皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
幾つ目かの台風が過ぎ、空の色も変わりつつあります。
長かった夏の勢いも、ゆっくり終息に向かいます。

さて、ムニュがまだ学校に通学していた頃、こんな言葉を聞いたことがあります。「ひとは、動くために休むのではない、休むために動くのだ」と。その時は、休むイコール「眠る」と解釈したのですが、それにしても、眠るために動くというのは到底すんなり飲み込める言葉ではありませんでした。
当時はまだ週五で学校に通っており、毎日がハードで、ともかく暇があれば休みたい、眠りたいと思っていたので、休むということは動くということのおまけのように考えていました。

ですが、病気になって、自宅療養になり、お薬は沢山飲んでいても、精神は激しく覚醒していて、そして一日一日の「リズム」を失調していました。
常に起きているのか寝ているようなのかわからない、一日の中の区切りは、食事、トイレ、お風呂といった基本的なものになり、病気と言えども膨大なエネルギーをどう生活に配分していいのか全く分からなくなりました。

そんな中で、「眠るために動く」という言葉を思い出し、ようやく、一日のエネルギーをなんらか燃焼させて、「眠る」ということが大変なんだと思いました。
大きな流れで一日、一か月、一年というリズムはやってきて、それを自分なりにどう乗りこなしてゆくか。周りの情報が当てになるような、でも、もしかしたら自分が病気になったということ自体、なにか自分にとってこう生きたいという強い欲求のような気もしました。

その欲求に耳を傾け、エネルギーを注いで解消させてゆき、そして「眠る」。
何も珍しいわけではなく、生き物としての自然なリズムなのかもしれません。

 ムニュ