2012/10/30のBlog
[ 14:37 ]
[ 活動日記 ]
■デイケアセンターのあ(札幌)施設内園庭にてチョークセラピーを実施しました。
◇日時 2012年10月16日(火)14時~
◇場所:特定非営利活動法人 デイケアセンターのあ(札幌) 施設内園庭
◇参加:参加者約10名
スタッフ デイケアセンタースタッフ約5名 Link Nextの方3名、伊藤さん@ボランティア 杉崎英利さん@特定非営利活動法人ヒーリング北海道 高木・富田@ねおす
■タイムスケジュール
13:00~ 野外休憩所にて準備
13:30~ 施設内園庭にて準備、講師の杉崎さんによるチョークセラピーの実施
15:00 片付け。順次、施設に戻り、おやつ・お茶で交流会。みんなで歌を歌い、終了。
■活動の様子
*施設内園庭にて準備
気温も低く、風も少しあり肌寒いので、利用者さんが外出したがらないというアドバイスを
ケアセンタースタッフさんにいただき、急遽、いつものデイケアセンター前の公園ではなく、
施設内の園庭にて、野外休憩所を設置し、チョークセラピーのみを実施しました。
テーブル:5台、イス10脚
*チョークセラピー
講師の杉崎さんの指導で、チョークを小さな網で削り、指で伸ばして、枠付きの画用紙に秋の夜空と山を描きました。
配色は決まっていましたが、人によって月の位置や色の濃さ・薄さなどが異なり、独自の絵を描くことができました。
細かな手作業もありますが、手軽に誰でもある程度上手に描けるということで、達成感や自己肯定感につながる活動でした。
*秋を感じる自然体験
スタッフが事前に近くの公園内のキノコや落ち葉など秋を感じるものを集めて、箱の中に入れて展示をしました(通称:箱物館)。
また、落ち葉を段ボールに入れて、落ち葉のガサガサなどのような手触りや赤・黄色・茶色などの見た目の色にも関心をもってもらうようにしました。
*施設に戻り、休憩
15時近くになったところで、順次、施設に戻りました。
施設内では、用意されたお菓子を食べ、お茶を飲んで休憩しました。
そのあと、全員で童謡を数曲歌い、終了しました。
[ 11:15 ]
[ 活動日記 ]
■第5回 講義「精神疾患等の患者を支援するNPO」
第5回「精神疾患等の患者を支援するNPO
イギリス・オックスフォードの事例 意見交換会」
講義出席者:高木・山田・富田@ねおす、富永・伊藤@ボランティア
■背景
イギリス・オックスフォードには、精神疾患等の患者を支援するNPOが200以上も存在する。
オックスフォードでは、精神疾患等の病気で苦しんでいる方が多く、
その方々をコミュニティで支えようとする考え方があり、啓発運動が盛んに行われている。
精神疾患等の病気が社会的課題と捉えられている。
精神疾患等の患者を支援するNPOを支援(寄付・ボランティア・情報を提供する)する方々・団体も多く、
両者をつなぎ・コーディネートする側の体制も整っている。
しかし、経済情勢の悪化で、寄付金等が減少しており、経営が厳しいNPOが増えている。
また、精神疾患等の病気に偏見を持つ方やNPOの存在を知らない人もまだまだ多く、
啓発活動を活性化して、支援者・資金を増やしていく必要もあるのが現状である。
■事例紹介
精神疾患等の病気の方とボランティアさんとともに、施設(ガーデニングや森づくり等)を運営しながら、
患者の就労支援を行っているNPOの3つ事例の紹介がありました。
1つ目はrestoreという都市部に近いところで、木工・ガーデニング・畑・カフェを運営。
2つ目は、田舎でガーデニングを運営。
3つ目はぶどう園の運営。
特に、1つ目のrestoreのについての説明が主でした。
*restore
・大きな敷地内にケアハウスを持ち、専従スタッフが2名の体制で、
70人のボランティアと400人の通院患者とともに木工、ガーデニング、畑、カフェの運営を行っている。
施設内環境整備(掃除・食事等)もシフトを組んで、全員で取り組んでいる。
・木工は専門的な道具も揃っており、患者が作った作品は、同施設内のカフェにて販売を行っているほか、
子どもの施設のおもちゃとして寄贈、結婚式のカードとして外に販売もしている。
・ガーデニングの手入れをも行き届いていて、ところどころにはオブジェや柳のシェルターもあり、遊び心もある。
・畑は支援する人が提供してくださったもので、区画にどういったものを育てていくかの企画から患者とともに考えている。
・カフェは施設内にあり、施設内の関係者が利用している。提供時間はかかるが、有機野菜にこだわり、
患者自身がメニューを考え、他の店よりも3割程度価格は安い。しかし、地域の人たちが利用するには少し垣根がある。
・専従スタッフはボランティアとの調整・やり取りも上手にこなしていて、週3回のゆるやかなつながりから、
ボランティアのみのミーティング(活動の運営から振り返りまで)の実施、プロジェクトのすべてを自由に任せるなどの
自主性が高いところまで、ボランティアとしての関わり方はさまざまである。
また、ボランティアに参加してくれる方々は、活動に社会的意義を感じてくれている主婦の方や、
リタイヤされた方が多い。一方で、ボランティア活動に対して、社会的経験を積む場として社会的に認められていて、
ボランティアの証明書の発行なども行い、若者の就労支援や就職活動支援にもつながっている。
第5回「精神疾患等の患者を支援するNPO
イギリス・オックスフォードの事例 意見交換会」
講義出席者:高木・山田・富田@ねおす、富永・伊藤@ボランティア
■背景
イギリス・オックスフォードには、精神疾患等の患者を支援するNPOが200以上も存在する。
オックスフォードでは、精神疾患等の病気で苦しんでいる方が多く、
その方々をコミュニティで支えようとする考え方があり、啓発運動が盛んに行われている。
精神疾患等の病気が社会的課題と捉えられている。
精神疾患等の患者を支援するNPOを支援(寄付・ボランティア・情報を提供する)する方々・団体も多く、
両者をつなぎ・コーディネートする側の体制も整っている。
しかし、経済情勢の悪化で、寄付金等が減少しており、経営が厳しいNPOが増えている。
また、精神疾患等の病気に偏見を持つ方やNPOの存在を知らない人もまだまだ多く、
啓発活動を活性化して、支援者・資金を増やしていく必要もあるのが現状である。
■事例紹介
精神疾患等の病気の方とボランティアさんとともに、施設(ガーデニングや森づくり等)を運営しながら、
患者の就労支援を行っているNPOの3つ事例の紹介がありました。
1つ目はrestoreという都市部に近いところで、木工・ガーデニング・畑・カフェを運営。
2つ目は、田舎でガーデニングを運営。
3つ目はぶどう園の運営。
特に、1つ目のrestoreのについての説明が主でした。
*restore
・大きな敷地内にケアハウスを持ち、専従スタッフが2名の体制で、
70人のボランティアと400人の通院患者とともに木工、ガーデニング、畑、カフェの運営を行っている。
施設内環境整備(掃除・食事等)もシフトを組んで、全員で取り組んでいる。
・木工は専門的な道具も揃っており、患者が作った作品は、同施設内のカフェにて販売を行っているほか、
子どもの施設のおもちゃとして寄贈、結婚式のカードとして外に販売もしている。
・ガーデニングの手入れをも行き届いていて、ところどころにはオブジェや柳のシェルターもあり、遊び心もある。
・畑は支援する人が提供してくださったもので、区画にどういったものを育てていくかの企画から患者とともに考えている。
・カフェは施設内にあり、施設内の関係者が利用している。提供時間はかかるが、有機野菜にこだわり、
患者自身がメニューを考え、他の店よりも3割程度価格は安い。しかし、地域の人たちが利用するには少し垣根がある。
・専従スタッフはボランティアとの調整・やり取りも上手にこなしていて、週3回のゆるやかなつながりから、
ボランティアのみのミーティング(活動の運営から振り返りまで)の実施、プロジェクトのすべてを自由に任せるなどの
自主性が高いところまで、ボランティアとしての関わり方はさまざまである。
また、ボランティアに参加してくれる方々は、活動に社会的意義を感じてくれている主婦の方や、
リタイヤされた方が多い。一方で、ボランティア活動に対して、社会的経験を積む場として社会的に認められていて、
ボランティアの証明書の発行なども行い、若者の就労支援や就職活動支援にもつながっている。
[ 11:09 ]
[ 活動日記 ]
■苫小牧・植苗病院にて自然療育プログラムを実施しました。
◇日時 2012年10月15日(月)14時~
◇場所:医療法人こぶし 植苗病院(苫小牧)病院入り口の森
◇参加:約16名
スタッフ 白鳥先生(作業療法士)、的場先生、看護師1名、実習生2名(北翔大) 高木、山田、富田@ねおす、富永、伊藤@ねおすボランティア
■タイムスケジュール
12:30~ 病院入口の園庭にテント等、野外休憩所の準備
14:00~ 参加者が病院玄関に集合、挨拶。病院入口の森で散策。箱物館の実施
14:30~ 野外休憩所で休憩。木の杖みがき。どんぐりの笛づくり等
15:10 終了。スタッフ振り返り・片付け。
■活動の様子
*野外休憩所の準備
開始約1時間半前から、病院入口の園庭で野外休憩所の準備を行いました。
テント2張、テーブル5台、椅子10個、ベンチ4台、焚き火台を設置しました。
*集合・スタッフ紹介
開始30分前には、病院に預けておいた杖等を持って参加希望者が16名、
病院等スタッフ5名が病院の玄関前に集まっていました。
14時に、ねおすスタッフ等が迎えに行き、自己紹介とプログラム(箱物館)の説明をしました。
その後、木の箱を持ち、病院入り口の森に散策へと向かいました。
※箱物館
木の箱に、森の中にあるものを見つけて、気に入ったものを入れて、最後に全員で見せ合う。
森の中にあるものに注意を向けること、自分で発見する喜びを演出することが目的。
*病院入り口の森を歩く
高木が先導し、間に富田と富永が入り、参加者全員で一列になって森の中を歩きました。
森の中は、ここのところ最近は、気温があまり下がらず、紅葉している葉は見られませんでしたが、
木漏れ日がきれいで、前回と同様、どんぐりが落ちていたり、葉が色づき始めていたり、
数種類のきのこが生えており、適宜、「注意深く周りを見よう」、「笹に藪に入ってみよう」というアナウンスをしました。
参加者は思い思いに自分の気に入ったものを見つけて、採って、箱に入れながら歩きました。
途中、富永がどんぐりで笛をつくり、参加者たちはそれに興味を持ち、自分で吹いてみたりする様子が見られました。
今回も、切り株が集められた場所で少し休憩した後、折り返して戻りました。
戻る途中で、軽い運動(気功)をしました。
最後に、木の箱をテーブルに並べて、採ってきたものを参加者同士で見せ合いました。
*野外休憩所(OCHANOVA)で休憩
気温が低く寒かったのですが、病院入口の園庭に設置した野外休憩所(OCHANOVA)のテントの下、
たき火を囲んで、それぞれ椅子に座り、コーヒーや暖かいお茶を飲み、みかんを食べて休憩をしました。
一息ついた後、木の杖磨き、名札の木磨き、どんぐりの笛づくり・笛吹き、
図鑑を使って森で採ってきたものを調べる、先ほどの続きで周辺にあるものを探索するなどの各活動を
スタッフが参加者に声掛けを行って、促しました。
また、焚き火にあたってスタッフとの会話を楽しむ参加者もいました。
プログラム開始から約1時間経ったところで活動を終了しました。
2012/10/26のBlog
[ 12:55 ]
[ 活動日記 ]
■苫小牧・植苗病院にて自然療育プログラムを実施しました。
◇日時:2012年9月24日(月)14時~
◇場所:医療法人こぶし 植苗病院病院(苫小牧)入り口の森
◇参加:約18名
■タイムスケジュール
12:30~ 病院入口の園庭にテント等、野外休憩所の準備
14:00~ 参加者が病院玄関に集合、挨拶。病院入口の森で散策。
14:30~ 野外休憩所で休憩。木の杖作り。
15:10 終了。スタッフ振り返り・片付け。
■活動の様子
*野外休憩所の準備
開始約1時間半前から、病院入口の園庭で野外休憩所の準備。
テント1張、テーブル3台、椅子10個、ベンチ4台、焚き火台を設置しました。
*集合・スタッフ紹介
病 院の玄関に、参加希望者が10名ほど、病院スタッフ4名が集まっており、高木と中野、富永で迎えに行きました。今回のプログラムを簡単にアナウンスし、病院入 り口の森に散策へと向かいました。森に入る前に、病院入口の園庭に設置した野外休憩所に立ち寄り、希望者は前回磨いた杖を取り、散策へと向かいました。
*病院入り口の森を歩く
高 木が先導し、間に中野と富永が入り、参加者全員で一列になって森の中を歩きました。森にはどんぐりが落ちていたり、葉が色づき始めていたり、数種類のきのこが 生えており、適宜、アナウンスしながら歩きました。途中、立ち止まって富永がきのこを切り、色の変化や白い液が出てくる様子を見せ、参加者たちがそれを興味深 く見たり触ったりする様子が見られました。今回も、切り株が集められた場所で少し休憩した後、折り返して戻りました。戻る途中で、軽い運動(気功)と大きな声を出 しました。
*野外休憩所(OCHANOVA)で休憩
雨が降っていたが、病院入口の園庭に設置した野外休憩所(OCHANOVA) のテントの下で、それぞれ椅子に座り、振る舞われたコーヒーやお茶を飲んだり、ぶどうを食べて休憩。一息ついた後、杖作りの作業に取りかかりました。杖作りは 行わずに、近くに落ちていた栗の皮をむいたり、焚き火にあたってスタッフとの会話を楽しむ参加者もいました。
[ 12:44 ]
[ 活動日記 ]
■第4回 「認知症と野外活動」について講義をして頂きました。
◇日時:2012年9月24日(月)
◇場所:医療法人こぶし 植苗病院病院(苫小牧)
◇参加:7名
■高齢者のうつ病・認知症患者と運動について
うつ病と認知症のどちらに罹患しているか区別できない患者が増えている。高齢者のうつ病および認知症と運動の効果を検証した報告について。
・運動はうつ病重症度の低下と有意な関連があった。
・活発な身体活動を行っていた高齢者では、認知症と診断されるリスク が21%低下すると考えられる。
・高齢者になればなるほど、生活の質(QOL)が低下することがわかっ ており、特に認知症患者では、顕著なQOL低下をきたす。また、QOL 低下について、うつ病など気分障害が関与していることも報告されて いる。
■パーソン・センタード・ケアについて
パーソン・センタード・ケアとは、認知症を持つ人を、一人の人として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行おうとする認知症ケアの考え方。
パーソン・センタード・ケアの考え方。
認知症の状態は次の5つの要因の相互作用と考える。
①神経障害(アルツハイマーや脳血管障害等による)
②性格傾向(気質・能力・対処スタイル)
③生活歴
④健康状態、感覚機能(視力・聴力)
⑤その人を取り囲む社会心理(人間関係のパターン)
これらの要因に適切に対処することで、認知症の状態は大きく変わり、認知症の人のQOL(quality of life:生活の質)も大きく変わってくる可能性がある。
■認知症に対する自然環境がもつ潜在的な治療力について
*自然光と認知症
*認知症における野外活動
*外出
以上のような内容を瀧澤先生に講義していただきました。