第54回 12月度コラボ大学校開催しました

今年の厳しい12月としては、比較的穏やかな日の開催でしました。
日時 12月13日 午後2時〜4時
演題 [ジャズ喫茶よもやま話 その2] 〜番外編 ジャズボーカルの楽しみ〜
講師 右見正人さん 
(賛助出演) ボーカル 中島ユキさん、ギター横田彰浩さん

 右見さんは、第42回コラボ大学校で「ジャズ喫茶よもやま話 〜第1回豊中音楽祭への道〜」という演題で、講演いただきました。非常に好評を博し希望者が多く、丁度1年後の第54回に再度お願いして、講演いただきました。
 右見さんは、FM千里の「Music cafe」(6:00〜9:30)という番組で、土曜日は”Jazz selection”、日曜日には”ムードミュージック selectionの2本の定時番組を担当されているとの自己紹介がありました。沖縄のJAZZに魅せられ、沖縄好きになり、沖縄のことば、文化も相当勉強されています。更にこの11月から、沖縄三線の練習も始められたとのことです。
 本論に入り、1950年代に活躍のPATTI Pageのテネシーワルツに続き、沖縄出身の安富祖貴子(アブソ タカコ)さんの同じ曲を聞かせてもらいました。堂々とした自信に満ちた歌い方でした。

この歌手の名前が読みにくいこともあって、沖縄の人たちの名前の読み方クイズが出されました。どの人の名前も全く読めませんでした。
 引き続き、何人かの日本人歌手の紹介があり、めずらしく、懐かしい歌手として例えば雪村いづみの16歳デビュー時の珍しい声。また参考にと、当時流行った服部良一作曲の「蘇州夜曲」などと、対象を広げた話もありました。
 本場アメリカで1950年代から60年代に活躍した3大ボーカル、いずれも白人女性で3名、3大男性ボーカル(Frank Sなど)の紹介。続いて、JAZZ & POP歌手の3名(Peggy Lなど)、別格扱いの歌手(Billie Hなど)の紹介もありました。
 レコードに合わせ、客席から、当公民館ダンス サークルの人たちが前に出て踊ってくれ、参加者から大喝采。右見さんのお気に入りの曲のジャケットの回覧や、ジャケット集とCDコピーを席上の希望者にプレゼントされるサービスもありました。
 休憩を挟んで、中島マキさんのボーカル、横田さんのギターで、Route 66などの馴染みの曲を聞かせてもらいました。声もよく通り、素晴らしいリズム感で、ギターの横田彰宏さんと息のピッタリと合った演奏を聞かせてくれました。中島さんはCDも出される程の実力の持ち主です。

最後に、図書館司書の久山さんから、前回講演の際に紹介された以外のレコードと図書を新たに追加して紹介されました。後藤雅洋著「ジャズ耳の鍛え方」、マイク・モラスキー著「ジャズ喫茶論 戦後の日本文化を歩く」等々意外に数多くありました。図書館にも足を運んでいただきたいと思います。

 アンケートを集計して、今回も大変好評で、失礼ながら千里界隈にこんなにもジャズ好きの方がおられたことを再認識。講演者、演奏者のお知り合いの市外の方も、来られていたようですが、殆どコラボを利用されていない方がおられることも窺えました。一度来られて、これを切っ掛けで、コラボに足を運んでいただけるようになるのではと、期待したいところです。
 今回申込み多数で、かなりお断りしたとの事ですが、チラシを見て来られた方はわずか6人、一方広報を見て来られた方が22名もおられ、広報の重要性を再認識するとともに、チラシ配布にも工夫をすべきと思われます。参加者63名に対し、44名ものアンケート回答者がおられ、コラボ大学校の様な講座への興味の強さを示しているようにも思われました。  以 上
 (文責 濱崎定也)