やんちゃなこどもは身近にいますか−映画「森の学校」上映会

森の学校:http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/community-center/event/post-25.html
森の学校上映会自然豊かな昭和10年代初頭の丹波篠山を舞台に、少年の成長を描く感動作!!

「森の学校」は、篠山市在住の霊長類学の世界的権威である河合雅雄氏の「少年動物誌」をもとに映画化したもので、豊かな自然に囲まれた昭和10年代の篠山を舞台に、少年の成長を描く感動作です。自然や動物たちとのふれあい、のびのびと育つ子どもたちの日常を通して、生きものの命や家族の絆、森や川の大切さが描かれています。
 当日は、河合先生と西垣監督にもお越しいただき、お二人からのメッセージをいただく予定もしております。
 また、現在篠山市で推進している「森の学校復活大作戦」の実行委員にもご協力いただき、映画上映に併せて丹波周辺に生息する動物や昆虫、魚などのはく製や標本、水槽、写真などの展示もおこないます。
 ぜひ、ご家族みんなでご覧ください。

【監督】 西垣吉春
【原作】 河合雅雄 著「少年動物誌」

【日時】 平成26年3月15日(土) 午後1時30分〜午後3時30分
【対象者】 篠山市内の親子・子育てに関わる方・興味のある方 500名程度
【参加費】 無料
【場所】 四季の森生涯学習センター 多目的ホール
 〒669-2205 篠山市網掛429 Tel 079−594−1180

【主 催】 兵庫県教育委員会・兵庫県家庭教育支援プログラム実行委員会・篠山市立中央公民館
【協 力】 篠山市市民生活部環境課

【ものがたり】
 昭和10年代の丹波篠山。四方を山で囲まれた静かな城下町には、群れをなして遊ぶ子どもたちの歓声が今日も響いている。
 彼らは町の人々にあちこちで叱られながらも、性懲りもなくヤンチャや悪戯に明け暮れている。ガキ大将雅雄は歯科医河合秀雄と静子の息子で、男ばかりの六人兄弟の三男坊である。
とびきり腕白な雅雄だが、しばしば発熱し、学校をひと月もふた月も休んでしまう。
久しぶりに登校しても、勉強はさっぱりわからない。成績の良い兄弟たちへの劣等感は増すばかりで、見舞いに来てくれた祖母さとにも悪態をついてしまう。
そんな苛立った雅雄の心を癒してくれるのは、いつも篠山の自然だった。
 一方、勉強の遅れを心配する教師に対して両親は、健康が第一、それぞれの成長の仕方があると影で雅雄を支える。
 ある日、東京から美代子という少女が転校してきた。蛙や虫を怖がる都会育ちの美代子は、みんなと通じ合うことがなく、疎外された存在であったが、ある出来事を境にうちとけあい、みんなと川遊びや虫取りに明け暮れるようになる。
父親が戦死した美代子の心の傷が自然の中で仲間と遊ぶことによって癒されていった。
秋のある日、雅雄の仲間の中で一番弱くてとろいヒコやんが、宿敵の隣村の勝久たちにいじめられる。
雅雄は一騎打ちで憲兵隊長の息子である勝久を負かしてしまうが、親たちは、雅雄の両親を責める。
さとの取り成しで親たちの興奮は静まるが、雅雄は、事情も知らずに皆に頭を下げ丸く収めようとするさとに反発し、罵詈雑言を浴びせかける。
晩秋さとが倒れ、雅雄が駆け付けた時にはさとはすでに事切れていた。
一言も謝れなかった雅雄は落ち込む。
そんな雅雄に母は優しく語りかける。
「おばあちゃんは雅雄の気持ちはようわかってはる。
おばあちゃんの命はお父さんに、お前に繋がっているんやで。」
 その晩秋、急に東京に帰ることになった美代子は、雅雄にもらったモルモットを抱いて篠山を後にする。
そして、雅雄たちは今日も篠山の森の中で泥だらけになって走りまわっている。

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【お申し込み・お問合せ】
 篠山市立中央公民館
 594−1180(平日の9:00〜17:00)