皆さまこんにちは。
ころころ通信委員のムニュです。
自然が猛威を振るい過ぎた夏が去り、陽の光が透明な黄色になりつつあります。

苦悩と苦労に満ちたこの夏を経て、今年はどんな実りが約束されているのでしょうか。
さて、今年、ムニュの住む街も幾つか災害に見舞われ、短時間ですが本格的な停電も経験しました。
ムニュは生まれた街から離れたことはないのですが、記憶の中でも、こんなに大規模な停電は初めてだったと思います。
幸いかなり涼しくなっていたので、熱中症になるほどの暑さは免れたのですが、だんだんと暮れてゆく中で、夜の「暗闇」が不安になりました。

両親が動けたので、明るいうちに乾電池を購入してきてもらって、キャンプ道具の中に在った懐中電灯を久しぶりに点けました。
少しホッとしたのですが、それでもやって来る、都道府県レベルの「暗闇」、それがどこまでの暗さなのかは初めての経験でした。

スマホの電池の残量も気になりますし、ネットもつながりません。
窓を開けて夜風に当たるのも久しぶりでした。ただ、何とか少しでも健やかに眠って夜明けを待つというものでした。

小さな懐中電灯の明かりは、大昔人間がなんとか起こした「火」のようなものなのかもしれないと思いました。現代になり、いろんな快適を提供する物資に溢れた生活を送ってきましたが、いくら時代が変わっても、暗闇が来たら、何とかその中で弱くても「灯りをともす」のが人間なのかな?と思いました。
そこに、いままで眠っていた生きることの本質や本能、基本的な欲求が無くなってはいないことを感じて、人間の生命力は思ったより衰えていないのかもしれないと思いました。

今年の夏、強い危機感を覚えることが続きましたが、そこに走った不安や恐怖が、次の時代の新しい希望になるよう願っています。
 ムニュ