皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

世界中に新しいウイルスが蔓延する中、ふと脇を流れる水路や水たまりの中にも、はるか昔からの生き物や未知の微生物が息づいているのかもしれないと思います。

マスクをつけながら歩く街並みにも、新しい春の香りが漂っています。

さて、先日ある時、ムニュの家の上空に、「乳房雲(ちぶさぐも)」と呼ばれる雲が現れました。
これは、曇り空の一つで、ポコポコと垂れ下がった雲の底がまるで牛の乳房に見えることからこの名が付いています。

荒天や、悪天の前触れとされる雲だそうです。
確かに、その日はわりと暖かかったのですが、サッと冷たい風が吹いてきて、雷鳴が聞こえてきてもおかしくないような気がしました。

しばらくして、ムニュは持病の頭痛がしてきました。

このムニュの頭痛も天気予報の一つのようなもので、気圧が下がって来たり温度や湿度の変化で症状が出ます。
足で大地を踏んで空を見上げ、そこにある体とこころの変化をつぶさに見つめる、そこにある最低限のもの、自分を取り巻く「環境」と、自分の「存在」、その関わり合いをじっと見つめることで、ここで自分はどう生きてきたか、今はどうなのか、これからどう生きていくのかじっくり読めるような気がします。

しばらくすると乳房雲は通り過ぎ、頭痛も収まり少し気分も晴れました。

生きてゆくこと、暮らしてゆくことに複雑さを感じてしまうときは、ただ空と大地と自分の関係に耳を澄ませてみるのもよいかもしれません。
 ムニュ