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ふれあい塾あびこレポ-ト
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2021/05/06のBlog
[ 15:58 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
“瑞穂の国”の現状に思うこと
~食と農の危機とコロナ禍の影響について
元筑波大学教授・農学博士 遠藤織太郎氏

きょうは新潟大学大学院や筑波大学大学院で教授を務められ、現在NPO法人手賀沼トラスト理事長の遠藤織太郎農学博士にお話頂きました。
70年に渡る農業や農学の学究の結果から、「豊かで瑞々しい稲の穂が実る国」瑞穂の国=日本の成り立ちと現状、そしてこれから先の“瑞穂の国”のあり方について解説いただきました。
飽食と大量のフードロス、一方で貧困や格差による不公平な食の分配や偏り、国際的にも最低の食料の自給率や持続可能な農業の確立問題、コロナ禍とはびこる自国主義や大国主義の行方など示唆に富んだご講演でした。 (秋田桂子)
2021/04/12のBlog
わが作家人生を語る 
「僕って何」で芥川賞受賞 作家 三田誠広氏

1977年に「僕って何」で芥川賞を受賞され、日本文藝家協会副理事長などの要職もつとめていらっしゃいます三田誠広さん。きょうは三田誠広さんをお迎えして、我孫子の地で初めての、芥川賞作家によるご講演をいただきました。
「若いころは青春小説を書き、中年になってからは歴史小説を書いてきました。がきょうは我孫子の地に来ましたので、志賀直哉の話から始めます。」と話されてご講演が始まりました。
最初に読んでも何も理解できない小説が、年齢を経て読んでみると状況が良く分かる小説の例として志賀直哉の『和解』と川端康成の『伊豆の踊子』をあげられました。
『和解』の父と子の関係、翻ってご自身の父と子のエピソードなどを解説くださいました。
(秋田桂子)
2021/04/05のBlog
嫌中・嫌韓の起源-日本人のアジア観は19世紀に変わった-
東京大学大学院人文社会系研究科教授 
小島 毅氏

かつての友好ブームが一転、近年は 「中国は嫌い」「韓国は嫌い」と公言する人が増えています。かつて文明を伝えてくれた中国・韓国に対して、日本人はいつからこうした心性を持つようになってしまったのでしょうか。
小島毅先生は、「中国や韓国にかかわる日本人の見かたは、きのうや今日起きたことでは無くて、19世紀に変わった」と話されました。そしてなぜ変わったかとして、本居宣長の『古事記伝』・杉田玄白の『蘭学事始』・藤田東湖の『弘道館記述義』、『征韓論』や『脱亜論』など19世紀の歴史書や学術書を例に、日本人の意識の変化を解説くださいました。

「最近の授業は画面に向かって呟くのみで、笑い声が聞こえないのは話し手にとってとてもつらいことです。きょうは対面なので、楽しみにやってきました。」とされた、小島毅先生。きょうは雨と風が強い日だったのですが、61名のお客さまにも楽しんでいただけた講座となりました。 (秋田桂子)
2021/03/08のBlog

シリーズ「古典文学のヒロインたち」第六回
謡曲「井筒」の女― 紀有常女って誰?―
國學院大學講師・文学博士 堤 康夫先生

現代文学では「独創性」に主眼が置かれますが、謡曲では「出典や典拠」に主点が置かれます。室町時代に能楽を大成したとされる世阿弥の作品である謡曲「井筒」は、従来『伊勢物語』第23段を本説にすると言われてきました。
本当にそうでしょうか?、というのが今日のテーマです。雨足の強い中 大勢のお客様にお出でいただき、人気の堤康夫先生の講座を開催しました。
先生は謡曲「井筒」の中から
1.女を紀有常の息女としていること
2.「昔、男ありけり」ではなく「男むかしありけり」としていること
3.歌詞に「ひとり行くらん」とあること
4.筒井筒の「生ひにけらしな」は有常の娘の古い名前であること
5.「あだなりと名にこそ」と詠んだ伊勢物語17段の女性は23段の女性であり、紀有常の息女であること 。
この5つの疑問点が伊勢物語の23段の内容と合致しているか、謡曲「井筒」の出典の謎解きを楽しく解説くださいました。(秋田桂子)
2021/03/02のBlog

「したたかな植物たち」 あの手この手のマル秘大作戦
植物生態学者 多田多恵子さん

「美しき小さな雑草の花図鑑」の著者で、文筆・電波・撮影・講義・講座で引っ張りだこの多田多恵子さんにお話いただきました。気温19度の暖気に恵まれ、大勢のお客様にご参加いただきました。

「植物」はその場から動かず 動けず、その生き方は受け身に見えます。ところが奈良公園にはシカが多いにもかかわらず、アセビ(馬酔木)が群生しています。アセビには防虫剤の成分でもある強い毒性があり、毒を持つことによってシカから身を守っています。
アカメガシワは葉っぱから蜜を出してアリを集め、カメムシやケムシが寄ってくるのを追い払っています。
花粉を運ばせるために、花の形を上向きや下向きに工夫している植物たち。
種子を芽生えさせるために、風や水の流れに乗せたり、蟻や鳥に運んでもらったり、100年以上も眠り続ける一部の植物たち。実は「植物」は自然を利用し、動物たちを操って、したたかに生き残りをはかる生命体であるーというお話でした。

『雑草という草は無い』とされたのは、昭和天皇でした。親しみやすく、観察をして面白いのも雑草です。小さなルーペを片手に、外に出てみませんか?―と結ばれて楽しい解説が終了しました。コロナ籠りから抜け出して、庭や野原に目を向けるきっかけになりましたでしょうか?(秋田桂子)
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