皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

今年も、どこか遠くから稲の穂の匂いと秋の虫の鳴き声が聞こえてきました。
夏が空から退場して行き、涼しさと共に水の滴るような靑があたりに立ち込めてきています。

さて、今年に入ってからムニュは、コロナの影響もあり、「料理」をすることがかなり日常の仕事となったのですが、日々台所に立ち食卓に食事を並べることが増える中で、いつからか食事を取ることがエンドレスであるような感覚になりました。

一日、一週間の中で食事を作り食べることは、それだけで生きていく最も重要な仕事のように思えてきました。
そして、毎度毎度目にするおかずを見ていると、確かに、自分は生まれてから今まで日々ひたすらご飯を食べてきたのだと、当たり前のことに少しもうろうとしました。

生まれてから今まで、日々の食事、誕生日や記念日の食事、クリスマスや夏のキャンプでのバーベキューなど、その時々で瞬間瞬間の思い出の食事が思い出される気がしました。

そして、また明日が来ると食べるであろう「朝ごはん」。
この先、どんな嬉しいことがあっても、悲しいことがあってもその日の朝に食べる「朝ごはん」。
自分の人生が冬を迎えていく中で、少しずつかすれていく目に映る「朝ごはん」は、どんな風景なのだろうと思います。

願わくば、穏やかに一日を始め、一生を閉めていく食事が、滋味あふれ心身に染みわたる豊かなものであることを願います。 
 ムニュ