良い芽は大きく、悪い芽は小さなうちに・・・ 10月1日

今日から10月!新チームの本格的なスタートとなります。それにあたり昨日は1年生に対して少し話をしました。人間は誰もが、『自分を認めてほしい』と思うものです。心の中できっとあるかと思います。でも、その認めてもらいたい気持ちをうまく表現出来る子もいれば言葉には出せない不器用な子もいます。ただ、不器用な子ほど実はそういう面がしっかりと表れるものなんです(%ニヤ男%) みんなは認めてもらいたくてサッカーをやっているのではないと思うし、原点は『自分が好きだから』だと思っている。なのに、自分を認めてもらいたくて・・・て気持ちが勝ってくると方法が間違ってくる。昨日も言ったけど、自分の弱さを認められずにごまかしてしまう・・・・そういう子が年々増えている。それはスクールをやっている中で小学生を見ていても思う事です(%ショボ男%) 大人として、そういう部分は見過ごしたらいけないと思っています。前のワークショップで加美中にていろんな話をしていただいて、余計に強く思った話で『子供は周りの大人、環境で変えられる。そういうタイミングを与えてくれる大人に出会えるかどうかです』という話があったのが強烈に印象に残りました。自分の時に黙って見過ごしてやれば自分の時には被害もなく、先でその子の見過ごした部分が大きくなって自分は関係ない・・・としようとする大人も実際に多いと思う。自分だってそういう弱さを持っていた。1年生で出来なかった事が2年生になって出来るようになってきたのを見て、『こういう子も2年生になったら変わるだろう・・・』なんて甘さを持ってやってる時期もあった。だけど、今は違う!その日、その時に言わないと、最初は小さな嘘やごまかしで自分を甘やかすだけで済む問題も、のちには他人を傷付け、迷惑をかけ、自分自身ももっと大きな注意をされたり怒られたりするんです。それは自分だって経験のある事だし、曖昧にしたばっかりに大きな結果につながってしまった事だってあります。だからこそ!『今』なんです。その時に、分かった時点で注意をする。最初は本人に気付いてもらえるように仕向けるけど、それでも分からなかったら直接言うしかない。嘘やごまかしは、暴力と同じぐらい人を傷付ける事も分かっています。

年々要求していく事が早く、多くなっているのは事実です。が、それは社会人からキッズの年代まで幅広く見れるようになった自分が得た大きな経験です。誰もがそれを見れるわけではない。ましてや自分の子以外のそういう年代を見る機会はなかなかないものです。そういう貴重な経験をしているからこそ、見えるものも貴重なのです。未来が見える!とまではいかないのですが、こんな事を平気でしている子は将来大きな壁に当たってしまうだろうなぁ〜と思います。中学生にもなると心が揺れ、多くの刺激を外部から受ける為、予想もしていない方向へ行く事もあります。だけど、そうやって周りに影響されるのはやはり心が弱いからで、未熟なのです。自分の意思、自分のしたい事さえ言えない、ごまかしていると良くない道へと進むのです。嘘は人を傷付けます。自分も何気ない嘘で多くの人を傷付けてきたと思っています。でも、ファルコを立ち上げてからは自分に正直に生きています。精一杯の気持ちでやってます。だから今の自分に自信があるし、そうならないと子供に指導も出来ないと思っています。幅広い年代との関わりによって、純粋でなければ寄ってこないキッズ年代。ユーモアがないと溶け込めない小学生年代。納得のいく言葉と姿勢を見せないとついてきてはくれない中学生年代。きちんとした理論と情熱を伝えなければ信じてくれない高校生年代。熱さと冷静さの両方を持っていないといけない社会人の年代・・・と関わる年代に合わせて学ぶべき事がファルコを始めてからありました。どの年代でも『押さえつけ』は簡単です。怒る、怒鳴る、大声、と力で抑えるのは指導者でも何でもない。指導者って自分を越える可能性を引き伸ばす事だと最近思うのです。押さえつけは=自分を越えさせない事ではないでしょうか?そんなの指導ではなく『管理』だと思います。自分を越える、いずれ越えていく可能性を最大限に伸ばしてあげる事が本当の指導者だと思います。こう思えたのも、ファルコを4年やってきていろんなふれあいがあったからです。その年代、その時に自分がどうしていかないといけないのか?を考えるようになった。問題を先送りにしてはいけないと思うようになった。

子供は個性の固まりです。好奇心の固まりです。心が育っていない時期はすぐにあちこちに振り回されます。ただ、個性とはいい面だけではありません。悪い面も個性にはあります。人に迷惑を掛けるような個性はきちんと指導しないといけないし、その子が自信を持てる部分は伸ばしてあげないといけない。指導者とはそういう立場だと思っています。言葉で理想を言うのは簡単。でも、それを実際の個性ある子供の前でどれだけ実践出来るかだと思う。悪い事は悪い。いい事はいい、ときちんと言えるようにしていきたい!子供を正すのに遠慮はいらないと思っている。地域の人から見たって、間違っている行動や、おかしいな、と首をかしげる行動だってあるはずです。それは伝えるべき事なのです。高校を出た若者に指導をしないといけないと思うような事があるのは少年時代にきちんとそういう指導をしてくれる人に出会っていないツケなんだと思う。

自分の弱さをごまかし、自分の弱さを認めない人間。
嘘に嘘を固めて自分をどうにか作っている人間。
間違いを認めない、他人のせいにする人間。

この全てが人としては醜い部分でもあります。でも、人間だからこそ持っている部分だとも思います(%ショボ男%) それをいかに克服していけるのか?です。努力をやめるのは簡単。いつでも誰にでも出来る。思うがままに好きなように生きるのなんて一番卑怯で、一番弱い人間のやる事。本当に強い人間はそういう弱さと戦い続ける人間だと思う。自分に負けない、自分の弱さに甘えない、周りに流されない人間だと思う。コーチもそうありたい。そうでないとみんなを指導する資格もないと思っている。自分に負けない自分でありたいと思う。

みんなだって自分に対して弱い部分はあると思う。でも、認めたらいい。逃げないでほしい。目をそらさないでほしい。認める事から始める。そこからの努力で変われる!自分で弱さやずるさに自分で気付けた子はすごいと思う。そうなれば努力も小さくて済む。だけど、人に言われてからでは努力はたくさん必要となる。さらに人を傷つける大きな出来事があってからではもっと多くの努力が必要になる・・・・傷口は小さな時のほうが治りは早いのです。

自分の傷口はどれぐらいだろうか???ゆっくり見つめてみよう・・・。

そして・・・・・・

変わろう!前へ進もう。一歩を踏み出そう!!