研修こぼれ話

右の写真は何かわかりますか?

これは、日本理化学工業株式会社から発売されているダストレス(粉の出ない)チョーク「キットパス」です。ガラス面などに描けて、水拭きで消えるという優れ物です。http://www.rikagaku.co.jp/items/iroiro.htm
先のアメリカン・エキスプレス・アカデミーの研修の中で、日本理化学工業株式会社の大山泰弘氏のゲストスピーカーセッションがありました。

日本理化学工業株式会社は、『日本でいちばん大切にしたい会社』という本でも紹介された会社で、知的障害者が全社員の7割という、障害者雇用率の高い会社です。

50年ほど前、地域の養護学校の先生が、2人の知的障害者を卒業後に雇ってほしいとお願いに来られて、最初は断っていたのですが、熱意に打たれて、2週間だけの工場就業体験という条件で受け入れたそうです。しかし、体験期間中に、とても幸せそうな顔で一生懸命に働く障害者2人の姿を見て、他の社員が感動し、当時専務だった大山さんに「2人を雇ってあげてください。2人にできないことがあれば私たちがみんなでカバーしますから」と社員全員で懇願したそうです。
そこから障害者の雇用が始まり、彼らの理解力に合わせて作業工程を変えたところ、一生懸命働き、売り上げも落ちなかったそうです。
日本でいちばん大切にしたい会社は、日本でいちばん社員を大切にする会社なのかもしれません。

そんな感動話とともに、キットパスチョークの素晴らしさを職場のスタッフに紹介すると、次の日、私のロッカーがこんな事態に・・・・。

えっと・・・これは、大切にされていると、受け取っていいのかな?

落書きは水拭きで簡単に消えましたが、心のモヤモヤはなかなか消えない私でした。