京都市文化財マネージャー上級講座も基礎講座が全て終了し、12月9日は実践講座の1回めが行われました。午前中に中川先生の実践課題の進め方の説明、「歴史的建造物の調査方法」の講義が行われ、午後に「歴史的建造物の評価と保存」について、文化財保護課の石川さん、景観政策課の岡田さんの講義がありました。最後に受講者が課題として選んだ建物についての報告と相談があり、石川さん、岡田さんにも引き続き、意見交換に参加していただきました。文化財的視点、景観的視点、どちらが正しいというものではなく、対象となる建物そのもの、地域や歴史、風土も含めて考えていくことが必要です。民家の場合は特に「暮らし」、「生業」で形づくられてきた経緯があり、それらも含めた支援の形がないものかという受講者からの感想も聞かれました。講座を卒業されてからも、多くの方々が、本業やボランティアで保存・活用の取り組みを積極的にされています。事務局としてもそういった取り組みを後押しできるよう共に活動していきたいと思います。(よ)