皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

暗い冬の空が割れて、あたたかな春の陽の光と風が舞い込んできました。
山や野の木の芽たちが、芽吹きの笑いの時を控えて力を溜めこんでいます

さて、多くの人がそうなのかもしれませんが、ムニュは幼いころ大変な怖がりで、特に「お化け」に関しては大変な苦手意識がありました。
実際に見えたという経験もちらほらあるのですが、それはその後発症した精神病との関連もあると思いますので、実際にお化けという存在があるのかは定かではありません。
ですが、幼いころは、その「お化け」という存在が、直接「死後の姿」という事より、とても奇怪で得体のしれないものという未知の存在であったのも、怖かった理由かと思います。

ですがその後、歳を重ねるにつれ、少しずついろんな人生経験を積み、自分の身近でも、また自分自身も、「死」に関連する事柄を何度か重ねるうちに、「死」、「お化け」ということが具体的に、「生」の続き、延長に在るのだという感覚になってきました

時折夢枕に立つ亡くなった方の話される言葉も、おどろおどろしいというよりは、簡潔な業務連絡、事務連絡のような端的さがあり、今もそばに居て何かを伝えるのに、恐ろしさも違和感もあまりないのだなあと感じます

そして、ムニュがいつか亡くなって、「化ける側」になった時、意外に自分が恐ろしい存在でも奇怪な姿になるでもなく、生きていた頃とごく変わらない風貌であるのかもしれないなあと思います。
ゆっくり少しずつ、「生」と「死」の感覚がフラットになっていくのだと思います

ムニュ