皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

大きな災害や疫病を前に、昔の人々がただ大きな炎を焚いて祈る気持ちが分かる気がします。
新しい脅威にさらされながらも、やがて順化して落ち着いてゆくことを願います。

さて、この早春の時期に外を歩いていると、あちこちに木々の新芽や、「つぼみ」を見かけます。まだ凍てつく空気の時期に、小さな無数の塊が静かに膨らんできています。
それらを見ながら歩いていると、ふとムニュの心の中も、疼きのような鈍い痛みを感じます。

まるで、ムニュの心の中にも無数の「つぼみ」が付いているような気がします。
それらは、とても異質なものに感じられ、まるでそれそのものが「病」のような気さえします。
真冬のさなかにそのつぼみたちが付く、それは無数の細かい「傷」がついていく痛みに感じます。

それらと心の中で闘う、過去の辛い思い出やストレス、不安、悲しみなどが自分の体を蝕みながら静かにつぼみは膨らんで行っている気がします。

そしてやがて花咲き誇る春が来て、つぼみが開く。
明るい陽の光の中で、生きることを謳歌する夏が来る。
その時が来るまで、見えない約束をこころや体が守っているような気がします。
空気の色が静かに虹色を帯びてくるこの時期、そんなたくさんの木々や生き物のはちきれんばかりのエネルギーに、耳の奥がツンとしびれるような気がします。
 ムニュ