講座「そうだったのか!市民社会〜消費者から当事者へ」報告

3月26日は第2回市民社会講座「そうだったのか!市民社会〜消費者から当事者へ」を実施しました。

身近な事例を交えつつ「市民社会」について考えてみよう、というこの講座、今までとは毛並みが違う講座でしたが、学生さんから地域の方、他市NPOセンターの方など、テーマに関心のある様々な論客(?)12人の参加がありました。
講師はフォーラムみのおの直田春夫理事長。講義の中では、「消費者とは誰を指すのか」、「人間の関係性」、「贈与の連鎖」、「善きサマリア人」「当事者主権」等々、なんだか難しめのキーワードがたくさん出てきました。

ここでそのうちの1つ、「善きサマリア人」についてご紹介。
アメリカでは、
「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法律「善きサマリア人法」があります。
例えば、もしあなたがお医者さんだったとして、飛行機内で急病人が現れた場合、救護を名乗り出ますか?
参加者からもいろいろな意見が出ました。その時になってみないとわからない、失敗した時のクレームや訴訟があるなら助けない、日本人が名乗り出にくいのは、訴訟云々よりも、ちょっとした勇気がないからではないか?…等々。

「ビッグイシュー日本」代表の佐野章二さんは、市民活動は、人を「当事者」にする運動だとおっしゃったそうです。
「傍観者」や「消費者」を「当事者」にしていくにはどうすればいいのか、今回の講座で結論が出たわけではありませんが、今後も、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

参加者アンケートより・・・
・ACのコマーシャルじゃないですが、気になっていても行動に出れない人も多いと思います。その行動をいかにひっぱり出せるかがテーマでしょうか・・・
・“NPOも消費者?”と考えさせられた。当事者を社会に増やすための活動をしている者としていつまでも当事者意識を持っていようと思った。
・つながる&OPENにすることはリスクが高く、リターンが大きいのだなと、なるほど!と思いました。