフのそばで、行ったりきたり遊んでいます。今日は、できたばかりの真新しい「薪置き場」に入って、ごっこ遊び。まだ薪が入っていない、お家みたいな「薪置き場」、子どもたちがあんまり気に入って「ここでご飯食べる!」と言うので、男性スタッフが切り株を椅子に、板をテーブルにと、用意しました。
ここで大人も一緒に、お昼ご飯にしました。
昼ごはんは、肉や魚など動物性のものは使わない、野菜料理です。
5分づきご飯と、畑で旬の野菜は、できるだけ能勢の「道の駅」で売られている、地元の人が育てたものを使用しています。

料理は、参加者の皆さんと一緒に作ります。
今日のメニューは、
★ちらし寿司
細く切った干ししいたけと油揚げを、昆布と干ししいたけの出し汁と醤油で煮ておきます。
お釜で炊いた5分づきご飯に、梅酢で作った寿司酢、煮た具を混ぜます。
トッピングは、豆腐を炒ってターメリックで黄色く色を付けた、「卵焼き風」、
梅酢で煮た「梅酢れんこん」、茹でたブロッコリー。彩りよく飾ります。
★葉ごぼうの味噌炒め
葉ごぼうは、今の季節限定の野菜!ごぼうの実の部分は、ほんの5センチほどの長さですが、長く伸びる茎と、その上に広がった葉をいただきます。
(これは、私のオリジナルな料理法です)
苦味があるので、まず、塩茹でしてアクを抜き、小さく小口切りにしたごぼうを、じっくり炒めます。梅酢と水を振って蒸し煮したあと、細かく切った茎と葉を加えて炒めます。3年味噌と梅酢を加えて蒸し煮し、炒めながら仕上げます。
ご飯のおともに、ちょっと大人の味、春の味。おいしいです。
★春キャベツとたまねぎとにんじん炒め、甘酢あんかけ
「甘酢あん」と言っても、砂糖や酢は使わず、白味噌、梅酢、醤油と本くず粉で味付けします。
★クレソンのお浸し
★ラディッシュのプレスサラダ
★すまし汁

・・・今日のお寿司のご飯は、「桜餅」の生地の色づけに使った黒米を(もったいないから)、5分づき米に混ぜて炊いたので、紫色に染まりました。
その上に、卵に見立てた、黄色い炒り豆腐など、色鮮やかなトッピングをのせたので、なんだか不思議なエスニック風にも見えるご飯に!!寿司には見えない・・・。でも、味はとってもおいしく、大好評でした。

季節の味の、ご飯のあとに、「桜餅」をいただいて、大満足。
あと片付けのあいだも、子どもたちはまたまた遊びに行きました~。
春の公園の自然を満喫しました。
(松尾かおり)
2010/03/28のBlog
[ 09:43 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年造形クラス》

日本の昔話『米良の上ウルシ』
 ここでは「にじみ絵」でない技法にも挑戦しています。絵は、お話に出てくる「木彫りの龍の置き物」を描いたものです。木彫りで作る時のように、ここでは形から入っていきました。太筆で龍の流れるような体を一気に描いた後、目やうろこなどをいろんな色で描いていきました。
 お話では、この木彫りの龍が、高価なウルシの溜まっている淵の底に沈められます。するとその龍に、いつの間にか魂が宿り、本物の龍になってしまいます。その龍が、淵の底のウルシを採って私腹を肥やそうとする、貪欲な人間たちから、ウルシを守る、という内容のお話です。
 子供たちは龍を描くのがとても好きで、男の子は特にそうです。龍は昔から神様、またはその使いとして、崇められてきました。それは単なる空想の生き物ではなく、宇宙、自然に表れている流動的な創造力と深く関係しているようです。昔の人たちは、自然を通してその力を直接感じていたのでしょう。しかし、西洋文明化とともに、いつしか龍は退治せねばならない存在となってしまいました。機械化、分散化が進む現代社会において、龍の自然力は新しい気づきをもたらしてくれるかもしれません。

細井信宏
[ 09:11 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年造形クラス》
「アショカ王の柱」を制作する
 今からおよそ2300年前の古代インドには、強大な王国が存在していました。その王様にはたくさんの王子がありましたが、その中の一人、アショカは、他の王子よりも「身分が低い、容貌が醜い」からと、世継ぎとしては認めてもらえず、王様からは可愛がられることはなかったといいます。ある時、王様が病で倒れると、アショカは軍を率いて強引に王の座に就き、世継ぎとして決まっていた王子や逆らう者たちの命を奪い取ってしまいました。こうして残酷で横暴なアショカ王の名は、全国に知れ渡ることとなりました。
 野心に燃えるアショカ王は、隣国を支配しようと戦争を引き起こしますが、戦場でのあまりにひどい惨状に、残酷な王と言われたアショカの心にも深い後悔の念が起こったといいます。そしてある時、アショカ王は、粗末な衣服に身を包んだお坊さんに出会い、お釈迦様の教えについて知ります。

「お釈迦様の教えとは、どのようなものか?」
「平和の教えでございます。お釈迦様の教えには差別はありません。人間も動物も植物も命あるすべてのものは、この素晴らしい世界をつくる大切な存在なのです。人間の命を奪うことはもってのほか、動物も植物も大切に扱わなければなりません。また、人間は、生まれによって卑しい人になるわけでも、生まれによって尊い人になるわけでもありません。その人の行いによって卑しい人ともなり、行いによって尊い人ともなるのです。」

 その後、アショカ王は、もう戦争をしないことを誓いました。人々には「正しい行いをするための法」をつくり、それによって争いの少ない平和な国をつくろうと励みました。聖なる動物を表わした柱をたくさん建て、正しい行いについて記した文字を刻み、通りがかる人びとに見えるようにしました。更に、お釈迦様の教えを広めるために、たくさんのお坊さんを他の国々に派遣しました。こうしてお釈迦様の教えは、多くの人々のもとへと運ばれていきました。

細井信宏
2010/03/13のBlog
[ 20:49 ] [ きららの森の学校 ]
今日は「きららの森の学校」の初めての発表会でした。1年半前にドイツの治療教育の先生の講座で、生徒たちの劇のVTRを見せていただいて以来、子どもたちと演劇をしたい、とずっと暖めてきた願いがやっと実現しました。演目は宮沢賢治の「双子の星」。

 演じる高学年のクラスは月1回の授業なので、結局まる1年かかってしまいました。しかも台詞は覚えず朗読劇の形での発表でした。けれど“本番”で子どもたちが見せてくれる集中力を、今回も嬉しく見せてもらいました。通し練習は2回くらいしかできなかったのに、子どもたちの素晴らしい集中で、りっぱな仕上がりになりました。宮沢賢治の作品には何度読み返しても大切なメッセージが込められています。授業ではあえて、ほとんど触れることはしませんでしたが、繰り返しこのテキストにふれ、演じることによって、こちらが教訓を垂れるよりよほど的確に、子どもたちの中に賢治のメッセージが入っているのだと思います。会場設営から絵画・造詣クラスの作品の展示、進行、などなど全ての雑務を快く引き受けてテキパキこなしてくださるお母さん・お父さん方の献身的な協力なしにはこの会は実現しませんでした。本当にありがたいことでした。

 中務 理美
2009/12/22のBlog
[ 00:34 ] [ きららの森のキッチン ]
兵庫県立一庫公園で、私たち「きららの森」が、毎月第3土曜日にさせていただいているイベント「きららの森のキッチン」。
里山の自然がいっぱいの公園で、大人も子どもも一緒に自然体験、ネイチャーゲームを楽しんだり、皆さんの健康を気遣ったお昼ごはんを作って、いただきます。

当日は、とっても寒い日!!
外に出たくなくなりそうな、ここ数日。そのためか、参加申し込み人数が、ひと家族だけ・・という、きららのキッチン史上最少人数!スタッフのほうが多い状態でのイベントとなりました。

でも当日、一庫公園のほかのイベント参加の方たちが9名も、お昼ご飯を食べにきてくださいました。急ににぎやかになり、嬉しい予定外のできごとでした。作っていた料理も無事、足りて、「おいしかったよ」と感想をいただいて、よかった~

今日は、冬至メニュー。柚子とかぼちゃを使いました。
★5分つき米ご飯

★水菜と白菜とおあげさんのすまし汁・・・私の能勢の実家の畑で採れた水菜と白菜。花型人参と大根も入れて。

★田楽・・・大根、豆腐、里芋、こんにゃく。 大根はゆっくり弱火で煮て、甘みを出します。里芋は蒸して。こんにゃくは、たたいて、塩もみ塩茹でと、丁寧に下ごしらえ。やさかの白味噌に柚子を入れて練ると、とってもおいしい田楽味噌ができました。

★ごぼうとにんじんと玉ねぎの煮物・・・ごぼうをじっくり炒めて、うまみを出します。玉ねぎも甘みを出すように炒めて、それからじっくりことこと煮ます。おしょうゆで濃い目に味付けして、今日のメニュー全体を引き締める味付けです。

★小豆かぼちゃ・・・私の実家の母が無農薬で作っているかぼちゃです。砂糖を入れなくても、甘くておいしい。

★青梗菜のおひたし・・・ひとくらクラブのHさんの畑の青梗菜。 写真のお昼ご飯のプレートは、青梗菜が入っていないので、緑の色合いが足りませんが・・。
無農薬野菜を使った料理で、これで350円は安いかも。
(このうち50円は緑化活動に寄付されます。)


子どもたちもは、小さな手で五平餅をつくり。
それから、こどもたちと山を歩きます。柴や枯葉を拾ってきました。
拾った枝を、早速、ノコギリで切ります。

寒いけれど晴れて、公園の澄んだ空気はきもちいい。
子どもたちは、公園の自然の中で外遊びを満喫したようでした。

今日は、きららの森の女性スタッフ3名、ひとくらクラブの男性スタッフ2名に、参加者のご家族とで和気藹々、でした。

娘が2歳の頃から始めた、この「キッチン」ですが、娘を抱っこしたり、息子が赤ちゃんの頃はおんぶして、続けてきました。
今思えば、ちょっとしんどい時期もあったけれど、
今は、娘も息子も私から離れて、子供同士でなかよく元気に遊んだり、ひとくらクラブのお父さんたち(子どもたちから見れば、おじいちゃん世代)からいろいろ学んでいる姿を見ると、「ここのスタッフを続けてきてよかったなぁ~」とつくづく思ったりしました。
(松尾かおり)
2009/12/13のBlog
[ 15:05 ] [ きららの森の学校 ]
12月12日、恒例のりんごろうそくが猪名川キャンプ場で行われました。
どの大人もテキパキよく働いて下さって、あっという間に礼拝堂がりんごろうそくの庭に
早代わり。キッチンからは早速美味しそうな匂いが漂い、屋外ではいつものようにカセットコンロの上でみつろうが甘い匂いを立てています。
 授業の合間に子どもたちはめいめいろうそくを作り、りんごの芯をくり貫き、そのりんごをピカピカに磨きます。お母さんたちの作ってくださった、心と身体が喜ぶ美味しい食事をいただいたら、いよいよりんごろうそくの庭に入ります。
それまで外でサッカーやバスケットボールやなわとびや野球で元気に遊んでいた子どもたちも、真っ暗な部屋に入ると自然に静かになってきます。今年初めてのニングルのお話を聞き、真ん中のろうそくに火が灯ったら、ひとりずつりんごろうそくを持って緑のうずまきの中を歩いていきます。
 音のないのもいいかもしれませんが、今年もやっぱりここでライアを奏でました。ライアの音は耳の聴こうとする範囲を広げてくれるような気がします。即興で子どもたちの動きを見ながら明るい調子のメロディをつなげていきました。空間の静けさに役立っていたら嬉しいです。
さて、全てのろうそくがついたところで音楽クラスの発表です。
今年は1・2年生はふだんやっていることを見ていただくことにしました。
笛を習い始めた子どもたちが、まず音の高さを聞き分けられるよう、小鳥になって練習してきました。真ん中の音(A)が聞こえたら小鳥はまっすぐ横に伸びた枝に止まります。
高い音(E)が聞こえたら空高く飛び上がります。低い音(D)が聞こえたら地面に下りて
エサを食べます。それから、「かりかりわたれ」の歌を音の高さに合わせて鳥がはばたくように動かしながら歌いました。そしてその歌を笛で吹きます。1年生は最初と最後のフレーズだけ、2年生は全部を吹きます。みんな真剣に一生懸命吹いていました。
子どもが真剣になると、凄い集中力を発揮します。ほれぼれする瞬間です。
 3年生以上のクラスは、ペア・アルボムという人が作ったリズミカルな勇ましい曲を歌いながら登場です。手拍子・足拍子も入り、次にはジャンベ(アフリカの太鼓)とクラベスも加わっての合奏になります。歌をリコーダーに替え、打楽器と一緒に力強く演奏します。このリズムは音が伸びる所だけリズムを細かく打つという単純なルールなのですが、意外と難しくいい練習になります。次は去年練習していたドリア旋法を使った中世のクリスマスの曲「アレルヤ」を、やはり歌と笛で演奏します。合いの手に打楽器が入るのがポイントです。今年は二人の男の子が交代でジャンベとクラベスを担当し、打つタイミングを真剣にねらって見事に打ってくれました。最後に私とひとりのお母さんに手伝っていただいて、子どもたちのオスティナートに2声の旋律をつけました。華やかになったところでおしまい。出口でひとりずつ手づくりのプレゼントをいただきます。
再び小雨の降る中、外で元気に遊ぶ子どもたちでしたが、彼らの中に何か残るものはあるのでしょうか?残らないはずはない、と私は思います。都会に近いのにこんなに自然な環境の中で、1年で一番日の短い冬至の季節をこのように味わい、両親の暖かいサポートに支えられて、きららの子どもたちは幸せもんだな~とつくづく思います。
願わくば、世界中の子どもたちがこんなふうに幸せにクリスマスを迎えてられますように! 今年もありがとうございました。

 (中務 理美)
2009/11/27のBlog
[ 20:15 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年クラス》
 この秋からは「生命の曲線美」をテ-マとした様々な制作を試みています。生命感あふれる躍動。その感覚は東洋美術にはよく表れていますが、不思議なことに西洋美術ではなかなかお目にはかかれません。西洋では早くから自然を客観的に、または「もの」として認識し描くことに意識を向けてきたことが一つの大きな理由だと考えられます。しかし、私たちの自然を描写した美術にはいつも生命感が漂っています。それは私たちの文化が自然との親近感を保持し続けてきたからだと私は思っています。自然と共鳴する意識のあり方は今日特に大切になって来ていますが、それは元をたどれば、数万年前の人類が描いた洞窟画にも表れています。動物を描く時は、今日では西洋の見方(測る方法)で描きすすめていくのが一般的ですが(デッサンの描き方に表れている)、そうではなく、生命のうねり、生き物たちの躍動に焦点を当てて、ここでは制作を試みています。
[ 20:11 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年クラス》
9月から12月までの4回シリ-ズで、お話『お釈迦様』を読み聞かせています。1回目は王子シッダルタが生まれ、出家するまでのお話を、2回目は森の奥深くの木の根元でマ-ラ(悪魔)の誘惑に耐えながら修業し、悟りを開くまでのお話をしました。写真の絵は子供が描いた「出家するシッダルタ」です。裕福な家元で育ったシッダルタは、外の世界でさまざまな苦しみ、悲しみの中にいる人々に出会います。出家を決意した彼は、月の輝くある夜、家族には内緒で家来に白馬を出してもらい、城を離れます。途中の川で体を洗い清め、粗末な服に着替えて、一人森の中へと消えていきます。
2009/03/07のBlog
[ 12:55 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年クラス》
 低学年では、秋から冬にかけて『聖フランシス』のお話を4回シリ-ズで行ってきました。それは、旅に出た青年期から、自分の使命を見出し、病人や貧しい人々のために働いた中年期、そして肉体が衰えてこの世を去っていく老年期という流れに沿ったものでした。12月の造形クラスは、その最後のシ-ンをお話しましたが、そこには、老いというものに肉体的には敗北していきながらも、精神的に満たされた、美しい老人の姿が描かれています。視力が衰え、耳が聞こえなくなり、体も自由が利かない彼は、森の中にたたずむ小屋の前に座り込んだまま、じっと周りに意識を向けています。彼は両手を広げ、空高くに輝く太陽、頬をなでるそよ風、花の香り、涼しい影を運ぶ雲、木々や小川、生き物たちのささやきを、まるで自分の兄弟姉妹のようにひたすら感じ取っている、そんな姿です。それは、老いを背負い、視力を失い、暗闇の中に立たされているという不安を克服した、真実を見据える人間の姿、世界と一つになろうとしている、開かれた姿を感じさせます。と、こんなことを子供たちに理解させるのはまだ無理な話ですが、体が衰えて大変なのに、あらゆるものとお友達になって、幸せな笑顔を放っているおじいさんの姿はとても力強く、印象的なものだと思います。水彩では、画用紙の周りにフランシスのいろんなお友達、兄弟姉妹を置いていきました。「青はどんなお友達?」「青い空!」「海!」「黄色は?」「お日様!」「お花畑!」・・・。色同士が混ざり、新たな色が現われると、その色からまた新たなお友達を想像していきます。色からいろんなお友達が現われてきます。そんな世界のお友達に囲まれて、年老いたフランシスは杖を持って真ん中で立っています。
《高学年クラス》
 11月に行った『ナイル川と古代エジプト』のお話は、1月、2月と更に深まっていきました。古代エジプトと言えば、やはりピラミッドやファラオが思い浮かびます。これらはテレビなどでよく扱われているテ-マですが、このクラスでは取り上げませんでした。私が思うに、ピラミッドやファラオというテ-マには「巨大さ」「権力」というものがあると思います。もちろん、当時、それだけの文明が築かれたことは驚きですが、子供たちにはそれよりもっと大切なものに目を向けてもらいたいのです。当時の人々にとってファラオとピラミッドが全てであったわけではありません。もっと大切なものがあったはずです。それは、当時たくさん建てられていたであろう「神々のための神殿」に表れています。
ナイル川流域に住む人々は、毎年決まって起こる洪水、つまり自然のリズムに従いながら、壮大な大地の恵みを得てきました。彼らにとって自然の力、その自然の中でたくましく生きる野生動物の持つ力は、そのまま神々の力を表していました。ですから地域ごとに様々な神々を大切にしていたわけですが、そんな神殿の暗い奥の部屋には、様々な動物の頭を持った神々の像が大切に祭られていました。
授業では、子供たちに神殿の100分の1の模型(といっても結構大きいです)を見せて、その壮大さを感じ取ってもらいました。神殿はピラミッドほどではないにせよ、かなり巨大です。そしてその中に入り、神の像に近づくことが出来たのは、特別な神官かファラオだけであったと言われます。ファラオは神々と人々をつなぐ仲介者だったのです。「巨大」「ファラオの権力」。これらは精神的世界とのつながりの上で初めて意味をなすものだったのでしょう。
子供たちが制作した「雌ライオンの神様」は、荒ぶる自然の破壊の力を象徴し、伝染病などを引き起こしたと言われています。人々はその力をなだめようとしていたのでしょうか。もうひとつ、子供が制作したのが「雄羊の神様」。粘土をこねて万物を創造した、生命創造の神であり、この神様は、ある時期から女性のおなかにろくろを仕込んで人間の創造に任せたと言います。

細井信宏
2009/01/07のBlog
[ 12:54 ] [ きららの森の学校 ]
今年度最後の授業が終わりました。一年間の子どもたちの成長をふり返る前に、久々にこのクラスの目指すもの、についてまとめておきたいと思います。
 ひと言で言えば、子どもの年齢にふさわしい、子どもの成長を助ける音楽教育、ということです。音楽の力は子どもの、目には見えない部分にじわ~っと働きかけます。
簡単に言えば「心の栄養」です。絵画や造形のように目には見えませんし、すぐに効果(?)が現れるものでもありません。とても精神的なものといえます。
 最も大切にしていることは「聴く力」を育てることです。聴く力・聴く姿勢を育てることは、全ての教育の前提です。現代のあふれる音・情報の洪水の中で、耳を澄ませて聴くことなど、よほど意識しないとできません。ひと口に「聴く」といっても、自然の声に耳を傾ける、人間の声~時には声なき声~に耳を傾ける、あるいはお互いに聴き合う、ひいては神さまの声に耳を傾けることができれば、その人の人生はどんなにか豊かな素晴らしいものになるでしょう。大切な子ども時代に、様々な耳を澄ます音楽遊びを通してこのような姿勢を身につけてもらえたら、と願っています。
 小学生クラスでは笛を使いますが、決して「笛の教室」ではなく、上記のような目標と、合わせて成長期の子どもたちの呼吸を整えるのにこれ以上ふさわしい楽器はないのでペンタトニックフルートを使っています。
 
 ★幼児クラス:始まりも終わりもないペンタトニックの歌を使っておはなしの世界へ。
手遊び・指遊びや、歩いたり飛んだり跳ねたり、体中を使って季節のお話を体験(ライゲン)。今年は人数が少なく、こじんまりとした小さな輪でしたが、年少さんから続けてきた年長の2人に、お話を聴く力が確実についていることがわかります。
 ★小学1・2年生クラス:1年生は1学期、1つ穴のインターヴァルフルートで息を整え、2学期からペンタトニックフルートへ。まだまだ指をぴたっとふさぐのは難しいのですが、だんだんいい音が出るようになってきました。
 2年生は今頃になると、ずい分笛が自分のものになってきました。1年間の成長はすごいものがあります。またクラスとしてもよくまとまってきて、今日もひとりの子に私が笛を指導している間、2年生が自発的に1年生とリズム遊びを始めて待っていてくれました。
 ★3年生以上クラス:3年生になると笛は自由自在。学校のソプラノリコーダーとの使い分けもこなします。スケッチブックとクレヨンを使って楽譜の導入をしました。太陽・月・惑星の通り道が5線譜になるという他にはないアプローチをしていきます。音楽の本質に触れてもらえたらと願います。
 4年生以上はペンタトニックフルートとリコーダーも使いました。今の調性音階になる前の、ギリシャ旋法(ドリア旋法)を体験してもらいました。また、楽譜を実際に「音楽を伝える手段」であることを体験してもらう為に、お互いに好きな歌を楽譜に書いて郵便で届けてもらいました。この年齢では、世界と自分との橋渡しをするのが課題です。
 このクラスでは簡単な即興も試みています。即興でメロディを吹くのはちょっと勇気の要ることです。これもこの1年で少しずつできるようになり、今日の笛の時間にはそれぞれ素敵なメロディが生まれてきました。

 1年間きららのお母さん・お父さん方には大変お世話になりました。これからも子どもたちの為に力を合わせていきましょう。どうぞよろしくお願いします。


 理美
[ 12:47 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年クラス》
 今までは、大宇宙の銀河から地球上の生命の誕生、植物の進化と、話を進めてまいりました。ここからは人類の歴史へと更に進んでまいります。 10月のテ-マは『2万年前の人々の生活』です。子供達は、その当時世界中でたくさん作られた、胸やお尻、おなかの大きな女性像に触れました(もちろん、本物に触れることはできないので、私なりに本物そっくりに作った土粘土のコピ-作品を使いました)。どうしてそんなふくよかな形をしているのだろうか、どうしてこんなものをたくさん作ったのだろうか、と、疑問がわいてきます。それが大事だからつくったということは言えそうです。子供達にはそれがなぜなのか、本に書かれている一般的な見解を知ってもらうことよりも、触れて感じてほしいのです。なぜか分からなくても、そこには不思議があり、ロマンがあるいうことを。一人の女の子が、「なんか分かるような気がする」と、つぶやきました。その子には小さな妹がいるので、何か感じるものがあったのかもしれません。それら女性像を見て滑稽な形だと面白がったりする子供は一人もいなくて、みんな静かにそれらに触れながら見入っていたのがとても印象的でした。
 その後、部屋の端から端まである大きな模造紙を広げて、ラスコ-洞窟で描かれた動物画を参考にしながら、大きな動物群をパステルで描いていきました。今までは小さな画用紙で描いてきましたが、今回はおもいっきり描けるので、子供達は大喜びでした。
2008/12/07のBlog
[ 12:50 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年クラス》
 11月は、『古代エジプト文明に至る道のり』がテ-マです。地球は長い年月をかけて、その白い帽子(つまり北極地域)を大きくしたり小さくしたりしてきました。その帽子がいちばん最後に小さくなり始めたころ、地球は暖かい時代を迎えていました。アフリカ北部の大地では、緑豊かな草原が砂漠へと姿を変え、世界一大きい砂漠が出現します。そこではほとんど全ての湖、川が枯れ果てていく中、ある川だけは脈々と水をたたえ、そのおかげでその川の周囲だけは緑であふれていました。人々はその川沿いに集まり、村ができていきます。小さな村は大きな村となり、やがてひとつの大きな王国へと成長していきます。
 砂漠のように眩しい黄色を画用紙に広げていき、そこにうねりながら流れていく青い川を描きました。すると、砂漠と川の触れ合うところに緑が生まれます。緑豊かな川沿いに人々が集う様子を描き加えていきます。
1月の授業のはじめ、皆が描いたこの川沿いの村の絵を一つにつなげてみました。するとそこに長いナイル川と、エジプト王国が誕生しました! 教室の端から端まで続くほどのその流れ。本物のナイル川の長さに達するためには、あとどれくらいの子供たちの絵を並べる必要があるのでしょうか。子供たちに聞いてみました。「100人?」「もっと人数がいるよ」「1000人!」「いや、もっともっと」「100000!」「まだまだ」
2008/10/07のBlog
[ 12:37 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年クラス》
 大きな銀河の渦から始まった4月の造形は、海での生命の誕生、柔らかい海藻からすっくと立ち上がり、巨大化していく針葉樹の世界へと向かい、それとともに生きた恐竜たちの話をしました。その後、針葉樹の世界から被子植物、つまり色とりどりの花をつけ、果実を実らせる広葉樹の世界へと移り変わる様を、鳥類、哺乳類の進化の話を交えて進めてまいりました。この世界の壮大な流れは、言葉を発しない自然界が私たち人間に語りかける未来への素晴らしいメッセージであり、それをぜひとも子供たちに伝えたいという思いがあり、このテーマをとりあげています。
 9月の造形では、その流れの中で動物たちに起きた革命、卵を温め、子供を育て始める動物たちについてお話ししました。母親のぬくもりが卵を包み、不思議な渦の流れとともに形成されていく新たな生命をにじみ絵で描いてみました。見たこともないそんな世界を描くのは、子供たちにはすこし難しかったと思いますが、こんなかんじかなあ、と思いながら制作していました。この小さなミクロの世界の生命の渦が、4月に制作したあの壮大な銀河の渦とともに、子供たちの中で共鳴してくれればと願っています。
《低学年クラス》
 5月、6月はグリム童話から『いばら姫』『つぐみひげの王様』のお話をし、それをもとににじみ絵を行いました。9月は『聖フランシス』です。
 立派なお屋敷に住むお金持ちの両親のもとに生まれた彼は、大きくなると家を出て旅に出ます。そこは今まで自分が見てきた世界とは異なり、ものや食べ物、家を持たない人たちに出会うこととなります。フランシスは持っていたものを分け与えていくうち、ついに何もなくなってしまいます。夕日が沈もうとする頃、広い草原にやってきた彼は、寂しさと不安に襲われます。でも、木の枝や草陰で楽しそうに歌っている鳥たちに気づくと、草原の中へとはいって行き、「今日は」とあいさつしたとき、鳥たちの歌声が一斉に止んだかと思うと、バタバタ、とフランシス目掛けて飛んできて、彼を取り囲んでしまいます。そして次に何を話してくれるのかと、鳥たちは長い首を振りながら待っています・・・。何と、フランシスは鳥たちとお話ができるようになっていたのです。
 制作では、お話に表れてくる心の様を、色の体験として子供たちに伝えることを大切にしています。『暖かい夕陽に染まった空が、暗い夜の静けさで覆われていきます。それとともにフランシスの心は、何もなくなってしまってこれからどうすればいいんだろう、何もない草原でどうして夜を過ごせばいいんだろう、という不安と寂しさに包まれていきます。でもそこに甲高く楽しそうに歌う、黄色いオーラをまとった鳥たちが、彼の冷えた心を温め、彼は元気になっていきます。』

細井 信宏
2008/09/07のBlog
[ 12:36 ] [ きららの森の学校 ]
今年は去年より早く、8月6日から8日にキャンプが行われました。お天気にもまあまあ恵まれ、いつものようにお母さんお父さんたちの見事な連携プレイで本当に居心地のいい、ゆったりした時間でした。いつもここでの食事が楽しみです。なんといっても滋養にあふれる体にいいものばかりを使い、料理上手なお母さんたちの愛情のこもった手作りで、しかもおいしい空気の中でみんなで食べるのですから。また今年は、お父さんたちの活躍で竹の水でっぽうを作らせてもらい、みんな大喜びでした。
 さて、音楽のクラスですが、こんな夏休みのど真ん中で心も体も開放された子どもたちは、どの子もいい顔をしてやってきて、最初からいつもと全然違うのです。前の晩寝つけなくて寝不足気味の子もいましたが、みんなのびのびしていて集中し、ノリがいいのです。日頃のストレスからすっきり開放された感じと言ったらいいのかもしれません。どんな勉強よりも子どもから学ぶことが一番大事だと改めて実感させられました。きららのキラキラした子どもたちに感謝です。楽しい2日間でした!お世話してくださった皆さん、ありがとうございました!
2008/06/14のBlog
《低学年クラス》
 4月は、お話「光と暗闇の大喧嘩」を読み聞かせ、水彩でその世界を体験しました。誕生してまだ間のたたない幼い光と闇は、とても仲良しでした。でも成長するうち、お互いはもっと大きくなりたいと考えるようになり、ついに喧嘩が始まります。風がうなり、雷が光り、地上に暮らす人々は怖くてたまりません。そこに一人の目の見えない少女が現れます。少女は目が見えなくても心の目で世界を見、光と暗闇を仲直りさせるきっかけをもたらします。
 4月なので、初めてこのクラスに参加する子供達がたくさんやってきました。初めは皆緊張気味で、体全身で小さな勇気を振り絞って教室にやってきます。でも緊張するのは最初だけで、30分もすると表情がほぐれてきます。
 水彩は、画用紙を水に浸してから描く「にじみ絵」を行っています。形よりも色の質を感じながら、リラックスし、のびのびとしながら筆を滑らせて描いています。お話の中を泳いでいるような、そんな感じだと思います。
細井 信宏
[ 12:25 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年造形クラス》
 この春からは、宇宙の始まりから星星の誕生、地球の生命の誕生へと話を進めています。
4月ではパステルを使って銀河を、5月では地球の海の誕生から生命の誕生の流れを水彩でたどっていきました。
 まだ星のない暗い空間に星雲が漂う初期の宇宙。その雲は渦を描きながら集まっていきます。そしてある時、その渦の中心で、突然、まぶしい輝きとともに星星が誕生します。私たちの住んでいる銀河系はこの様にしてできたと言われています。この銀河系の中には無数の星星が存在し、中にはきっと私たちの地球のように、生き物や私たちのような人間が生活している、そんな青い星があることでしょう。でも最近になって、ハッブル宇宙望遠鏡が宇宙に浮かぶ無数の銀河をとらえました。そう、宇宙は銀河という星の集団が無数に漂っているのです。暗闇の大宇宙に浮かぶ輝く銀河の群れは、神様の目からはまるでお花畑のように見えるのかもしれません。その一つ一つのお花に、生き物や人間達が一体どれだけ住んでいるのでしょうか。そのように考えると、この世界の壮大さと美しさに胸が震えます。
細井 信宏
2008/05/11のBlog
[ 12:21 ] [ きららの森の学校 ]
ピカピカの1年生を迎えた低学年クラス。2年生もまだまだ自覚がありませんが、持っている笛の違いで少しは先輩の自覚ができるでしょうか。1年生が使うのは1つだけ穴のあいたインターヴァルフルート、2年生はペンタトーンフルートです。毎年、最初は音楽の始まりのお話から始めます。世界で一番歌の上手な木から分けてもらった枝で作ったこの笛を、大事にして欲しいのです。
笛を吹く前に毎回オイルを塗ります。まず穴の中に1,2滴たらしておそうじ棒でゆっくりのばします。外側にも2,3滴たらして手でていねいにぬりこみます。この作業をしている間に子どもたちも落ち着き、笛もつやつやになり、そしてほどよく暖まります。
 今年度2回目の授業では、小鳥さんになって、私の歌う声を聞いて空高く飛んだり、木の上の巣にもどったり、地面に降りてエサをついばんだりしました。次には笛の音を聞いて同じことをしましたが、初めての子も高い音と低い音と真ん中の音がよく聞けていて
感心しました。さっそく笛で「ちいちいことり」を吹きました。1年生も1音ずつ担当していっしょに吹くことができました。2年生の男の子たちは時々おふざけするのですが、やる時にはちゃんとやっていてけっこう真剣です。これからが楽しみです。

 高学年クラスは今年初の試みとして3年生だけの時間、全員一緒の時間、4,5年生だけの時間の3構成です。4月の授業では
3年生は楽譜の導入として太陽の通り道を、4,5年生は実際の楽譜につながる星の通り道の5線譜を描きました。合同の時間には
ペンタトーンフルートで全ての音を使って即興的なことも始めました。4,5年生はリコーダーも使っています。高学年と幼児クラスの授業の様子は、また次回にお伝えします。
2008/04/22のBlog
[ 21:57 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年造形クラス》 
今回の低学年クラスは2回シリーズで、ロシアの昔話『能無しイワンと賢いエレーナ姫』です。お話をして絵を描くことはすっかり子供達に定着しました。お話の時間がくると、クラスは独特な静かな空気に包まれるようになりました。
 このお話には、題名に表わされている通り、何をやってもドジばかりしているイワンという青年と、利口で綺麗なエレーナという娘が登場します。話の前半では、そんな2人が結婚することになるのですが、ある時、エレーナは魔法の鏡に写る自分を見て、自分がどれだけ綺麗で賢い娘であるか『知って』しまい、夫を見捨てて、鳥になって空高く飛び去ってしまいます。残されたイワンは孤独の中で悲しみ、一方、飛び去ったエレーナは、遠い土地で王女として君臨することになるのですが、ここまでは現代社会の勝ち組、負け組みといったところです。エレーナは魔法の鏡やら知恵の本やらを所持し、自分の美貌と賢さにすかっり自信過剰となってしまいます。そんな女王の美貌と賢さに魅せられた気高い男たちがプロポーズにやって来るのですが、自分より賢い者としか結婚しないと言い張るエレーナは、自分と知恵比べして負けた者たちの命を次々に奪い取ってしまいます…。
 孤独と悲しみの中にいるイワンの世界は、そんな拡張し、上昇するエレーナの世界とは全く反対の世界です。しかし、お話はさらに展開し、そんな引き裂かれた2つの世界は最終的に一つに結ばれるのです。
 イワンは愛する妻を捜しに過酷な旅に出て、途中に出会った、困難に遭遇した動物たちを助けていきながら、最終的にはエレーナ女王の住む国にたどり着きます。しかしエレーナは能無しのイワンを自分の夫として認めようとしません。そこでイワンとの知恵比べが始まります。もしエレーナの出す難問にイワンが答えられれば、エレーナはイワンを夫として迎え入れ、もしイワンが答えられなかったら、イワンは処刑されるということになりました。もちろん知恵比べでは、エレーナに勝てるはずもないのですが、ところがどういう訳か、最終的にはイワンが勝ってしまうのです…。
 このお話の節々にはイワンの優しさや思いやりが込められています。それは旅の途中で動物たちを助けたり、お母さんへの愛情や、妻への愛情として表れています。この『思いやり』こそが、引き裂かれた2つの世界を一つにしていきます。お話の最後では、思いやりはどんな知恵にも勝る、思いやりこそ最も素晴らしい知恵であると、そう語っています。
 知恵比べに勝ったイワンは、エレーナが今まで人の命を奪った罪を許し、二人は心からの妻と夫として結ばれることになります。多くのお話では、最後には悪い者が火に投げ込まれたりという罰が下されることがよくありますが、このお話は『許し』で締めくくられています。
 エレーナの知恵とイワンの思いやり。この2つが合わさり、素晴らしい人間像が誕生したと言えます。
細井 信宏
2008/04/13のBlog
メンバーの違いや人数の違いで、毎年毎年授業の作り方を考えなくてはいけません。今年度は新4年生以上と新3年生の授業を
一部いっしょに、一部は別のことをするやり方でやってみようと思います。そのため時間も変更させていただきました。よろしくお願いします。
 さて、今年のおおまかな計画をお伝えします。
 4年生以上のクラスはこれまでのペンタトーンフルートに加えてソプラノリコーダーも使います。小学校で習う笛ですが、学校とはひと味違う授業になる予定です。それから前年度に続けて楽譜に取り組みます。音楽を誰か(後世も含めて)に伝えるという役割を果たす楽譜を、実際に書いてお互いに郵便で送り合い、届いた楽譜をみてどんな歌か歌ってみるという作業に取り組みます。どんな展開になるか楽しみです。
 3年生はペンタトーンフルートの全ての音を吹けるようになり、
簡単な即興をします。またスケッチブックにブロッククレヨンで星の通り道を描き、楽譜の導入をしていきます。
 2年生はよりペンタトーンフルートに慣れ、わらべ歌などを吹けるようにしていきます。1年生ははじめは1つだけ穴のあいたインターヴァルフルートで笛と出会ってもらい、徐々にペンタトーンに移行していきます。1,2年生はまだまだわらべ歌遊びもしていきます。
 幼児クラスは、今年は人数も少なく、なんとしばらく男の子ばかりなので、様子をみながらお母さんもいっしょに入っていただこうと思っています。
 今年のだいたいの流れです。きららで子どもたちと授業させていただくことで一番学んでいるのは私です。より良い授業のために
アウディオペーデという学びを始めて4年目に入り、いよいよ今年はディプロマの為の試験を受けます。どうぞ1年間よろしくお願いします。
(中務理美)
2008/03/11のBlog
[ 10:40 ] [ きららの森の学校 ]
《中高学年造形クラス》
 このクラスでは、昨年12月から4回シリーズで『平和』をテーマにした造形活動を行っています。1回目は捕虜収容所の過酷な環境の中で実際に起きたと言われるお話『キャンドル』を子供達に聞かせ、人々に希望を与えた一本のろうそくを描きました。2回目は、イラク戦争に反対する人々が世界中で平和行進を行った話、3回目は、アフリカでの戦争で難民になった子供達に食糧を送る活動についてお話しました。
 イラク戦争が始まろうとしていた2003年の冬、世界の多くの都市で同じ日に平和行進は行われました。それは歴史に残るほどの大規模なもので、例えばロンドンでは200万人もの人々が集結しました。そこに私も参加していたのですが、その巨大な人間の列はまるで大龍のようで、うねりながらゆっくりと都市の中心部を横断していきました。
 アフリカでは1994年にルワンダで内戦が起き、多くの人々が難民となって国外へ避難しました。その後しばらくしてNGOのスタッフとして、私は難民キャンプに向かうことになりました。その難民キャンプの子供達に食糧が届くまでの過程を、当時の写真を交えながらお話しました。そこではいろんな国から沢山の人々が、国連職員やNGOスタッフとして活動していました。
 戦争の悲惨さ、そんな重い闇の世界を小学生に伝えるにはまだ早すぎますし、抵抗を感じます。ここで子供達に伝えたいことはそのようなことではなく、そのような場所に、世界から沢山の人たちが、平和を願い、それに向けて実行しようとしていること。その一人一人の小さな行動が大きな龍のごとく、未来への大きな力となる、ということです。その未来へつながる「情熱」を子供達に伝えたい。
 4回目はお話の舞台を日本に移し、昔話『米良の上ウルシ』を子供達に聞かせました。お話の中で、自然の恵み(ウルシ)を自らの利益だけのために使い果たそうとする人間に、龍が現れてウルシを守ろうとします。昔から中国や日本などの地域では、龍は自然の恵みや神々と深い関係のある大切な存在として考えられてきました。森を伐採し消費するだけでなく、植林し、育ててきた昔の日本人の心の中には、きっとこの龍の存在が深く浸透していたのかもしれません。海外の森を伐採し、自分達の森を見捨ててしまった日本の現状に未来のテーマを投げかけつつ、大きな画用紙に一人一人がイメージする龍を描きました。

細井 信宏
2008/02/21のBlog
[ 10:23 ] [ きららの森の学校 ]
小学1・2年生クラス
 やはり1月はおもちつきと凧上げです。でも小学生の場合は2人1組でおもちつきのリズムを取ったり、だんだん速くしたりだんだん遅くしたり、と少し音楽的な要素が入ってきます。凧上げもだんだん高く上げると歌の高さもだんだん上っていきます。今度はその凧上げの歌「たこたこあがれ」を笛のいろんな場所で吹いてみます。
 2月はやはり雪がテーマで、「あめこんこん、ゆきこんこん」を歌いました。交互唱(2つのグループが1フレーズずつ交替で歌うこと。「花いちもんめ」の歌い方)をしたり、サイレント・シンギング(先生の合図で歌の途中を声を出さずに歌い、続きをまた声に出して歌うこと)をしたりするのは「聴いて」「歌う」のに大切な練習です。でも、子どもたちにサイレントの指示を出してもらうと1音ごとに声を消したり出したりしなければならず、ずい分忙しくなってしまいました。(次からはやはり私が指示を出します。)
 笛ではこの歌の冒頭をいろんな高さで吹きました。凧上げと反対に、空から降ってくる雨や雪は高い音からだんだん下げていきます。
 このように、幼児と低学年は同じ季節に合わせた題材を用いますが、小学生になるとより音楽的な内容にしています。 

小学3・4年クラス 

 3・4年生の3学期は楽譜を学びます。本来楽譜を習うことは文字を習うのと同様に楽しいことなのです。誰か離れたところにいる人に新しい歌を伝えるために、とても便利な手段なのです。そしてこれを学ぶのは3・4年生の時期が最適です。これまで描いてきた「星の通り道」を本来の楽譜につなげていきます。
 1月はまず、よく知っている「おおさむこさむ」の歌をうたいながら歌のリズムをみつけました。そして、スケッチブックにブロッククレヨンで太い線を引きながらいろんな長さを表す音符を学び、それを使ってリズム譜をクレヨンで描きました。
 2月は音の高さをみつけ、やはりクレヨンで描いていきます。その音の高さを表す太い線の上にリズム譜を乗せていくと、リズムと音の高さを表す楽譜ができました。あとは3月に、「星の通り道」に音符たちを乗せて本来の楽譜につながる予定です。
 子どもたちは9才の頃にひとつの節目を迎えます。それまでの模倣の時期から抜けだし、自分と周囲を区別し始めます。呼吸と脈拍の関係が1対4に落ち着いてくるのもこの頃です。それでこの時期の子どもたちには「4拍子」がふさわしくなります。クラベスやトーンブロックを使っての4拍子の練習も楽しんでやっているのがわかります。1年下の2年生たちと全然違う彼らを見ていると、4月からのクラスのあり方ももう少し考える必要がありそうです。
 (中務 理美)
幼児<うたあそびクラス> 
 1月はおもちつきと、ねずみ年にもちなんでネズミさんがテーマの
歌あそびをしました。外に出かけて凧上げも。といっても最近は正月に凧を上げている姿も見かけなくなりましたが。お話は「かさじぞう」と「ねずみのすもう」でした。
 2月は雪がテーマの歌あそびです。ちょうど2月の第2週目は朝から雪が積もって好都合でした。でも、もうすぐ小学校に上る今の時期の年長さんは、なかなか素直とはいきません。私が作る雪だるまを作るはしから壊していってくれます。雪合戦は大はしゃぎ。「おはなしのへや」が一時騒然となります。でもひとしきり遊んで「おうち」に入ると、静かにお話を聞いてくれます。集中して聞いて
いる子の目は、とても神秘的です。お話は「ゆきむすめ」でした。
 ここで、お母さんたちに提案があります。クラスの中でよく私は
即興で歌を作るのですが、お母さんたちもおうちで試してみませんか?即興というと難しく思われるかもしれませんが、平たく言えば「口から出まかせ」です。小さい子どもたちはよく「出まかせうた」を口ずさんでいるでしょう?あんなかんじで、言葉に節をつけるだけでいいんです。音符とかリズムとかはどうでもいいんです。
子どもの名前を呼ぶときに「○○ちゃん」というのも節つきで呼んであげると楽しくなりそうでしょう?かくいう私はわが子が幼い頃、気持ちのゆとりがない時はそれどころではありませんでしたが。
後悔することしきり、です。皆さんは今、なのです。是非お試しください。おうちの中に柔らかい空気が流れることうけあいです。
 (中務 理美)