報告!市民社会講座〜社会とワタシの関係学〜

マツキです。

今日は、大阪大学で市民社会講座「社会とワタシの関係学」を開催しました。この講座は、大阪大学箕面市連携事業の一環で、大阪大学学生支援ステーション、学生部キャリア支援課の後援と、大阪大学21世紀懐徳堂の協力をいただいて実現したものです。
講師はシチズンシップ共育企画の川中大輔さん。
参加者は、阪大生だけでなく、社会人も含めて、テーマに関心を持って集った21人の方々。

序盤は、川中大輔さんの自己紹介とシチズンシップ共育企画の紹介も兼ねて、川中さんがいかにして社会活動の世界に入っていったのかをお話いただきました。

その後は、床に置かれた一本のペンを座標の中心として、現在の市民活動への関わり、過去の市民活動の経験によって、会場の中で立ち位置を決めるというワークを行いました。このワークによって、参加者どうしの市民活動への関係度もわかり、雰囲気もとても和やかになりました。

そしてグループに分かれ、それぞれが今の社会に対して100点満点中の点数を書き、満足しているところと、不満に思っているところをグループ内で共有しました。
そして、一番大きな不満の内容(例:教育問題、最近の学生のモチベーション、TV番組の内容)が似ている人どうしでグループをつくり、意見交換し、その課題への解決策を考えるというワークショップでした。

想いを伝え、共感で仲間をつくり、解決策を考える・・・という、まるでNPOができるプロセスを凝縮したようなワークでした。

最後に、川中さんから、社会との関わり方についての講義がありました。
社会を良くするために、ボランティアをするだけでなく、例えば消費者として、金融機関への預金者として、有権者としても私たちにできることがあること、
社会とは人間交際であり、社会問題とは「人とのつながりの不具合」であることなどをお話していただきました。

これまで主催した講座では、NPOに必要な具体的なスキルを身につけるものは多かったのですが、そもそもNPOの前に、自分の内にある社会への違和感とどう向き合うかということを、大学生を中心とした若い方々と一緒に考える機会はあまりありませんでした。今後は、学校や大学と連携して、地域社会を自らデザインする楽しさを広げていきたいと思います。

参加者アンケートから(抜粋)

(%緑点%)預金する場所によって、お金の使われ方が違うことに気づいた。自分のささいな行動が社会にどのように影響するのか、もっと知ろうと思いました。ワークをすることで、自分の考えが整理されたのでありがたかったです。

(%緑点%)・おもしろい生き方をしている人に出会ったこと。
・問題意識をもっていることが結局自分のこまっていることだったこと
 
(%緑点%)・問題意識→まなぶ、活動的にくらす、はたらくといった広がりかたができるのだというところが印象的でした。・社会参加にもいろんな可能性があるのだと感じました

(%緑点%)「他人事と自分事」当事者性を持って社会に関わるということをわかりやすく表現した伝え方ではないかと思いました

【おまけ】
講座の後は、近くのインド料理屋で懇親会。みなさん和気あいあいと、特大ナンに挑戦していました。