皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
また大きく季節が変わり、凍てつく大地から力強く新芽が吹いて来ています。
戦火に見舞われた土地にも、今もこれからも春の花が咲き続けてくれることを強く願います。
さて、五月ごろになると夏野菜の「苗」がホームセンターなどで見かけるようになりますが、ちょうどいま時期は出荷前に農家さんがハウスなどで育てている時期なのかと思います。
野菜などの苗は、種から大きくなるまでの管理がとても難しいらしく、野菜の良しあしに大きくかかわってくるらしいです。
人間も、この「苗」の時期、幼いころの環境は、少なからず影響すると思います。
英語でも、保育園のことは「ナーサリースクール」(ナーサリー=苗畑・種苗場)、幼稚園は「キンダーガーデン」→ドイツ語でキンダー(子供)のガルデン(庭)に由来。と呼ばれ、子供を育む環境を庭に例えるということがあります。
ですが、庭には雨も降り、日照りも照り付け、時に虫や鳥も来ます。
必ずしも「苗」の時期に安心で危険なく過ごせるというわけではありません。
幼いながらにいくつもの傷や怖い目にあい、おびえ泣きながら、徐々にその「根」や「茎」「葉」に刺激が加わり、それから回復するようにたくましく太くなっていく。
それは周りの大人の庇護や思惑を超えた自然に与えられたたくましさなのかもしれません。
やがて「苗」の時期を終えて、強い硬い大地に根を下ろす。その時にその「苗」たちも知らなかった生きるという激情のようなエネルギーに満ちてくるのだろうと思います。
真夏の灼熱の太陽に照らされるその日を待って、今年の「苗」たちもすくすく育ってほしいです。
 ムニュ