3年生の成長、中学校での成果! 9月25日!!

土曜日は、3年生のラストゲームをしました。

『ラスト』

この言葉は本当に、うれしいような寂しいような、そんな気持ちにさせてくれます。何度もこのブログを通しても言ってきたけど、この学年こそが自分の指導者としての全てであると言っても過言ではないと思う。コーチとしての楽しさ、喜び、苦しみ、悩み、そんな全てをこの学年で味わう事が出来た。人間は誰も、一番かわいいのは『自分自身』だと思うし、コーチだってそうだと思う。でも、みんなが本当にそれだけしか考えなかったら、思いやりなんて言葉もチームワークなんて言葉も存在するはずがないと思う。この学年とは一緒に泣いたり笑ったり、心を動かされる体験がたくさんあった。この子達に出会ったから自分はコーチを本気で続ける気になった。未熟な自分が恥ずかしいと思えるように教えてくれた。コーチだって、二十歳ぐらいの時、学生の時はやっぱり一人の男だしカッコつけをしたい時期もあった。周りにいいように見られたい・・・そんな思いがいっぱいあった。

でも、この子達に出会い、夢や自分の結果の為に無我夢中でがんばる姿を見た。コーチが正しいと信じ、純粋に言う事を聞こうとしてくれるみんながいた。そんなみんなを見ていると、カッコをつけようとしている自分、周りに良く思われたい為に動いていた自分が恥ずかしいと心から思った(%ショボ男%) 

『俺は何の為にコーチやってるんだろう・・・・?』

と自分に問い掛ける時期もあった。その時期にコーチ研修として市位監督のおかげでイタリア研修に行かせてもらえた。そしてそこで本場のサッカーと出会い、現地の子供と出会い、刺激を受けて帰ってきた。そして、多可トレとして今の3年生に出会った。正直、コーチしている時は自分よりうまくなってほしくない。教えるからには抜かれたくない。そんな気持ちがどこかにあった。だからうまい子を素直に認めないような自分もいた。それでも、八千代の小さな地域から多可に広がるとサッカーをしたい子がこんなにいるんだ?!と思うぐらい多可トレには38人もの子が集まってくれた(%ショック男%) それはそれでしんどかったけど(笑) でも、そのきっかけで今中コーチとも出会った。その次の年には宮内コーチとも出会った。コーチをしていていろんな人とも出会えたのは自分にとってものすごく大きいし、今でもありがたい出会いに思える(%笑う男%)

ファルコとして立ち上げる時に、半分もの子がこちらを選んでくれた。送迎、お金、小学校の時とは違う環境になるにも関わらず選んでくれる子がたくさんいた。本当にありがたかった。この子達の為に自分は全てを捧げてもいいと思えるようになった。そして、自分のコーチとしての形が少しずつ出来てきた。教えるには・・・・・??そんな単純な事からしっかりと考えるようになった。そこでまずは生活面から見直した。自分が中学校の指導をするなら、絶対に生活面もしっかりとサポートしたいと思っていた。それなら自分もしっかりとしなきゃ!!と思っていた。そこから見本になろう!と思った。そして、ミーティングやレポートをしてみんなとの会話の時間も持ちたいと思っていた。夜の練習だし、会うのは2時間と少し・・・そこで全員と会話をするのは実際難しい。休み時間があるわけでもない。そこで会話をするには、ゲームレポートしかなかった。みんなの心の中が少しでも覗けるようになった。最初は形だけのレポートが多かったけど、悩みは苦しみも書いてくるようになった。それをもとに話したり出来た。個性があるだけに誰がいつ悩んでいるのか?何があったのか?それもサポートしないといけないのがコーチだと思う。当然全てをまかないきれないけど、何もしない、しようとしない人間にはなりたくないし、自分がそういう姿勢でなければみんなもお互いを思いやる事なんて出来ないと思っている。自分を信じてこのチームを選んでくれたみんなの為にも、自分はきちんと一人前の人間になる事を教える義務がある。先生ではないけど、関わる以上はそれぐらいの責任を持ちたいと思う。まだまだ足りないですけどね・・・(%痛い男%)

でも、一緒に乗り越えてきた経験があって今では、子供は心身共に大きくなった。体はもちろん(コーチはみんなの中で見えなくなってきたし(%笑う男%))、心も成長した。中学校の生活はまだ半年続く。部活のほうがもしかしたら良かったかも・・・そんな子もいるかもしれない。そう思う保護者もおられるかもしれない。それは個人個人が思う事だから否定は出来ない。ただ、自分はこの学年、このチームに誇りを持って、このチームにしかないカラー(地域のつながり)に自信があるし、子供本人が良かったと思ってくれたのならそれが何よりです。保護者の皆さんまで満足させようと思うのは無理だし、不満はあると思います。それでも、こちらの活動を最後まで支援し、協力してくださった事を心から感謝いたします。一番子供が成長したのは『今、何をしないといけないか』をしっかりと考えるようになった事です。もちろん個人差はありますけど、自分から何かをする事が多くなった。1年生は、今は何か一つ事をやろうとすると必ず質問が飛んでくる。3年生も昔はそうだった。この質問の回数が減ってきた、なくなってきたのが成長でもある。考えてやる事が出来るようになった。例えばレポートを渡すのは忘れたとします。1年生なら、『もらってない。忘れたコーチが悪い』となる。でも、そこでも自分で紙を作って書いてくる子もいた。コピーして作ってくれる子もいた。そうやって自分で出来る事を一つでもやろうとしてくれる気持ちが増えた事が大きく変わったところだと思う。コーチがミスしても助けてくれるようにもなったしね(笑)

結局、みんなは『人』であって『物』ではないのだ。だから、言われた事しか出来ないようにはなってほしくない。コーチの言う事を守らないのがいいのか?そうではなくて、1言われたら自分で考えて、1言われた事の成果を3にも4にもしてほしい。レポートを書いてきなさい。こう言われて本当に書くだけの子ではいけないという事。書く中で、しっかりと内容にもこだわる。自分の為だと思ってやる。そういう成果を出せるようになってほしいし、3年生はそうなった。レポートの内容も読むのに1年生の時よりも倍の時間がかかるようになった。もちろん返事にも・・・。そういう細かい変化の積み重ねで今大きく変わったと振り返ると思える。人間はそういうものだ。小さな事を積み重ねていく事しか大きな事は出来ないのだと今では思う(%笑う男%) それも、3年生から教えられた事だ。だからこのチームを一気に広めたいとか成果を出したいと欲を考えないで地道にコツコツとやっていきたいと思う。少なくとも3年前の立ち上げ当初に比べて『FALCO』の名前を知った人は確実に増えている。それも一つの成果だ。みんなのがんばりがあってこそ一つずつ階段を登れている(%笑う男%) だけど、みんなの人生の階段はまだ登り始めたばっかりだ。これから長い階段がまだまだ続いている。それを焦って飛ばして登ろうとせずに、『FALCOらしく』コツコツ登っていってほしい。コーチはこの学年と出会えた事で人生の大きなステップとなった。すごい勢いでこの3年間登り続けてきたから、少しペースを考えながらやりたいと思います、年も取っていくので・・・(笑)

残り一週間。もう楽しむ為にやりたいと思います。このFALCOで学んだメニューの全て(走力・サッカーサーキット・12分間走・ブルガリアシャトルラン)をやり終えましょうね←全部しんどいメニュー(笑) ケガのないように残りの時間を楽しみましょう(%笑う男%)