次の芽を育てたい心と閉会を望む心

河野さんが亡くなって、消費者の会メンバーは葬儀の後すぐに解散したがった。

ビスタメンバーや前身の生活学校連合会に属していたものは、河野さんを苦しめたお化けの正体を知っていたので、「この会はつぶさなあかん、若い子を連れて出て会を開き!」と完全閉会を望んでいた。

今ある環境で育ち始めている人を、何もない環境からというのは難しく、彼女が直接会員でなければ、皆から託された形の私は”ポン”と川西消費者の会から離れられたのに、皆の願いの完全閉会ができたかと思います。

でも「当番市としての責任を終わらせてから」との意思に皆が従ってくれた。

閉会を見据えての時はするすると進んだ。
しかし、継続を望んだ時からお化けが顔を出してきて、混乱し始めた。

若い芽を消すことになってはいけない。
直接託されたわけではないし、仕事だからと頻繁に休む人だけど、阪神理事会に連れ出して活動の楽しさの一片を見せたのは私だし、放りだせないと若い芽を育てたいと望んだ時から、責任の重さと自身の才能の無さとに挟まれ悩んでいます。

川西消費者の会は、消費者協会の立場と、市民代表の意見を言える会として川西市に認めて頂いて、助成団体として活動しています。

阪神消費者協会、県消費者協会にも繋がっています、それだけに少ない人数では付き合いが難しい。
川西全域を活動範囲とするには、横のつながりがあるとはいえ、会員が大幅に減ってビスタメンバーだけではマンパワーが足らなさすぎる。

新しい会員を募る企画は考えていますが、実行には障害が多すぎる。
それを1つ1つづつクリアしていかねばならない。

川西市からは
センターとしては個別の団体として捉えているので、直接の指示は出来ない。
現在啓発ボランティアを募っているが、消費者の会があっても無くても支障はない。
1年は消費生活センターが事務局として応援するが、人数が少なくなったことで助成がどれだけ出るか、どうかわからない。
活動によっては、消費生活センターだけでなく、保健センターや環境事業部からと助成先を考えていかねばならない。 とのこと。

公金を扱う立場として当然の意見であり、
後押ししてくれているし、解散、継続のどちらも選べるようにの配慮はありがたいが、

余計に、一人ぼっちと責任の重さが感じられ、皆の解散を望む心に沿うべきかと思えてしまう。

「もう辞めたい、80を超えてしんどい、」と言いつつも、若い芽を育てるために会を残せるよう、力を貸してくれたビスタメンバーに感謝である。

私が1月に入院して活動を始められるのは来年度から、どれだけのことが出来るのだろう?
後始末のために疲弊させてしまったビスタメンバーにもしばし休息の時間にしてもらい、精一杯、できることをする年にしていこう。

仕事とPTAのためにじかんをとられている、若い世代に、
「生活の中でおかしいと感じられる感性を持って、生活の中を見なければ、何も見えない。
まぁ いいかと惰性に流れると、目に見えない大きな損をする。」
自分の身の回りに関心を持つだけで、「おかしい」が見えてくる。と知ってほしい。

それが、私の消費者の会としての理念です。

子供を育てていくのに、アンテナを張っているのは世代を変えても同じこと。
同じ目線で活動できたらと思います。
何かを達成したらやったねとハイタッチしてともに喜ぶ仲間になってゆきたい。