地域の良さ、カラーを出そう!! 3月5日

昨日はキッズの打ち合わせで北播の指導者の方々と話す機会がありました。その中で、それぞれにやっているキッズの活動の様子や、少年の活動の様子などを聞いていると『やっぱりそれぞれに違うんだなぁ〜』と思いました。これは当然ですが、どうしてその違いが生まれるのでしょうか?と考えた時に、思うのが『地域のカラー』でもあると思います。チームそれぞれには主旨があって、競技意識優先で勝ちにこだわっていくチームがあれば、サッカーを通して多くの事を学ばせたいと考える所を優先させるところもあります。どちらが正解で、どちらが間違っている、ではなくてそういう個性がものすごく発揮されるのもサッカーの楽しさでもあると思います。

コーチは八千代に生まれ、育ち、今は多可を中心とした活動をしていますが多可の中にも3つの地区に分かれていて、その地区ごとにカラーはあります。スクールなどを通して3つの地域の子供と接する機会のある自分は、その地区のカラーも大切にしながら指導する事を考えます。やはり、教える上でよそのマネばかりしていては絶対にうまくいきません。いい所を自分なりに指導法として参考にする事はあっても、人のマネをしようとして出来るものでもないし、人のマネは自分のカラーも消してしまう事でもあるので、それは自分はしたくないと思っています。

コーチ自身、多くの地域に飛び出して選手としての活動をしてきました。そこでは、同じようにそれぞれの地域にカラーがありました。それが今の自分の指導にも役立っていると思いますが、やはり最終的に生まれ育った地域への思いが一番強いと思いました。それがここへ戻ってきている証拠でもあります。だから、今ここで育っていく子供達がこれからどの道に歩んでも、この地域を忘れる事はないし、自分が『サッカーと出会った場所』だから、きっと一番強い思い出の場所になるはずです(%笑う男%)

そんな子供の育った思い出の場所が、やはり『良かった』と思える場所であってほしい。嫌な事もあったけど、いい仲間がいたな〜。って思える時があると思う。みんながいたから楽しかった、って思う日があると思う。そう思った時には、一度小学生のサッカーを覗いて見るのもいいですね・・・・

自分の原点がそこにあるから(%笑う男%)

勝つ事が子供にとって、必ずしもベストではないのはそこにあると思います。子供も将来サッカーを続けてればきっと迷い、苦しむ時が来ます。それは続ける事によって必ず全員があります!そんな時に、『戻れる原点の場所』がある事が子供の生涯においても最も大切な事なのではないかと思う。勝つ事はうれしい!当然です。でも、一生懸命やれた場所である事が最優先になります。一生懸命やるのは『個人』の問題です。チームとしての成果、チームとしての結果はもちろんですが、生きている中で最優先なのは、『自分』なんです。個々の違いある意識の中でも、『あの場所は良かったな〜』と思えるチームこそが最高のチームだと言えると思います。だから、今自分のチームがいいとか悪いとか、簡単に評価は出来ないと思っています。将来、ここを巣立っていった子供が、あの場所は本当に自分にとって良かった!と心から思える場所であったのなら、それが『いいチーム』であると思っています。現状をだけを見て『いいチーム』『悪いチーム』と判断される方もいるでしょうが、子供にとって今の時期は人生の中での通過点でもあり、必要な事を多く学ぶチャンスの時でもあります。そのチャンスの時期に学ばせる事により、将来分かってくるかと思います。その意味が・・・・

子供が将来、迷った時や悩んだ時に楽しかったと思い出せる場所になるとコーチとしてはうれしいものです。それを作る為にやっているのではないし、もちろん今やっている時間も大切にしてもらわないといけない。今を全力で取り組んで、後になって良かったと思える場所を自分は自分の出来る事で提供していけたらと思います。

この地域の良さはこの地域にしか分からないものでもあります。でも、それがあるから、いろんな戦術だとか監督、コーチのカラー、チームのカラーも様々です。どんなサッカーが一番優れているなんて事もないし、人の評価する所も様々です。そうなったら一番は、やはりやっている子供の気持ちになります。いくら親が満足しても子供がそうじゃない場合もあるし、反対の場合もある。それでも、やっているのは親ではなく、子供なのだから、その子供が満足したと言える事が、一番なのだと思います。子供が望んでいる事、それを満たしてやると共に、教えるべき事を教えていく事。。。。それがコーチとしての使命でもあります。自分なりに毎日考え、良くしていけるように限られた時間の中でがんばりたいと思います!!!多可地区の良いカラーを失わないように・・・