3月のコラボ談話室「ハンディキャップで世界が広がる!?」開催

3月7日(土)、コラボ談話室「ハンディキャップで世界が広がる!?」(話題提供:京谷寛さん)を開催しました(参加者17名)。
京谷さんは、小学生時代から六甲山に登り、高校では写真を専攻しながら岩登り・冬山などのハードな山登り。卒業後はフリーの「冒険家&カメラマン」 に。20代半ばに足に血行障害を起こし、両足切断も覚悟。激痛に耐えること3ヶ月、毛細血管が動脈の働きをしだしたのか、歩けるようになった。足を使わないヨットを始め、低山・野原にも親しみ、そのことによって友人や仕事のフィールドが広がった。人は小さな障害を乗り越えることで自信が生まれ、世界が広がるのでは? 広い意味でのハンディについて語りましょう・・と話題提供。

このあと参加者による次のような談話が続きました。
今の足の状態は?/寒いときは厚手の靴下をはく。シルクロード、北極圏にも行けたのは、血が巡ってくるのを待って自分のペースで歩くから(京谷)/外国人として日本で生きるハンディは厳しく、日本国籍をとってからも続いた/二つの祖国をもつ人は、ある意味うらやましいのでは?/ハンディと言えばゴルフを思い出すほど恵まれて成長したが、親は事業や三度の結婚などで苦労した/川崎の少年殺しのように、今の子どもは問題を自力で解決できなくなっているのか?/自分で考え・探して解決することがなく、あるもので間に合わせるのでは?/本人だけでなく、被害者と加害者の双方の家庭環境にも問題があったのでは?

大人が子どもと接点を取りにくい状況が生まれている(団地の庭で寝転んで写真を撮っていただけで不審がられた)/不良っぽい少年も見捨てたものではない(声をかけていたら、団地の草刈りの手伝いをしてくれた)/数字で評価する教育界も問題(昔は勉強・運動などトータルに、今は勉強ができるかどうか)/勉強だけでなく、人間的なつきあいができる(生きることを教える)先生であってほしい/加齢がハンディだが、健診で内蔵が20歳若いと言われて喜んでいる/世界が広がるとは、ハンディと付きあい・克服することで、人格の幅や深さが広がるということでは?(概して有名進学校に通う子の親は人格が狭い)/弱い立場の人のことが分かるから、他の人にも同様に接することができるのか/

京谷さんがハンディと付き合ったプロセスは?/足を切断して歩けなくなったとき、どうして生きていこうかと真剣に悩み、置かれた環境で何ができるかを考え続けた(京谷)/子どもがハンディをもつ親が過保護で自立(子離れ)できないのも問題/周囲から見て分からない親子の絆のようなものもあって難しい問題/今日の話を聞いて「性格は運命なり」(加山雄三)を思い出した/自分も苦労をしたが、その苦労が自分をつくってきた/

最後に京谷さんは、「小さなハンディを一つ乗り越える術をもてば、自信を持って次に応用できる」と結びました。同じハンディキャップも、その人がどう捉えるかによって異なり、「プラス思考」でつきあい、乗り越えていくことの大切さを談話した2時間でした。

次回の予定は次のとおり。
●と き:4月4日(土)10〜12時
●ところ:2階 集会場
●テーマ:「私が駆け出しの頃」
 (話題提供:高橋政治さん・山本武彦さん・松本勲さん)
4月は社会人1年生が誕生する月・・・。胸一杯に期待をふくらませながら、慣れない仕事や人間関係から失敗したり、挫折することもあるでしょう。しかし、そんな経験があとで生かされることもあります。大先輩の経験話は、若い人の肥やしにもなるでしょう。第一線を退いた3人に「駆け出し」の頃を語っていただき、談話します。第1土曜日の朝は、コラボへGO!
(やまもと)