2013/02/14のBlog
[ 10:33 ]
[ 活動日記 ]
第6回「自然・地域のローカリゼ―ションが子どもや精神疾患・高齢者に与える影響についての勉強会」
講義出席者:高木・富田@ねおす、富永・二瓶@ボランティア
■ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ 『幸せの経済学』
消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿をもとに、グローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何かという問題提起をつづけてきた環境活動家として名高いヘレナ・ノーバーグ=ホッジと、「スロー」を提唱する辻信一による対談。行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか、世界的な文脈の中でローカリゼーションを論じています。
ヒマラヤの辺境ラダックは、西欧の消費文化が伝統的な生活スタイルを一変し、自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化し、アイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪っていった。昔はいきいきと目を輝かせて暮らしていたラダックの人びとが、10年後には「(欧米文化に比べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴えるようになりました。
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジは、その解決の糸口として「グローバリゼーション」と対極にある「ローカリゼーション」を提案します。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていきます。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。
■日本の精神科医療
精神科医は午前中に40~50人の検診というほどの忙しさで、患者へ薬を渡す検診で精一杯になっています。本来であれば、福祉村のような作業や自然の中で体を動かすことを通じて、患者は人とのつながりをつくり、自己受容力を高め、病気を直していくというのが最善の方法であると医師たちは分かっています。かつては、論文等のデータはないが医療行為として、病院でキャンプを実施していたこともあり、それは、目に見える効果があります。
■グローバル経済の歪み
グローバル経済に搾取されている中小企業は、時間外労働時間が100時間を超える過酷な労働を従業員に強いていかなければ生き残れません。その労働環境にある一部の従業員は生活が破たんし、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病にかかっており、心(メンタルヘルス)の病気も引き起こし、精神科のある病院に通院しています。先進国では4人に1人の割合でメンタルヘルスの病気を抱えていると言われて、セルフコントロールの講習などの自己啓発の活動があるものの、そこには限界があり、個人個人で適応することが難しい状態です。
■子どもに自然が足りない
発達障害だけでなく精神疾患の子どもは、学校の先生は業務で忙しく、個別対応ができないため、現在の教育環境ではついていくことが難しい。周りの大人も子どもの面倒が見られないような状況で、子どもが発達障害であることを親でさえも気づかないことがあります。その環境に置かれた子どもたちはゲーム漬けの日々で、自然の変化に富んだ環境で体を動かすことがないため、感覚的理解力やイマジネーション力に乏しくなります。
■自然の力
子どもは自然の中で「安全なのか、危険なのか」、「植物・景色・時間の変化」を実際に体験して知ることを通じて、助け合う心や発想を変える力のような生きる力を身に付ける。自然の中では、ADHDL(注意欠陥・多動性障害)の子であっても、狭い教室や室内とは違い、様子はいたって普通の子どもと一緒であり、活発に動きまわる元気な子にみえます。また、精神疾患を患っている方も、自然の中で四季折々のものに触れることによって、普段は眠っている感覚が刺激されて、病棟内の様子とは違い、いきいきした表情をみせます。
■子ども×高齢者の場づくり
自然・地域の中で、子どもと高齢者が共に遊び、交流する、関わりを持てる場をつくることで、子どもは親以外の他者との関わり方や生きるために必要な知恵を高齢者から教わること、高齢者は子どもに自分の知恵を伝え、役目を果たすことや子どもから活力をもらうことができます。
講義出席者:高木・富田@ねおす、富永・二瓶@ボランティア
■ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ 『幸せの経済学』
消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿をもとに、グローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何かという問題提起をつづけてきた環境活動家として名高いヘレナ・ノーバーグ=ホッジと、「スロー」を提唱する辻信一による対談。行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか、世界的な文脈の中でローカリゼーションを論じています。
ヒマラヤの辺境ラダックは、西欧の消費文化が伝統的な生活スタイルを一変し、自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化し、アイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪っていった。昔はいきいきと目を輝かせて暮らしていたラダックの人びとが、10年後には「(欧米文化に比べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴えるようになりました。
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジは、その解決の糸口として「グローバリゼーション」と対極にある「ローカリゼーション」を提案します。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていきます。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。
■日本の精神科医療
精神科医は午前中に40~50人の検診というほどの忙しさで、患者へ薬を渡す検診で精一杯になっています。本来であれば、福祉村のような作業や自然の中で体を動かすことを通じて、患者は人とのつながりをつくり、自己受容力を高め、病気を直していくというのが最善の方法であると医師たちは分かっています。かつては、論文等のデータはないが医療行為として、病院でキャンプを実施していたこともあり、それは、目に見える効果があります。
■グローバル経済の歪み
グローバル経済に搾取されている中小企業は、時間外労働時間が100時間を超える過酷な労働を従業員に強いていかなければ生き残れません。その労働環境にある一部の従業員は生活が破たんし、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病にかかっており、心(メンタルヘルス)の病気も引き起こし、精神科のある病院に通院しています。先進国では4人に1人の割合でメンタルヘルスの病気を抱えていると言われて、セルフコントロールの講習などの自己啓発の活動があるものの、そこには限界があり、個人個人で適応することが難しい状態です。
■子どもに自然が足りない
発達障害だけでなく精神疾患の子どもは、学校の先生は業務で忙しく、個別対応ができないため、現在の教育環境ではついていくことが難しい。周りの大人も子どもの面倒が見られないような状況で、子どもが発達障害であることを親でさえも気づかないことがあります。その環境に置かれた子どもたちはゲーム漬けの日々で、自然の変化に富んだ環境で体を動かすことがないため、感覚的理解力やイマジネーション力に乏しくなります。
■自然の力
子どもは自然の中で「安全なのか、危険なのか」、「植物・景色・時間の変化」を実際に体験して知ることを通じて、助け合う心や発想を変える力のような生きる力を身に付ける。自然の中では、ADHDL(注意欠陥・多動性障害)の子であっても、狭い教室や室内とは違い、様子はいたって普通の子どもと一緒であり、活発に動きまわる元気な子にみえます。また、精神疾患を患っている方も、自然の中で四季折々のものに触れることによって、普段は眠っている感覚が刺激されて、病棟内の様子とは違い、いきいきした表情をみせます。
■子ども×高齢者の場づくり
自然・地域の中で、子どもと高齢者が共に遊び、交流する、関わりを持てる場をつくることで、子どもは親以外の他者との関わり方や生きるために必要な知恵を高齢者から教わること、高齢者は子どもに自分の知恵を伝え、役目を果たすことや子どもから活力をもらうことができます。
2013/01/11のBlog
■植苗病院(苫小牧)病院入り口の森にて自然療育プログラムを実施しました。
◇日時 2012年12月17日(月)14時~
◇場所:医療法人こぶし 植苗病院(苫小牧)病院入り口の森
◇参加:参加者5名
◇スタッフ:白鳥先生(作業療法士)、的場先生、高木、上田、佐藤、富田@ねおす
■タイムスケジュール
12:30~ 病院入口の園庭にテント等、野外休憩所の準備
14:00~ 参加者が病院玄関に集合、挨拶。
病院入口の森で散策。
14:30~ 野外休憩所で休憩。
おしるこを食べる。歌を唄う。
15:10 終了。
スタッフ振り返り・片付け。
■活動の様子
*野外休憩所の準備
開始約1時間前から、病院入口の園庭で野外休憩所の準備を行いました。
テント2張、テーブル4台、椅子10個、ベンチ4台、焚き火台、だるまストーブ2台を設置。
*集合・スタッフ紹介
開始30分前には、病院に預けておいた杖等を持って参加希望者が5名、病院等スタッフ2名が病院の玄関前に集まっていました。14時に、ねおすスタッフが迎えに行き、自己紹介とプログラムの説明をしました。その後、杖を持ち、病院入り口の森に散策へと向かいました。
*病院入り口の森を歩く
高木が先導し、間に佐藤が入り、参加者全員で一列になって森の中を歩きました。森の中は、この2,3日で雪が降り、ひざ下が埋まるほどの雪が積もっていました。その森の中で、雪の上に残る鹿などの動物の足跡、木の葉っぱがないことで、秋の時とは見上げて見える景色が違うこと、雪のなかを歩くときに出るザクザクという音などに、参加者の興味・関心が向くように声掛けを行いました。今回は、気温がそれほど低くありませんでしたが、雪が積もっていたので、切り株が集められた場所よりも少し手前のところで、休憩した後、折り返して戻りました。戻る途中で、軽い運動(気功)や声だしを行いました。
*野外休憩所(OCHANOVA)で休憩
散策後、病院入口の園庭に設置した野外休憩所(OCHANOVA)にて、焚き火・薪ストーブを囲んで、テントの下で椅子に座り、コーヒーや暖かいお茶を飲みながら、おしるこを食べました。一息ついた後、焚き火に木をくべながら、「ひょっこりひょうたん島」、「ラジオ体操の歌」、「翼をください」、「大空と大地の中で」などの誰もが口ずさめる曲を、ギターの演奏に合わせて唄いました。プログラム開始から約1時間経ったところで活動を終了しました。
2012/10/30のBlog
[ 14:37 ]
[ 活動日記 ]
■デイケアセンターのあ(札幌)施設内園庭にてチョークセラピーを実施しました。
◇日時 2012年10月16日(火)14時~
◇場所:特定非営利活動法人 デイケアセンターのあ(札幌) 施設内園庭
◇参加:参加者約10名
スタッフ デイケアセンタースタッフ約5名 Link Nextの方3名、伊藤さん@ボランティア 杉崎英利さん@特定非営利活動法人ヒーリング北海道 高木・富田@ねおす
■タイムスケジュール
13:00~ 野外休憩所にて準備
13:30~ 施設内園庭にて準備、講師の杉崎さんによるチョークセラピーの実施
15:00 片付け。順次、施設に戻り、おやつ・お茶で交流会。みんなで歌を歌い、終了。
■活動の様子
*施設内園庭にて準備
気温も低く、風も少しあり肌寒いので、利用者さんが外出したがらないというアドバイスを
ケアセンタースタッフさんにいただき、急遽、いつものデイケアセンター前の公園ではなく、
施設内の園庭にて、野外休憩所を設置し、チョークセラピーのみを実施しました。
テーブル:5台、イス10脚
*チョークセラピー
講師の杉崎さんの指導で、チョークを小さな網で削り、指で伸ばして、枠付きの画用紙に秋の夜空と山を描きました。
配色は決まっていましたが、人によって月の位置や色の濃さ・薄さなどが異なり、独自の絵を描くことができました。
細かな手作業もありますが、手軽に誰でもある程度上手に描けるということで、達成感や自己肯定感につながる活動でした。
*秋を感じる自然体験
スタッフが事前に近くの公園内のキノコや落ち葉など秋を感じるものを集めて、箱の中に入れて展示をしました(通称:箱物館)。
また、落ち葉を段ボールに入れて、落ち葉のガサガサなどのような手触りや赤・黄色・茶色などの見た目の色にも関心をもってもらうようにしました。
*施設に戻り、休憩
15時近くになったところで、順次、施設に戻りました。
施設内では、用意されたお菓子を食べ、お茶を飲んで休憩しました。
そのあと、全員で童謡を数曲歌い、終了しました。
[ 11:15 ]
[ 活動日記 ]
■第5回 講義「精神疾患等の患者を支援するNPO」
第5回「精神疾患等の患者を支援するNPO
イギリス・オックスフォードの事例 意見交換会」
講義出席者:高木・山田・富田@ねおす、富永・伊藤@ボランティア
■背景
イギリス・オックスフォードには、精神疾患等の患者を支援するNPOが200以上も存在する。
オックスフォードでは、精神疾患等の病気で苦しんでいる方が多く、
その方々をコミュニティで支えようとする考え方があり、啓発運動が盛んに行われている。
精神疾患等の病気が社会的課題と捉えられている。
精神疾患等の患者を支援するNPOを支援(寄付・ボランティア・情報を提供する)する方々・団体も多く、
両者をつなぎ・コーディネートする側の体制も整っている。
しかし、経済情勢の悪化で、寄付金等が減少しており、経営が厳しいNPOが増えている。
また、精神疾患等の病気に偏見を持つ方やNPOの存在を知らない人もまだまだ多く、
啓発活動を活性化して、支援者・資金を増やしていく必要もあるのが現状である。
■事例紹介
精神疾患等の病気の方とボランティアさんとともに、施設(ガーデニングや森づくり等)を運営しながら、
患者の就労支援を行っているNPOの3つ事例の紹介がありました。
1つ目はrestoreという都市部に近いところで、木工・ガーデニング・畑・カフェを運営。
2つ目は、田舎でガーデニングを運営。
3つ目はぶどう園の運営。
特に、1つ目のrestoreのについての説明が主でした。
*restore
・大きな敷地内にケアハウスを持ち、専従スタッフが2名の体制で、
70人のボランティアと400人の通院患者とともに木工、ガーデニング、畑、カフェの運営を行っている。
施設内環境整備(掃除・食事等)もシフトを組んで、全員で取り組んでいる。
・木工は専門的な道具も揃っており、患者が作った作品は、同施設内のカフェにて販売を行っているほか、
子どもの施設のおもちゃとして寄贈、結婚式のカードとして外に販売もしている。
・ガーデニングの手入れをも行き届いていて、ところどころにはオブジェや柳のシェルターもあり、遊び心もある。
・畑は支援する人が提供してくださったもので、区画にどういったものを育てていくかの企画から患者とともに考えている。
・カフェは施設内にあり、施設内の関係者が利用している。提供時間はかかるが、有機野菜にこだわり、
患者自身がメニューを考え、他の店よりも3割程度価格は安い。しかし、地域の人たちが利用するには少し垣根がある。
・専従スタッフはボランティアとの調整・やり取りも上手にこなしていて、週3回のゆるやかなつながりから、
ボランティアのみのミーティング(活動の運営から振り返りまで)の実施、プロジェクトのすべてを自由に任せるなどの
自主性が高いところまで、ボランティアとしての関わり方はさまざまである。
また、ボランティアに参加してくれる方々は、活動に社会的意義を感じてくれている主婦の方や、
リタイヤされた方が多い。一方で、ボランティア活動に対して、社会的経験を積む場として社会的に認められていて、
ボランティアの証明書の発行なども行い、若者の就労支援や就職活動支援にもつながっている。
第5回「精神疾患等の患者を支援するNPO
イギリス・オックスフォードの事例 意見交換会」
講義出席者:高木・山田・富田@ねおす、富永・伊藤@ボランティア
■背景
イギリス・オックスフォードには、精神疾患等の患者を支援するNPOが200以上も存在する。
オックスフォードでは、精神疾患等の病気で苦しんでいる方が多く、
その方々をコミュニティで支えようとする考え方があり、啓発運動が盛んに行われている。
精神疾患等の病気が社会的課題と捉えられている。
精神疾患等の患者を支援するNPOを支援(寄付・ボランティア・情報を提供する)する方々・団体も多く、
両者をつなぎ・コーディネートする側の体制も整っている。
しかし、経済情勢の悪化で、寄付金等が減少しており、経営が厳しいNPOが増えている。
また、精神疾患等の病気に偏見を持つ方やNPOの存在を知らない人もまだまだ多く、
啓発活動を活性化して、支援者・資金を増やしていく必要もあるのが現状である。
■事例紹介
精神疾患等の病気の方とボランティアさんとともに、施設(ガーデニングや森づくり等)を運営しながら、
患者の就労支援を行っているNPOの3つ事例の紹介がありました。
1つ目はrestoreという都市部に近いところで、木工・ガーデニング・畑・カフェを運営。
2つ目は、田舎でガーデニングを運営。
3つ目はぶどう園の運営。
特に、1つ目のrestoreのについての説明が主でした。
*restore
・大きな敷地内にケアハウスを持ち、専従スタッフが2名の体制で、
70人のボランティアと400人の通院患者とともに木工、ガーデニング、畑、カフェの運営を行っている。
施設内環境整備(掃除・食事等)もシフトを組んで、全員で取り組んでいる。
・木工は専門的な道具も揃っており、患者が作った作品は、同施設内のカフェにて販売を行っているほか、
子どもの施設のおもちゃとして寄贈、結婚式のカードとして外に販売もしている。
・ガーデニングの手入れをも行き届いていて、ところどころにはオブジェや柳のシェルターもあり、遊び心もある。
・畑は支援する人が提供してくださったもので、区画にどういったものを育てていくかの企画から患者とともに考えている。
・カフェは施設内にあり、施設内の関係者が利用している。提供時間はかかるが、有機野菜にこだわり、
患者自身がメニューを考え、他の店よりも3割程度価格は安い。しかし、地域の人たちが利用するには少し垣根がある。
・専従スタッフはボランティアとの調整・やり取りも上手にこなしていて、週3回のゆるやかなつながりから、
ボランティアのみのミーティング(活動の運営から振り返りまで)の実施、プロジェクトのすべてを自由に任せるなどの
自主性が高いところまで、ボランティアとしての関わり方はさまざまである。
また、ボランティアに参加してくれる方々は、活動に社会的意義を感じてくれている主婦の方や、
リタイヤされた方が多い。一方で、ボランティア活動に対して、社会的経験を積む場として社会的に認められていて、
ボランティアの証明書の発行なども行い、若者の就労支援や就職活動支援にもつながっている。
[ 11:09 ]
[ 活動日記 ]
■苫小牧・植苗病院にて自然療育プログラムを実施しました。
◇日時 2012年10月15日(月)14時~
◇場所:医療法人こぶし 植苗病院(苫小牧)病院入り口の森
◇参加:約16名
スタッフ 白鳥先生(作業療法士)、的場先生、看護師1名、実習生2名(北翔大) 高木、山田、富田@ねおす、富永、伊藤@ねおすボランティア
■タイムスケジュール
12:30~ 病院入口の園庭にテント等、野外休憩所の準備
14:00~ 参加者が病院玄関に集合、挨拶。病院入口の森で散策。箱物館の実施
14:30~ 野外休憩所で休憩。木の杖みがき。どんぐりの笛づくり等
15:10 終了。スタッフ振り返り・片付け。
■活動の様子
*野外休憩所の準備
開始約1時間半前から、病院入口の園庭で野外休憩所の準備を行いました。
テント2張、テーブル5台、椅子10個、ベンチ4台、焚き火台を設置しました。
*集合・スタッフ紹介
開始30分前には、病院に預けておいた杖等を持って参加希望者が16名、
病院等スタッフ5名が病院の玄関前に集まっていました。
14時に、ねおすスタッフ等が迎えに行き、自己紹介とプログラム(箱物館)の説明をしました。
その後、木の箱を持ち、病院入り口の森に散策へと向かいました。
※箱物館
木の箱に、森の中にあるものを見つけて、気に入ったものを入れて、最後に全員で見せ合う。
森の中にあるものに注意を向けること、自分で発見する喜びを演出することが目的。
*病院入り口の森を歩く
高木が先導し、間に富田と富永が入り、参加者全員で一列になって森の中を歩きました。
森の中は、ここのところ最近は、気温があまり下がらず、紅葉している葉は見られませんでしたが、
木漏れ日がきれいで、前回と同様、どんぐりが落ちていたり、葉が色づき始めていたり、
数種類のきのこが生えており、適宜、「注意深く周りを見よう」、「笹に藪に入ってみよう」というアナウンスをしました。
参加者は思い思いに自分の気に入ったものを見つけて、採って、箱に入れながら歩きました。
途中、富永がどんぐりで笛をつくり、参加者たちはそれに興味を持ち、自分で吹いてみたりする様子が見られました。
今回も、切り株が集められた場所で少し休憩した後、折り返して戻りました。
戻る途中で、軽い運動(気功)をしました。
最後に、木の箱をテーブルに並べて、採ってきたものを参加者同士で見せ合いました。
*野外休憩所(OCHANOVA)で休憩
気温が低く寒かったのですが、病院入口の園庭に設置した野外休憩所(OCHANOVA)のテントの下、
たき火を囲んで、それぞれ椅子に座り、コーヒーや暖かいお茶を飲み、みかんを食べて休憩をしました。
一息ついた後、木の杖磨き、名札の木磨き、どんぐりの笛づくり・笛吹き、
図鑑を使って森で採ってきたものを調べる、先ほどの続きで周辺にあるものを探索するなどの各活動を
スタッフが参加者に声掛けを行って、促しました。
また、焚き火にあたってスタッフとの会話を楽しむ参加者もいました。
プログラム開始から約1時間経ったところで活動を終了しました。