皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

圧倒的な威力の台風が去り、射す西日に秋の色の深みが加わってきています。
数多の苦しみや痛みを過ぎ訪れる今年のクリスマスが、ぼんやり待ち遠しいです。

さて、ムニュは中学生くらいの頃から、なかなか人が言っていることや、書いてあること、教えられることがそのまますんなりと理解できない、「分からない」という苦しみがありました。

「ひとつ」のことを、そのままスッと受け入れられないという辛さがありました。
なんとか、言われたこと、教えられたことを理解しようとして、あれこれ思索して、結果、たくさんの間違いをも含んだ思考の流れのようなものを、苦しみながら生んできたように思います。

それらが頭の中で絡まり、暴れる時は、とても苦しいのですが、「ひとつ」のことが分からない、ということで、結果、十も百も千もの学びをしてきたのかもしれないと思います。

それは、「ひとつ」のことを理解して、それに従い生きるより、もっと不器用で滑稽かもしれませんが、あたふたしながら、人に愛想をつかされながらも、この世界に「ひとつ」に付き、それに至る道は十も百も千も在ると、たくさんの価値観や考え方の相違、今分かったこと以外に気が付かないほどの別の「答え」の存在を、何となくでも感じるようにはなりました。
それは、取り越し苦労と呼ばれるような過剰な恐れであったり、自分自身に対することだけでも実態がつかめないようなぼんやりとした感覚にもなりますが、それらからゆっくり見えてくる、分かってくることの大事な可能性の倉庫にもなると思います。

「ひとつ」のことが分からない、そのことに広がる無限大の豊かな恵みが、在るのかもしれないと思います。 ムニュ