岸和田だんじり祭「ワンダフル!
外国人見物客増加 関空LCC路線増など要因か
岸和田だんじり祭で、うさぎを模した仮面をつけて歩く少女ら=13日午後、大阪府岸和田市(安元雄太撮影)
大阪府岸和田市の南海岸和田駅周辺と春木駅周辺で13日から2日間の日程で行われている「岸和田だんじり祭」。秋の城下町は祭りムード一色に染まっている。訪日外国人観光客が増える中、今年は、関西国際空港などから入国した外国人見物客の姿が例年に増して目立つ。
外国人らは辻々を直角に曲がる「やりまわし」や商店街を行くだんじりに魅せられ、地元住民と同様に法被(はっぴ)姿になって記念写真をとるなど、豪快さで知られる祭りを満喫した。
だんじり祭を見物する外国人のために、南海岸和田駅近くの市シルバー人材センター内に設けられた案内所「DANJIRI INFORMATION CENTER(だんじり・インフォメーション・センター)」。
市国際親善協会が毎年設置しており、各国語の案内地図を配布するほか、ボランティアスタッフが解説している。祭り初日の13日も、米英やドイツ、フランスのほか、中国や韓国、台湾、中東などからの旅行者や留学生でにぎわった。
フランス語のガイドなどを担当した岸和田市の主婦、篠原栄子さん(81)や、英語ガイドを務めた泉大津市の英語教師、栗尾宣子さん(73)らによると、例年も祭りの2日間で30カ国・地域からの延べ150人以上が利用するが、今年は「国・地域の数も増加傾向で、200人以上の利用が見込めそう」。
円安に加え、岸和田市に近い関空で格安航空会社(LCC)の路線が相次いで就航したことが大きいとみられる。