皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

新しく年も明け、寒さも底に向かっていますが、ふと感じる早春の光やにおいに遠い日の寂しさやすがすがしさを思い出します。
やがて花が咲き誇る前の、小さな別れを思わせます。

さて、ムニュには生後六か月となった甥っ子が居るのですが、時々会うと変化や成長に驚かされます。特に、足をバタバタさせて自力で動こうとしたり、いろんなものを口に入れてその存在を確認しようとしています。
その中でも、「喃語」(なんご)と呼ばれる赤ん坊の特徴である、まだ単語になりきらない発声、「アア」とか「ムウ」などの音を発して何かを話そうとしています。
甥っ子の感覚では、必死で周りの情報を処理して、適応しようとして、そして「コミュニケーション」をとろうとしているのかと思います。
甥っ子を囲んでいる、「新しい世界」。

それは、ムニュが病気になった時、突然開いてしまった新しい感覚や情報などに過度に混乱していたことを思い出させて、少しでも新しい世界の情報をうまく飲み込めるようハラハラしてしまいます。

そして、やがて言葉を会得して、会話を覚え、ひとりの人になってゆく、そこにある新たな言葉や社会の「縛り」が待っているのかと思います。
甥っ子はやがて成長して、その都度新しい世界を開き、新たな言葉を覚えて経験を切り開いてゆく。そして、いつの日か皆それらの言葉を忘れてまた赤ん坊のようなまっさらとした人に戻ってゆく。
それまでに、いったい幾つの言葉を交わす不思議なコミュニケーションが待っているのだろうと思います。
 
 ムニュ